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私の旅日記

東江神社〜烏山八景碑〜
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栃木県那須烏山市滝田に東江神社がある。


東江神社の石段


 元禄15年(1702年)、巴人は烏山の滝田天満宮に其角 、嵐雪、渭北らの烏山八景の句を奉納。

野州烏山竜田天満宮に往昔亡師
か奉納有忝く爰に


 朝日山
 鶯の氷らぬこゑやあさ日やま
 東武
 其角
 中 川
 中川やほほり込んても朧月
 嵐雪
 比丘尼山
 独活蕨つま木樵るひやひくに
 専吟
 赤垂山
 赤たれに猿の手もかな庭雲雀
 琴風
 五郎山
 花の夢こゝろはつかし五郎山
 後名淡々
 渭北
 桜井里
 大聞の水のうこきや家さくら
 願主
 巴人
 牧 野
 筑子もまき野ゝ籔は雉子の声
 烏山
 斟計

右 元禄十五壬午

『杖の土』

東江神社に烏山八景碑があった。


安政3年(1856年)8月、再建。其角堂七世永機書。

烏山八景碑

(碑文)
      安政三丙辰 南呂再建
      善哉庵 永機書

鶯の氷らぬ声や朝日山
   其角
中川やほうり込んでも朧月
   嵐雪
独活蕨爪木こる日や比丘尼山
   専吟
赤垂に猿の手ほしや底雲雀
   琴風
花の夢こころ恥かし五郎山
   渭北
大沢や入日を返すきじの声
   拍十
その原や朧の月も興野山
   湖十
水聞の水の動や家桜
   巴人

(裏面)補助
   菅谷蛙庭
   志村朱冠
   大久保文憐

 この句碑は碑文のように安政3年(1856年)陰暦8月烏山藩の大鐘新斗が願主となり、菅谷蛙庭外17名が協力して 其角堂七世永機 の書によって再建されたという。烏山が生んだ俳人早野巴人(延宝5年(1677年)〜寛保2年(1742年))が
師の 其角嵐雪 、同門の湖十その他の俳人に烏山の名所を詠みこんだ句を依頼したものと伝えられている。なお 与謝野蕪村 は師の巴人の門弟で夜半亭の号は巴人から譲られたものである。

   烏山町指定文化財
烏山町教育委員会

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