このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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この旧道の最後の安息の地とも言える広場。 この場所で、小一時間このままバイクで進むべきかどうか考えた。 その末、取りあえずこの先の状況を見たうえで結論を出そうという思考に行き着く。 『浜隧道(仮)』のレポはその際の時の物である。 一度徒歩で隧道までたどり着き、勝浦側旧道を探索。 こちらは流石にバイクで行くのは困難と判断した上、旧道出口付近でUターン。 再度隧道を潜り、再びこの場所へ戻ってきた。 そして、出した答えは・・・ うん、なんとか行けるんぢゃね? | |||
一見、密林状態になってはいるが、 放棄され数十年たった今でも、長年踏みしめられた路面に生える植物は少ない。 まったく障害物が無い訳ではないがラインを見定めていけば 何とかバイクによる前進が出来なくは無いと判断。 ただし当然、その道程が楽な物ではない。 | |||
途中で時折大量にツタや小枝が絡み動けなくなる。 それを一々とき解いて行かねばならない。 僅か2,3m移動するのに5分以上。 徒歩以下進行スピード 乗り物とは時間的効率を良くする為に在る。 が、この場においては単なるお荷物であり、役立だずである。 でも、悪いのはバイクではない。 そういう行為・使用法を望んだ使用者がアホなだけである | |||
緑のカオスに紛れていた人工物。 『工』マーク刻まれた標柱とJISマークが付いた碍子。 『工』マークは鉄道敷地内に使われるマークである。 ② で述べたとおりこの丁度真下に外房線下り線のトンネルが存在している事から それに関したものであろう。 碍子もかつて鉄道用に使われていたものであろうか? もしかしたらごく稀に鉄道施設管理の為にこの旧道が使われているのかも知れない。 | |||
ようやく隧道が見える所まで到達。 だがその直前、丁度せろーさんのフロントタイヤの所に かなり大きめの倒木がある事に気付かれるであろう。 「事前調査」の時にこの倒木が最も最難関ポイントになると思われた。 どういうラインでこの倒木を越えようかと辺りをうろちょろしていたら・・・ こつん。 ・・・ん、アレ?いま倒木が動いたような? もう一度倒木を軽く蹴ってみる。 すると倒木は殆ど抵抗無く転がった。 コイツ、腐ってやがる・・・。 倒木は片手でどかす事が出来ますた。 よっしゃーー、隧道までラストストレート。 一気に突っ切るぜェーーーーーー、ェェえええええっ? ・・・バイク、前進しないよ。 | |||
タイヤ半分埋まってやがる・・・・。 隧道目の前にして、最大のトラップに嵌る。 アクセルを回せば回す程、タイヤが泥を掘り返し更に深く埋まっていく。 挙句の果てにはスタンド無しにバイクが垂直に立ってしまうほどだ。 こりゃあかん、と思って人力で引っ張り出そうとするが 余りに深く埋まってしまった為に全くビクともしない。 オイオイ、ココに来てこりゃねェよ・・・ ほぼゴールを確信していた所でこの有様。 正直、「もうムリ。」と心折れそうになった。 しかし、ここにバイクを置いて帰るわけにも行かないので、 なんとしても此処から脱出させなければならない。 押してダメ。 引いてダメ。 ならば・・・ | |||
蹴り倒してやらァァァーーー! せろーさんが可哀想、とか言ってはいけない。 廃道アタックは人間もバイクも無傷ではいられぬのだ。 すくなくとも横倒しになったお陰で リアタイヤは窪みから脱出。 再び窪みに嵌らぬよう前方へと引きずり出した後 再び起き上がらせた。 | |||
苦闘の跡。 その後再び泥を掘り返さぬよう微妙なアクセルワークで前進。 | |||
んでようやく、隧道前へ到達。 100m程の距離を1時間近くかけてみました。 めちゃくちゃ苦労して此処まで来た訳だが、 何の得がある訳でもなく誰に褒められる訳でもない。 むしろ「アホか。」と言われるであろう。 でも、いいの。 自分はバイクで行きたかったんです。 自己満足。 ぢゃ帰りますよ。 うわぁぁ、またハマッたぁぁぁぁーーーっ! 行きも怖いが帰りも怖い。 それが廃道。 |
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