第４日目
SIRACUSA考古学地区 ／ CATANIAへ向かおう ／ ACIREALEのお祭り ／ 本日のお宿
アルキメデスの生まれた町（だからなんだっていうんじゃ？）、SIRACUSAはギリシャ都市のなかで〝もっとも大きくもっとも美しい〟と賛えられたらしい。 それを検証すべく、私たちはギリシャ・ローマ時代の遺跡が残る〝見どころ〟へむかったのであった。じゃじゃ〜ん♪
◆Latonia del Paradiso（天国の石切り場） 2,000リラの入場料を支払い、公園のようになっている敷地内へ。 ここはギリシャ時代、神殿や旧市街の住居を建てるための石を採ったところ。 観光客はほとんどいないし、いろんなところから鳥の鳴き声がひびいてきて、なんかとってもすがすがしい。 そしてさらに歩きすすめると…
◆Drecchiedi Dionisso（ディオニッソスの耳） ここはSIRACUSAの僭主ディオニッソスが牢獄として使ったといわれる洞窟。 ギリシャ劇場の上に造られた墓とつながっていて音響効果がとてもよいため、ディオニッソスはそこからこっそり囚人の話を盗み聞きしたり、自分の声を〝神の声〟のようにして伝え囚人を洗脳したという。 （う〜ん、勉強になるねえ）
外の暖かさにくらべて、中は寒く暗い。こんなところに閉じこめられるなんて、外が美しく暖かいだけにつらいかも。 それにしても中の壁に丸い穴が点々と上にむかってつけられていたのはなんだろう？ 木の枝とか杭をさして階段にでもしてたのかなあ？？
紀元前５世紀のSIRACUSA全盛期につくられたギリシャ劇場。 直径１３０ｍと非常に大きい。 今でも５月と６月には本格的なギリシャ劇が行なわれる（らしい）。 高台の丘の上で青空のもと風通りもよく、とっても気持ちがいいぞ。 （そんなとこばっか）
保存状態があんまりよくないのか、ギリシャ劇場より８００年後のものとはとても思えない。 それとももともとこういうものなのかなあ？ |
◆「さあ、旧市街でお買物！」 と思ったらお昼休みでみーんなおやすみ。 い〜ねぇ。私も長〜いシエスタ付きの会社に勤めたいよ。 開くの待ってたら日が暮れちゃうのでＣＡＴＡＮＩＡに向かうことにする。
タダ（なんて素敵な響き…）の高速道路に乗って一路ＣＡＴＡＮＩＡへ！ 途中の景色は、右手に海、左手にＥＴＮＡ山。
「規模は小さいけど、なんだか富士山に似てる！」 「おいおい、ここは静岡かい？」
とかなんとかいってるうちに、あっという間にここはCATANIA。 「とりあえずホテルさがしだねっ」 そう。じつは今回CATANIAの２泊だけ、宿をおさえていなかったのだ。 「最悪、車で寝ればいいしね〜」という安易かつ危険なこの発想。
ホテル探しならインフォメーションだから、まずは駅へ行ってみよう！ と、駅へ。 駅前に車を停めたとたん、どこからかお兄さんが一人現れた。 「なんかお金払えっていってるみたいだよ」 「駐車場の管理のおにーさんなんじゃない？」 3000リラを渡したら何やら紙にすらすらっと書いて渡してくれた。 これを車にはっとけばいいらしい。 人間性善説を支持する３人は、なにも疑わずお金を払い、言うとおりにシールを窓にポンッ。 さすがにレンタカーをもってかれちゃったらしゃれになんないもんね。
さてさてインフォメーションへ行くとするか。 これだけは覚えてきたイタリア語！「ここでホテルの予約はできますか？」 ときいたらインフォメーションのおじさんはいきなり一冊の本を差し出した。
「これってＣＡＴＡＮＩＡのホテル一覧表？」 「ここで予約ってできないの〜？」
一生懸命、会話集を使って話しかけてみたけれど、かなしいかな。相手にしてもらえない…。 「仕方ない。自分らで探して回ろう。」 さっきのリストといっしょに市街図と、今日お祭りが行なわれるというＡＣＩＲＥＡＬＥの案内図をもらい あとは自力でホテル探しをすることに。。。。 |
