このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2012年
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祐泉寺
〜碑巡り〜
美濃加茂市太田本町の長良川沿いに祐泉寺という寺がある。
龍興山祐泉禅寺
文明6年(1474年)、建立。
臨済宗妙心寺派
の寺である。
本堂の手前右手に芭蕉の句碑があった。
春なれや名もなき山の朝かすみ
出典は
『芭蕉句選』
。
『野ざらし紀行』
には「
薄霞
」とあり、「
奈良に出る道のほど
」と前書きがある。
貞亨2年(1685年)、
二月堂
参篭のために伊賀を発って奈良へ向かう途中で詠まれた句。
林冬甫建立。
本堂の左手に坪内逍遥の歌碑があった。
やま椿さけるを見れはいにしへを幼きときを神の代をおもふ
この木の実ふりにし亊のしのはれて山椿はないとなつかしも
美濃太田駅南口
に坪内逍遥博士之像がある。
左に
北原白秋
の歌碑もあった。
細葉樫秋雨ふれりうち見やる石燈籠のあお苔のいろ
この歌は北原白秋全集にも収録されていない。
昭和7年(1932年)11月、北原白秋は
吉植庄亮
を伴い美濃、飛騨の旅を志し、太田町祐泉寺東隣の望川楼に一泊した。酒に酔った白秋は祐泉寺に入りこみ、怪しむ住職より筆を借りて、この1首をしたためたという。
現在、望川楼はない。
中山道太田宿
を歩く。
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