このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


梅ケ香にのつと日の出る山路かな

君津市清和市場に芭蕉の句碑があるというので訪ねてみた。


芭蕉の句碑


梅ケ香にのつと日の出る山路かな

『炭俵』 冒頭、 志太野坡 と両吟歌仙の発句である。

元禄7年(1694年)春、芭蕉51歳の句。

 旧市場村(現在の清和市場) 鹿野山 表参道と旧市宿村(現在の市宿)表参道の合流地字上野(うわの)(現在の常緑平)に江戸時代中期当地方の俳句同好家達に依って、代々同志の人達に愛され保護されてきたが、地域開発のため現在地に移転された。

 両参道とも切り通しで陽の目を見ない急な坂であり、合流地点は岬を思わせる峠で視界が急に開け、小糸、鎌足、上総、小櫃方面まで見渡せた。

 旅する人々はほっと一息するこの句碑にふさわしい場所であった。(もとの位置は現在地より約160メートル位北にあった)

 この辺りは通称休場(やすんば)と言われ、鹿野山の地区の催しものや祭り等がある時は、露店商が出て佐貫方面からの海産物行商人の行き交う重要な路であった。

 古人の作りあげて文化遺産を大切に保護し後世に伝え残していきたいと思うものである。(清和の文化を探る会)

清和公民館開館20周年
記念事業実行委員会

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