リストにホテルは数あれど、駐車場のあるホテルの少なさよ。。。よよよ 「ま、ここらでちょっと贅沢しちゃおうっかぁ」 というちかちゃんの鶴の一声でとりあえず〝リストの一番上〟のホテル（つまりその地区でいっちばん高級ってことだね） からチャレンジしてみることにした。
「なんか、ここってロビーが重厚でいかにも高そう…」 「いーよいーよ、行ってみようよ。だって私たちだって〝金持ち日本人〟なんだからさ」 「でも、こないだ〝あなたたち日本人に見えない。日本人は金持ち〟っていわれちゃったじゃ〜ん」 なんて馬鹿話をしながら、フロントに直撃。 とにかく値段を聞くだけ聞いてみよう！
・・・・・・・うっ、た、高い。 値段を聞いて思わず固まってしまった私たち。 やっぱり一番いいホテルなんてムリだったかあ。 そう思ったとき、フロントの人が親切に笑顔で話しかけてきた。 「何泊するの？」 「２泊です」 「じゃあ、１泊264,000リラ（トリプル）にしてあげるよ」 やったぜっ。一気に４０％offぐらいにしてくれたっ。よしっ！今日はここに泊まっちゃうぞ！！ それにしても聞いてみるもんだねえ。 |
イタリア三大祭りに数えられる、シチリア最大のお祭り（ほんとか？）らしいから、これはいかないわけにいかない！
そこで、ホテルが無事決まったのをいいことに、カターニアから一気に車を走らせ、一路アチレアッレへ！
（どうやらお金を払うことで、取り締まられないよう見張っていてくれる？）
車を降りて町に入ると、そこはもうお祭り一色。 歩いているだけで、私たちもなんだか気分が盛り上がってくる！
なぜか紙ふぶきとピコピコハンマーをみんなもっていて、それを通りすがりに周囲の人にかけ、頭をぽんぽんピコピコハンマーでたたいていく！！ もちろん私たちは彼らにとって格好のターゲット。 気がついたらコートのフードのなかは紙ふぶきだらけ！！！
それにしても、どこのお祭りもそうみたいだけど、みんな思い思いの格好に仮装しているのが面白い。 セーラームーン、カリメロ（なぜか、流行っているらしい）犬や猫、お姫さんや悪魔…… 犬がバットマンの格好をしてたのには笑えたよ。 だんだん暗くなってくると電飾がとっても映えるし、人も増えて盛り上がってくる。
おっ、ついに山車も出てきたぞっ！ まさに祭りはこれからだねっ！
パレードの先頭はブラスバンドやチアリーダーのおねえさんたち。 さすがに先頭を飾るだけあってきれい…
思わずうっとり見とれてると、あとからどんどん山車（こんな日本的な名前は似合わないけど）がやってくる！ う〜、描くのがまにあわないよ〜。
必死になって絵を描いていると、いろんな人がのぞきこんでいく。 なぜか、私の絵をのぞきこんで、いきなし笑顔で握手もとめてくるおじいさんまで登場！ さすがにちょっとはずかしいぞ。 おおお！ 山車にのってる人たちはみんな踊り狂ってる！ どうやら、山車のことを〝ビアーチェ〟というらしい。 山車に乗ってる子供が私が絵を描いているのをみて、そう叫んでた。
お〜っ、ついになんだかわかんないけど白いけむり出してるのまで来たぞっ！
Ｖ字になってる道路の左右から次々山車（おっと、ビアーチェだった）がやってくるから、見るのも描くのもたいへんっ！ みんな通りすがりに紙ふぶきぶっかけてくるし、頭たたくし… （もちろんやりかえすけどねっ ← しっかりピコピコハンマー購入済）
それにしてもこの大騒ぎを一週間も続けてるのかとおもうとイタリア人のスタミナに感服。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふぅ〜、やっと帰ってきたよ。 それにしてもCATANIAは都会だけあって道がややこしい。 迷っちゃって何度も何度もおんなじ道に出ちゃってまいったまいった。 （これが不思議と全く関係のないJOLLY HOTELの前に出ちゃうんだな）
とにかく、アチレアッレのお祭りはとってもたのしかったよ！！！ |
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