このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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高浜虚子の句

『五百五十句時代』

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   昭和十一年

梅を見て明日玄海の船にあり

風師山梅ありといふ登らばや

      二月二十一日。朝、 門司 著。萍子招宴、三宜樓。

    三千院

萩の花も金森宗和の庭にあれば

      九月十八日。大原行。

   昭和十四年

   山寺に行く。二句

夏山の彼方の温泉に子規は浴(あ)みし

夏山のトンネル出れば立石寺

   陸中山寺

銀杏の根床几斜に茶屋涼し

      五月十九日。仙臺針久旅館。風生、老妻、立子、章子等と共に。小      太郎、余十、綾園と山寺に行く。

    松島

バスが著き遊船が出る波止場かな

   松島

島々に名札立ちたる涼しさよ

      五月二十日。針久旅館。松島吟行。

夏山に家たゝまりて有馬かな

      七月二十三日。 有馬温泉 、兵衛旅館。

   昭和十五年

   風早西ノ下、舊居のあと

こゝに又住まばやと思ふ春の暮

      三月二十四日。 風早西ノ下 、舊居のあとにて。

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