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- 関門海峡紀行 -
(2000年08月20日〜23日)

【2/3】 関門海峡と客車列車の旅


門司港レトロから山口・下関へ┃門司港…下関

京都からの快適なムーンライト九州を博多で下車し、そこから戻る形で鹿児島本線の門司港行きに乗車した。ラッシュ時の快速とあって、北九州市内では超混雑。しかしほとんど小倉で降りてしまい、門司港駅についたときにはすでにガラガラであった。

海峡とレトロの街、門司港。かつては港町として多いに栄えていたが、関門トンネルの開通など、交通機関の著しい発展に伴い、今では比較的静かな町となっている。現在ここでは、明治期の貴重な建造物が保存され、「門司港レトロ地区」として観光地になっている。ちなみに写真の門司港駅舎も、重要文化財に指定されているとか。

ただ、ほとんどの所が午前10時からなので、早く着きすぎた我々は何もすることがない。そこで森さんの提案によって、関門海峡を歩いて渡ろうということになった。関門海峡の下には、人・自転車用のトンネルが通っているのである。

門司側から入る場合は、国道3号線をひたすら真っ直ぐ歩くだけ。とはいえバス便は少なく、さらに結構遠い。途中のポプラでお茶を買うついでに地図を立ち読みして道を確かめる。

関門橋が見えてきたあたりでようやくトンネル入り口に到着。トンネルに入ったところで後ろからジョギング中と思しきおじさんに抜かれる。利用者は案外多く、幅も広くないのでまるで駅の地下道のようだ。全長は600mくらいで比較的楽にわたることができる。出口付近で再び先ほどのおじさんにすれ違った。

下関側の出口はいくつか店舗も並び、下関駅行きのバス便もかなり多い(時間10本くらい!)。そんなに走らせて大丈夫なのかと思ったら、やってきたバスはかなり混んでいる。道もかなり整備されていて、途中の観光名所でいくらかの乗り降りがあった。

そのうち終点の下関駅に到着。下関駅は、九州、山陰方面などに行く列車が集まる駅で、短い編成の列車から大勢の客が吐き出されていく。下関駅ではこの少し前に通り魔事件が起きている。理不尽で残虐な事件のために亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、この駅を後に再び九州へと渡った。


荘厳な造りの門司港駅
▲レトロな始発駅 門司港

写真が暗い…
▲門司港レトロの建物の一つ

今はひっそりとしたところ
▲門司の関所跡

こちらは高速道路
▲海をまたぐ関門橋

◆筑豊本線 客車列車の旅┃下関→戸畑〜若松→飯塚→博多

小倉に到着後、まず鹿児島本線の普通列車で戸畑駅に向かう。次に乗る筑豊本線の始発駅である若松までは、戸畑から船に乗るのが便利なのだ。船旅とはいっても、乗船時間はたったの3分、料金は50円というお手ごろなもの。船着場へは北口を出て、そのまま真っ直ぐ進むだけ。

船着場への道中で目に付くのは真っ赤な若戸大橋。いや、もっと目に付く店があったりするが……。ちょっとシモなのでここでは公開しないでおきます。

船着場から小さな客船に乗る。速度を上げたかと思うとすぐに減速し、あっという間に若松に到着。ここからはなかなか整備されていて、気持ちのいい所だが、若松港から駅までは少し複雑なので、事前に地図で道を確かめておいたほうが無難かも。

16時丁度発、これが今や非常に貴重な50系客車列車である。現在、客車が普通列車として使われているのは、日本広しといえどもわずかに若松〜飯塚間と、門司港〜直方・飯塚間に各1往復だけである(※)

ここから筑豊本線、飯塚駅までの1時間11分は、普段は体験しがたい貴重なものであった。ゆっくりとした加速、連結器の音、古風な扇風機・・・・・・地元の人には何でもないのかもしれないが、よそ者にとってはかなり珍しく、ある意味感動的な乗り物なのだ。

名残惜しくも終点の飯塚駅で普通の気動車に乗り換え、一路博多へ。沿線は、博多の近郊区間のはずだが、山も多くなかなかいい景観である。

博多駅の博多口左にあるラーメン屋(24時間営業)でとんこつラーメンの夕食にし、名物の屋台にも行かず、ホームで帰りのムーンライト九州を待った。今度はもっと観光するぞ!という決意を胸に(?)、九州旅行を終えて帰途についた。

再び、橋
▲洞海湾をまたぐ若戸大橋



昔は大きな駅舎だったらしい
▲筑豊本線の起点の若松駅


客車を側面から
▲50系客車 飯塚駅にて

九州名物、赤い客車!
▲50系客車 若松駅にて
実はこの列車も電化にともない淘汰
▲筑豊本線の普通列車

※残念ながら筑豊本線の客車列車は2001年8月をもって運転終了となりました。

 - 2日目の旅の経路 -
博多→(鹿児島本線)→門司港…(関門人道トンネル、バス)=下関→(山陽本線、鹿児島本線)→小倉→(鹿児島本線)→戸畑〜(北九州汽船)〜若松→(筑豊本線・客車列車)→飯塚→(筑豊本線・篠栗線)→博多→(ムーンライト九州)→京都

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