 | 現在、実質上の行き止まり地点となっているこの場所。 藪がてんこ盛り状態なっているので解りづらいが、実は斜面が崩れて路面が土砂に埋まっているのである。 これでこの先の区間が四輪での通行を遮断されてしまったのだ。 |
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| この広場の横には猪を捕獲する為のゲージがちょこんと置かれている。 先ほどの「ワナ注意」はこれを示した物であろう。 だがこの先は最早通れなくなったはずの道をムリヤリ通ろうとする阿呆に対し、 大自然が作りあげた幾多のワナが仕掛けられていた。 | |
 | 通行不能区間へ侵入すると早速『ワナ一号』がお出迎え。 土砂の上に植生した藪の中にさり気なく倒木が紛れていて、思いっきり引っかかる。 しかも路面（と言うべきなのか？）は泥ヌタでタイヤが全く噛まないし、さらに土砂の上に登っている途中にあるので非常にタチが悪い。 手で押し上げようにも足元の踏ん張りが利かず、ズブズブ足が沈むだけで前進しない。 少しでも力が入る地点を探し、バイクを多少後退させて其処からエンジン回して半ば放り投げるようにして倒木突破。 ふんがー。 入って１ｍもしない地点で既に１０分以上経過。 此処から隧道までは５００ｍ程しかないのだが、果たしてこの５００ｍに何時間かけてしまうのだろうか？ |
 | 土砂を越えた先は一瞬だけ藪が途切れるが・・・ |
 | ちょっと行ったらこの有様。 実は夏ごろに一回訪れているのだが、もうこの辺りは本気でジャングル状態でバイクではもちろん、徒歩でさえゲンナリするような状態で、途中で心折れて撤退してしまっている。 これでも獣道レベルとは言え進路ルートが見えるだけマシと言えよう。 恐るべし千葉の廃道。 |
 | バイクでムリヤリ藪を書き分けつつ進んでいくと左手になにやら白い人工物が見えてくる。 |
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| 旧道の脇に線路が走っていた。 JR外房線である。 そして、それを跨ぐ白い誇線橋。 旧道はあの誇線橋を渡って隧道前へと進んでいく。 鉄道側から見ればしっかり手入れの入った現役橋に見えるはず。 | |
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しかし、橋の上はこんな感じ。 鉄道から見える部分だけペンキを塗っているだけのボロ橋。 路面上には足元が埋まってしまう程の大量の泥が積もり、 バイク乗車で行くと時折リアがスリップしてしまう。 そして前後はガチンコ廃道である。 よくもまあこんな橋が撤去も去れず、 ペンキを塗る程度とは言え一応人の手が入っているものだ。 この先に在るのは封鎖された隧道だけ。 殆ど人の出入りはないようだが、ちょっと気になったのは２本のチャリの轍。 やっぱ この人 か？ | |
 | 外房線は誇線橋を潜った後、大正２年に勝浦まで開通した時より使用されている煉瓦隧道を抜け御宿の町へ抜ける。 ちなみに御宿〜勝浦間は平成８年に複線化されていて、上り線が丁度誇線橋渡った先の旧道の真下をトンネルで貫いている。 この先の旧道隧道を探索中の時は、真下の鉄道トンネルからの列車通過音が響いていた。 |
 | さて、誇線橋渡った先はこんな状態。 完全に植物のトンネル状態。 |
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「トンネル」を抜けた先はちょっとした広場になっていた。 だが、この先は更に植物の密集がひどく、 正直、事前情報がなかったら此処が行き止まりだと思い引き返していたと思う。 しかし、地図上ではこの先も道が続いており、 現にこの先へ進み隧道へたどり着いた人もいる。 自分も是非ともせろーさん同伴で隧道へたどり着いてみたい。 が、現実に目の前に見える状況は とてもバイクが入り込める状況にはとても見えないのだ。 最早せろ−さんに此処を置き去りにするしかないのか？ どうする？ | |
続く
