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TOP総覧index廃道index序章大峠①

国道121号線
大峠
(八谷新道/米沢街道)

山形県米沢市〜福島県喜多方市
平成20年11月2日 来訪



大峠最終防衛線
完全廃道と化した国道121号の前に山形県側の最終防衛線。
以前は鉄パイプ製のバリケードだったのだが、
次々と「アレ」なバイク乗りのよる突破が報告された為か、
ついに道路管理者が本気を出し「ぜってぇ入れさせねぇぞ!」とばかりに
コンクリブロックによる超強固なバリケードが築かれた。







道脇の草叢に埋もれるゲートの残骸。

現在、山形側の最終防衛ラインとなっているこの橋(大猿倉沢橋)だが、元々此処が冬季通行止め等の封鎖地点だったようだ。










大猿倉沢を覗き込む。
橋は短いが、沢からそこそこ高い位置にある。
バイクが通れるような迂回路は全くない。

事前にバリケードがある事は知っており、最早コレがある限りバイクで大峠を抜ける事は不可能と思っていた。
されど、此処に来た以上これを乗り越えていかねば先に進めない訳だがどうしようというのだ?















あ。










そして8人はついに禁断の地へと降り立った・・・。



強行手段を使ってバリケードを越えた訳だがその代償も少なくない。
それなり勢いをなければ登る事は出来ず、しかし下りは勢いがあると反対にバランスを崩してしまい転倒してしまうのだ。
kim氏のDT125も下りでバランスくずし転倒。
怪我はなかったがハンドルガードとブレーキレバーが破損してしまった。
ちなみに自分はセローさんから吹っ飛び、廃道上で加齢に回転レシーブ決めますた。

また、突破時とは関係ないがsim氏のマシン(GasGasTXT-Pro250)がパンクしている事が判明。
sim氏は廃道進入開始からイキナリハンデを背負う事になってしまった。

果てさてこれから如何なる事になるか?

また、ここまで同行してくれた紅白氏はこの後仕事が控えているために引き返す事になった。
差し入れのアクエリアスを全員ありがたく頂き、「防衛線」の向こうから紅白氏に見送られながら、いざ廃道へと足を踏み入れる。




さて、改めてこれから進むべき道を見てみよう。
路面一面に落葉が堆積し、両端は籔に覆われている。
一見ダートにも見えるが此処はれっきとした舗装路なのである。
現役国道でありながら10年近く放置された道路のなれはて。
一度車道化しておきながら引退(新道全線開通)を待たずして放置された国道はココとR418ぐらいなものである。
ちなみにツーリングマップ2008年度版からは点線国道扱いにされている。
通れない道を平気な顔して通行可能のような記載をすることで有名な同地図であるが、珍しく「正当」な表記をしていて逆に驚く。



籔の中にはこんな物が。
「山形縣」の標柱。
基本的に3桁国道の管理はその地の都道府県に任されており、それを示す標柱に他ならない。
現在、荒れ放題の廃道となっているが、未だに殆どの地図には赤い線で塗られた現役の国道と言うコトで現在もここは山形県の管理下にある。
少なくとも先ほどのコンクリバリケードを築いて、「この先入るな!」とキチンと『管理していない道を管理』している。

「縣」と言う旧・漢字体というのが気になるがコンクリ自体はそれ程古いものとは思えない。
いつ頃設置されたモノなのであろうか




















籔をぬけたら其処は真新しい舗装路だった。
放棄直前に舗装化されたものであろうか?
とにかく勿体無いぐらい綺麗なアスファルト。




















かと思えば突然フェイント気味にあらわれる倒木。
籔に隠れていたりする場合あったり、全然気付かずに乗り上げるとびっくりする
















倒木以外にも崩落による土砂が堆積するゾーンも連発。
完膚なきまでに叩き潰されたR121。
次から次へと現れる障害物だが、それらを愛車を自在に操り華麗に越えていくSJ-30氏。

すげー









幾多もの「雑魚」を潰しつつ進んだ先、
この「第一ステージのボス」とも言える大障害が。
遠めにもこんもりと盛り上がった土砂がハッキリと見え、
一筋縄には行かない事が用意に感じ取れる。
これより迎え撃つ敵を知るべく、全員一旦足を止め状況把握に努める事にした。






右側斜面から大量の土砂が崩れ落ち、更には巨大な岩や倒木が混じり大変な事になっている。
路面はこの上なく不安定で特に中途半端に浮いている倒木がいやらしい。
勢いがなければ土砂の上にはあがれないが、下手にスピードを上げると岩と倒木に乗りあがった途端バランスを崩して転倒してしまうのである。
慎重にルートを見定め比較的に楽なラインを探すがそれでも幾つか厳しいポイントが出てくる。

単独行動ではこういう場面で毎度ライン選定やハードポイント突破失敗で転倒し涙目になるパターンになる。









しかし、今回は大人数アタック。

人海戦術の協力プレイで一つ一つの難関を突破。
人は助け合って進歩してきたのだ!












また腕に覚えがある猛者たちは難所にも果敢にアタック。
熊五郎氏のDTが2stサウンドを響かせ、不整地をものともせず駆け上がっていく


















しかし、最難関ポイントである浮き巨大倒木は中々スマートには通させてはくれない。
迂回しようにも不整地・急傾斜かつ、倒木を交わした後に鋭角に切れ込まないと山の斜面に乗り上げてしまう。
中央突破・迂回どちらをとっても難しいのだ。














Sj−30氏は果敢に「高巻き迂回」に挑戦。
最良ラインの選定と斜面を一気に登る為の助走区間を取る為に少しでも多く取る為に、少しずつ後方へとマシンを移動させていく。

・・・つーか、すぐ後、崖っぷちなんですけど・・・









SJさん!
ヤバイ、やバイって


ギリギリどころかタイヤ半分ぐらい崖に浮いてるやん!
しかも車体傾いてる!

正直見ているこっちが恐ろしい!

しかし見事に体勢を戻し、ロケットの如く斜面を登り上げていく。
そして迂回ポイントの頂点に達したのち大きくフロントアップ。
一気に車体を切り返し、突破!
と、思いきや途中で車体がぐらつきコントロール不能に。
マシンは大きく崩れ落ち、SJ氏も巻き込まれるように斜面に転がりこんでしまった。






派手に転がり込んだので心配になるが、どうやらSJ氏もマシンも無事の模様。

ふぅ。

ともあれ此処はやはり難しい。
テクニックで突破するのも困難。

ならば・・・












気合だァーーーー!

MR氏、漢の押しアタックで突破!










突破の形は人それぞれ違ったが、皆無事に難関を越える事にに成功。
これより更に大峠の深遠へと踏み入る。













と思った途端コレだよw

落葉にすべってあえなく転倒。
まあ、転倒皇帝(自称)ですから。
オブライダーは転んでも泣かない、が鉄則。
むしろネタゲットと思え。
バイク立て直す事よりとりあえず写真。


挑戦とネタハントの旅は続きます。





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続く

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