このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
子規大竹藪をもる月夜
足利市助戸町に定年寺というお寺がある。
曹洞宗
定年寺
定年寺に芭蕉の句碑があった。
子規大竹藪をもる月夜
出典は『嵯峨日記』。
元禄4年(1691年)4月20日、嵯峨の
落柿舎
に滞在した折に詠まれた句。
芭蕉48歳の時である。
落柿舎は昔のあるじの作れるまゝにして、處々頽破ス。中々に作みがゝれたる昔のさまより、今のあはれなるさまこそ心とヾまれ。彫せし梁、畫ル壁も風に破れ、雨にぬれて、奇石怪松も葎の下にかくれたるニ、竹縁の前に柚の木一もと、花芳しければ、
柚の花や昔しのばん料理の間
ほとゝぎす大竹藪をもる月夜
『嵯峨日記』
(4月20日)
『芭蕉庵小文庫』
(史邦編)には「
もる月ぞ
」、
『泊船集』
(風国編)、
『風羅袖日記』
には「
大竹原を
」とある。
文化15年(1818年)、句碑建立。
『諸国翁墳記』
に「
□□□ 下野足利郡助戸村定年寺境内 金令舎社中立
」とある。
金令舎は
鈴木道彦
の俳号。
定年寺本堂
梅が見事に咲いていた。
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