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≪第9日目・3月26日≫

CORDOBA&MADRIDダッシュみどころ訪問

ホテルで衝撃体験!メスキータは不思議なところさようなら コルドバ

AVEに乗ってマドリッドへ!ゲルニカを見に行こう!スペイン最後の夜・・・


*ホテルで衝撃体験!*

今日も晴れた!

昨夜、突然大雨が降り始めたので心配してたけど朝起きたらすっきり晴天。

ホテルのすぐ隣がメスキータだからとっても便利。

今日も余裕で朝ご飯だ!

朝ご飯はメニューが豊富なビュッフェスタイル。野菜やハム、トルティーヤもあるし、コーンフレークも何種類か置いてある。

「わ〜い!」

って気分で、さっそくお皿に山盛り。

ウェイターのお兄ちゃんがちょっとトラボルタに似てて笑える。

「では、いっただきま〜っす!」

気分よくミルクをひとくち。

・・・・・○☆×∞*(サザエさんのなつかしの「うがうぐ」状態)

す、すっぱい・・・・

これはぜったい傷んでる!!!

そう思ってまわりを見まわしたけど、みんな普通に食事をしている。

「ねえねえ、これ変な味だよね?」

不安にかられ(自分の舌に自信がない私)、二人に飲ませてみる。

「げげっ!これ傷んでるよ!」

「でも、動揺してるのって私たちだけみたいだよ。まさか、スペインのミルクは酸っぱいなんてことはないよね・・・」

「あ、あのおじさんミルク持ってったよ。ちょっと様子を見てようよ。」

とりあえずミルクをもっていくおじさんを観察。

「おっ、飲むよ。」

「あ、変なカオしてる。」

「何か言ってるよ。やっぱヘンなんだよ、このミルク。」

その後、トラボルタがあわててちがうミルクポットを抱えてやってきた。

もちろん私たちは新しいミルクにもチャレンジ。

「日本で飲むのとおんなじ味だ〜〜。あ〜、よかった。。。。。」

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*メスキータは不思議なところ*

しっかりごはんも食べたことだし、「さあ、メスキータに行こう!」

真っ青な空が本当に気持ちいい!

さっき飲んじゃった酸っぱい牛乳のことも忘れ、気分よくメスキータへ。

オレンジの木が並ぶ中庭をぬけて一歩入るとそこはとっても不思議な空間だった。

とにかく柱が何本も何本も整然と立ち並んでいる。

もともと広いのが柱の多さで余計に広く感じられる作り。

外の暑さがウソみたいに中は冷たい空気が流れている。

でも妙に落ち着いちゃう雰囲気。

赤白のアーチだけでも印象的なのに、さらにすごいのが中央部分。

もともとモスクだった建物の中央部分の屋根をとりはらってキリスト教のカテドラルが建てられているのだ。

コリント様式の柱をくぐりぬけていくと、突然目の前にキリスト教会のゴシック、ロマネスク、バロックを混合した装飾の激しい(と感じてしまう)祭壇が現れてびっくり。

右手、左手にはモスクの落ち着いた雰囲気が漂っているだけに何だかとても不思議で面白い。

しかし、このむちゃくちゃな作りを実行してしまったカルロス5世っていったいどういう人なんだろう??

      

カテドラル内部では、おじさんに率いられた団体が説明を受けている真っ最中。

様子を覗っていたら、いきなりおじさんがパンフレットをくれた。

ん?

こんなパンフレットがあるとはもしや・・・

「チケットが必要だったみたい・・・」

タダで入場してしまった。

気づかぬうちに中に入っちゃってたけど、何も言われなかったぞ???

