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私の旅日記2009年

金剛寺〜青梅〜
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青梅市天ヶ瀬町に金剛寺という寺がある。


 承平年中(931−938)、 平将門 が一枝の梅を地に挿し、仏閣を建立したのに始まるそうだ。

金剛寺山門


金剛寺表門


東京都指定有形文化財

製作は江戸時代初期であろうと推定されるそうだ。

金剛寺鐘楼


銅鐘は寛文6年(1666年)に寄進されたもので、青梅市指定有形文化財。

金剛寺本堂


青梅山無量壽院金剛寺

真言宗豊山派 の寺である。

金剛寺の青梅は東京都指定天然記念物。

 この梅は季節が過ぎても黄熟せず、落実まで青く、このため「青梅(あおうめ)」と称せられ、青梅市の名称もこれによって付けられたという。

   青梅の地名の由るところの梅あり

機音や青梅は青蕾群れ

石田波郷 『酒中花』

わずかばかりだが、花が咲いていた。


 平将門が訪れた際、梅の枝を地面に刺したものが根づいたと言われているそうだ。

本堂の右手に庫裏がある。


庫裏の前に青梅句碑があった。


青梅やまたこのさきもいくちとせ   好々居臼左

 好々居臼左は本名を横川好(よしみ)といい、明治初期の多摩地方俳諧宗匠として重きをなした人だそうだ。

明治28年(1895年)年5月、金剛寺住職杉本亮誉師建立。

枝垂れ桜の下に 芭蕉の句碑 があった。


梅か香にのつと日の出る山路かな

元禄7年(1694年)春、芭蕉51歳の句。

『炭俵』 冒頭、 志太野坡 と両吟歌仙の発句である。

青梅句碑と同じく當山三十五世杉本亮誉師建立。

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