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芭蕉の句碑
海士の屋は小えひにましるいとゝかな
「堅田十六夜の弁」
の俳文碑から堅田漁港へ。
堅田漁業会館に芭蕉の句碑があった。
海士の屋は小えひにましるいとゝかな
出典は
『猿蓑』
(去来・凡兆共編)。
元禄3年(1690年)9月、堅田で詠まれた句。
「いとど」は昆虫カマドウマの別名。羽根がないので鳴かない。エビコオロギ。
病鴈のよさむに落て旅ね哉
ばせを
あまのやは小海老にまじるいとゞ哉
同
『さるみの』
撰の時、「此内一句入集すべし」
ト
也。凡兆は「病鴈はさる事なれど、小海老に雜るいとゞは、句のかけり・事あたらしさ、誠に秀逸[の]句也」
ト
乞。去来は「小海老の句は珍しといへど、其物を案じたる時は、予が口にもいでん。病鴈は格高く趣かすかにして、いかでか爰を案じつけん」と論じ、終に両句ともに乞て入集す。其後先師曰、「病鴈を小海老などゝ同じごとく論じけり」と笑ひ給ひけり。
『去来抄』
昭和63年(1988年)9月23日、芭蕉来津300年記念に建立。
祥瑞寺
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