このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
松杉をほめてや風のかをる音
松戸市二ツ木に蘇羽鷹
(そばたか)
神社がある。
蘇羽鷹神社
天正4年(1576年)、創立。
千葉氏の守護神であった。
蘇羽鷹神社の鳥居
供養塔があった。
供養塔の側面に芭蕉の句が書いてある。
松杉をほめてや風のかをる音
出典は「杉風真蹟書簡」。
元禄7年(1694年)夏、京都嵯峨の
落柿舎
滞在中の作とされる。
天保11年(1840年)4月、岡椿舎一友によって建てられたものらしい。
弘化2年(1845年)10月17日、
八巣謝堂
は
斗囿
十三回忌の後、蘇羽鷹神社を訪れている。
夜に入りて小金におもむくを
蘇羽鷹明神の森なる翁の碑を拝す
松杉や空に聞える霜の声
「飄々斎先生訪ねるの記」
弘化2年(1845年)11月に小金に来た八巣謝堂の紀行によると、二ッ木の蘇羽鷹神社にも「翁」の句碑があるとあるが、これはどうやら同じ八巣系の俳人であった小金
(又は二ッ木とも八ヶ崎ともいう)
の一友
(岡椿舎・岡田義方)
の句碑を指したもののようである。
『松戸市史』(中巻・近世編)
やはり供養塔の側面に書かれた芭蕉の句が「『翁』の句碑」であろう。
供養塔の隣に「一友
(岡椿舎・岡田義方)
の句碑」がある。
一友の句碑
棟上や餅も鏡もけふの月
八巣一世は
桜井蕉雨
、八巣謝堂は八巣二世、八巣謝徳は謝堂の子で、八巣三世。岡椿舎一友は八巣謝堂の門。
蘇羽鷹神社の拝殿
祭神は国常立命
(くにとこたちのみこと)
。
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