このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
偶然見つけた煉瓦隧道。
まったく事前情報がなかった分、驚きと感動も一入だったが
たった一つ気になる事があった。
「コレ、元・水路隧道ぢゃないよね?」
この日は静岡県静岡市清水区から岐阜・福井県境の本巣市まで走り、400km近い距離を走っている その400kmの中身は、まさに旧・廃道三昧と言った感じで 大崩海岸 、宇津ノ谷隧道、そしてGW岐阜遠征の最大の目的であった R418 等がある。 しかし、これらは最初から予定されていたコースであり、ある程度どのような物であるかも知っていた。 このような有名所をを回るのも楽しいが、偶然バッタリ旧道や古隧道に出会うのもまた感動モノである。 この敷地隧道はまさにバッタリたまたま見つけたレア隧道である。 現・敷地トンネルの横に「いかにも」な分岐。 斜面に向かっていく旧道に僕は興奮した。 | |
非常に状態がよい現役バリバリのレンガ隧道である。 しかし、奥まった日陰にあるという立地から、廃棄されたらかなりステキな状況になりそうだ。 人の手が入っているのと、いないのでは大違い。 とは言え、夜になればそれなり威圧感はありそうだが。 | |
内部はコンクリブロックが巻かれ、近代的な普通の歩行者隧道といった感じである。 照明も明るく日中に通過する分にはまったく支障はない。 | |
南側坑口へ出る。 ふと、この坑口を見て少し気になる事が。 ・・・なんか コイツ に似ている・・・。 以前、県道の旧隧道と勘違いしてはしゃいでいたら、 「それ旧道ぢゃ無くて水路の隧道ですよ。」 と突っ込まれた事がある。 また、勘違いしてたらイヤだなァ・・・。 いや、水路用だろうが道路用だろうが立派な近代遺産な訳ですが、またヘンな間違いを公表しちゃうのは恥ずかしいな、と。 (まあ、たぶん、気付いて無いだけでサイト内で色々な間違えをしているのだろうケド) | |
で、確認してみると、なんと開通100年オーバーの筋金入りの道路隧道であった事がわかった。 すごいな、オイ。 静岡の片田舎の県道に文化財級の道路遺構が残っているとは・・・。 | |
現トンネルとのツーショット。 敷地隧道がある県道40号線は掛川市から天竜市を結ぶ道である。 明治の中ごろに煉瓦で巻いた立派な隧道が作られるぐらいだから、国策的に重要視された街道なのだろう。 それを裏付けるエピソードが一つある。 この県道40号線は天竜浜名湖鉄道と延々並走していくのだが、 天竜浜名湖鉄道は元々国鉄二俣線を第三セクター化した物である。 国鉄二俣線は掛川〜新所原をむすび、東海道本線のバイパスルートとなるように線路が引かれている。 このルートは軍の意向に沿って選定されたものであった。 東京〜大阪のメインルートである東海道本線が掛川より先、 浜松〜豊橋間が浜名湖に押し出されるように海岸近くを走る事になる。 軍はこの区間を敵艦隊に砲撃され、物資の輸送を途切れさせられる事を恐れた。 よって、浜名湖北側の内陸部を走る二俣線の建設を要請したのだ。 そして、話は県道40号線戻る。 つまるところこの道路、二俣線と同じく国道一号の代替道路としての機能をもっていたのではないか? だから建設・整備予算も多めに獲得することが出来、レンガ隧道を建設する事も出来たのでは? またいい加減な事を言ってしまったが、歴史オタクの妄想として聞き流して欲しい。 |
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