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*さようなら コルドバ*

日差しは強いが、日なたにいてもそれほど暑くない、まさにぽかぽか陽気。

白い壁が真っ青な空に映えてほんといい街だ。

花の小路もいい雰囲気。

(しかし、こんなにちょっとの距離とは思わなかった。日本人団体観光客が来たときは、日本人で大渋滞。やっぱアジア系ってこういう景色にはイマイチ似合わないよね・・・・)

通りすがりに見つけたセルフサービスのお店で昼食タイム。

たいしたごはんじゃないけれど、この青空と白い壁、花の下で食べると何だかとってもおいしく感じられるから不思議。

でも、とってもおいしそうに見えたプリンのようなデザートにはしてやられた。

プッチンプリンを百倍甘くしたような強力な甘さ。

(キャラメルをプリンにしたようなともいう)

頭がキーンとしてきちゃったよ。

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*AVEに乗ってマドリッドへ!*

ついにアンダルシアを去る日がやってきた。

ここからマドリッドへは憧れのAVEに乗って行くのだ!

(そういえば、最近新幹線に乗ってないなあ・・・・)

コルドバの美しい青空に後ろ髪を引かれながら、昨日たどり着いたばかりの駅へ再び戻ってきた私たち。

といっても、昨日たどり着いたのは隣のバスターミナルだけどね。

新しい駅はきれいで、とても近代的。

カフェ、トイレ、本屋さんなど施設も充実。

Hertzのカウンターもあったぞ。

せっかくなので、お土産用に本屋さんでサッカー本とクロスステッチ本を購入。

こっちの雑誌はどれもいろんなおまけがついててなかなか笑える。

時間もまだたっぷりあるし、のんきにイスに座っておしゃべりしてたら、目の前に日本人の団体が!

・・・・・と思ったら似て非なる人々だった。(言葉がぜんぜんちがう!ヨーロッパ旅行を楽しむのは日本人ばっかりじゃなくなったのね〜。)

さてさて、そうこうするうちについにAVEに乗るときがやってきた。

けっこうしっかりした検札をぬけて、(ちょっと飛行機に乗るときっぽいイメージ)エスカレータで下へ降りれば、そこはもうホーム。

日本と同じように座席ごとに乗る場所が表示されててわかりやすい。

何だかわくわくしちゃうなあ。

やってきたAVEは新幹線そっくり。

しかし、二等車でも頭の上まで背もたれはあるし、足置きはあるし、音楽も聴けてなかなかいい感じだぞ。

私の席(今回は私がひとり)は新聞やらイヤホンが雑然と置いてあってちょっと汚い。

これって今まで座ってた人が置いて行ったのかなあ???

新聞はスペイン語でわけわかんないけど、なかなか面白いぞ。

(ついつい読んでみる私・・・読むというより“見る”というべき?)

後ろ向きに走るのがちょっと気持ち悪いけど、ま、しかたないか。

なにより隣の席が空いてて気楽〜♪ と、思ったらいきなしおやじが座ってきた。

どうも、このおやじこの席のチケットはもっていないものと思われる。

う〜〜ん。せっかく気楽だったのに〜。

しかし、切符見せろって言うわけにもいかないしなあ。

ふと見上げれば、テレビ(テレビもちゃんとついているのだ。さすが!)で映画が始まった。

「ん?どこかで見たような・・・」と思ったとおり、これはバレンシアから列車に乗ったときにやっていたのと同じメリル・ストリープの映画ではないか。

と、そこへいきなしやってきた30代後半ぐらいのおじさん。(ってほどの年じゃないかな)

私の隣にいた人になにやら言ってるかと思ったら、席を交代。

どうやら彼が本当の「隣の席の人」だったらしい。

と、何か私に言ってきた。

どうやら私の席にばかばか置かれていた新聞やイヤホンは彼のものだったらしい。

(イヤホン勝手に使っちゃってたよ。でも、私の席に放置してあったんだから間違えてもしょうがないよね〜。バレンシアのときはタダで配ってたしさ。)

