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- 長野・ヘルパーニッキ -
(2004年8月13日〜20日)

【其の三】 お仕事ウラバナ

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ヘルパーの仕事というのはだいたい家政婦のような感じである。
要は掃除に、ベッドメイクに、食事の配膳といった類のこと。
その名の通り、スタッフの人たちのお手伝いをする役目である。
まあ最初のうちはほとんど邪魔してただけだけど。


しかしまあ、宿の世界を裏側から見てみると実にいろいろな事がわかる。
まず食事だが、残飯がものすごく多い。
特にお子様の場合、サラダは必ずといっていいほど残っている。
下手すると完全体のものとかもあったり。勘弁してほしい。
もうね、ママさんなんか言ってあげてくださいよって感じである。そんなんじゃ強い子になれないぞ、とか。
まあ肉類はちゃんと平らげてるから強くはなるのかもしれないけど。
ついでにママさんえらい美人だったから許しちゃうけど。


で、その残飯たちはどうなるかというと、捨てられちゃうわけです、やっぱり。
大体20人分くらい作ったら3人分くらいはゴミになってしまうというムダっぷり。
これが大きなホテルとかだったら、とか考えるだけで恐ろしい。
そこで僕はささやかな抵抗として、比較的キレイなものからつまんでしまうワケで。
昔、中国のレストランでは客の残りを従業員が食っちゃうと聞いて
 「うわっ、ホントかよ?(きたな・・・)
とか思ったものだが、とんでもない。これぞ無駄のない効率的な経済システム(?)なのである。使い捨て文化なんてくそくらえ!
・・・まあ残飯食らう方がばっちぃのは確かだけど。(良い子はマネしないでね)


あとはゴミ問題。ただひたすらに臭い。
一番嫌なのが、缶の飲み残しにタバコが突っ込んであるヤツ。
こぼしたらまずいし、わざわざトイレに捨てに行かなきゃいけないので、
結構面倒くさいのである。
あ、そういえばもっとイヤなのがあった。紙オムツ(中身入り)。コレ最恐…(泣)


まあそんな感じの雑用ばかりなワケだが、良くないことばかりでもない。
ある時ベッドメイクのためにスタッフの武田さんという女性と部屋に入ると、
彼女、
 「ねえ、ちょっと。これこれ!」
と、鬼の首でも取ったかのような調子で僕を呼ぶ。


——見ると1つのベッドに枕が2つ置いてあった。


そういえばここはカポーさんの部屋だったなぁと思い出す。
ちょっと「家政婦は見た!」的状況。

 「まったく、しょうがないわよね〜(笑)。ハマくんはどう思う?」

 「あいや、う〜ん・・・うらやましいかも。」

 「うらやましいんだ!へぇ〜〜」

なんだかからかわれてる様だが、几帳面そうな武田さんも意外とそういう話好きなのかな〜と、ちょっと仲良くなれそうな気がした。


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