にしても、この出会いが悪かったのか、なんとな〜くお互いに居心地の悪い気分の私たち。

隣のおじさんはとにかく落ち着きがない。

コーラの缶をカチャカチャカチャカチャ。

がさごそがさごそ体は動かすし・・・・・

そりゃ私も新聞やイヤホンを勝手に使ってたかもしれないけど、そもそも私の席を使い放題にしてたのはあなたの方なんだし・・・

と、言ってやりたいところだが、なにせスペイン語「も」全く出来ないので、私も居心地の悪さを態度で示してみる。(というかちょっと怖かったりもする。)

ついに電話までかけはじめたぞ。

到着予定時刻の16:25まであと1時間。

はたして私は耐えられるのであろうか・・・・。(怖いから日記を書きつづけているが、覗かれてばれるともっと怖いので似顔絵が描けないのがツライところ)

とにかく今は「めざせ マドリッド!」

実はコルドバからリンゴを持ってきてたんだけど、これじゃ食べられそうもないな。

外はあいわからず晴天。緑と赤と青のコントラストが、とてものどかでいい感じ。

雲がずいぶん低いところを流れている。

おっ!車内販売?

香水やら何やらたくさんあるけど、これって免税品? す、すごい・・・。

それにしてもあいかわらず落ち着きのない隣のおやじ。

と、思ったら 『ブッ!』・・・・・おならするなよ、おやじ・・・・

と横目で見たら・・・・・・・・・・鼻くそほるなよ、おやじ・・・・

なんだかんだといいつつも、やがて列車はマドリッドへ・・・

ついにおやじともおさらばだ!

・・・そういえば、検札が一度もなかったけど、どうしてだろう??

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*ゲルニカを見に行こう!*

まずはとにかく荷物を置きにホテルへチェックイン。

とりあえず、空港までの送迎サービスがあるって話の(とインターネットではなっていた)Hotel Atlanticoへ。

駅前のビジネスホテルって感じのこのホテルはただいま改装中。

思いっきり工事してたけど、「Hotel Atlantico」って垂れ幕がかかってたからひとめで発見できた。

部屋はちょっと狭いけど、まあいっかあ。

荷物を置いて、なにはともあれゲルニカを見に出発だ!

実は今から遡ること約10年前の初めてのヨーロッパ旅行のとき、プラドの別館に展示されているのを見て、いたく感動したのだ。

1時間以上もの間、とにかく目を離すことが出来なかったっけ。

そのときに絶対また見にこようと決意したのが、やっと今日実現する!

地下鉄に乗ってソフィア王妃芸術センターのあるAtochaへ。

ここは20世紀の現代美術を集めた美術館。

昔のプラド別館のときは、絨毯敷きの小さなフロアにガラスに囲まれて展示されていた絵がどう展示されているのか気になる。

ガラスははずされたらしいけど・・・

駅を降りてすぐ右手に美術館がでんとそびえていた。

と、どこからかいい匂いが・・・・

ふらふらと誘われるように正面の店へ。

気がつくとチュロスを買っていた私。

う〜ん♪ なかなかイケルじゃん。

8本くらい入ってて175ptsっていうのもうれしいぞ。

列車の中で食べられなかったリンゴの分の腹ごしらえもしっかり済ませたし、さあ美術館へ行こう!

入場料は500pts。

チケット売り場は中に入ってから左右にある。(入って正面のインフォメーションをチケット売り場と間違えてあたふたしちゃった)

1Fは特別展の展示なので、まずは2Fへ。

こっちにはピカソをはじめとして、ダリやミロなどのスペインを代表する現代画家の作品が展示されているのだ。

中はけっこう人が多い。

別館のときとちがって、しっかり観光コースになってるみたいだ。

にしてもさすがに見事な作品群。

中でも一番の人だかりはやっぱり“ゲルニカ”。

「ん?この人だかりって・・・・。」

よく見るとどうやら社会科見学みたいな雰囲気の若者の群れ。

先生らしき人が中央で説明をしているではないか。

「これじゃあ、全然見えないよ・・・・」

しかも若者たちがべちゃくちゃしゃべるしゃべる・・。

(日本の中高生の修学旅行の様子といっしょだね。)

しかし、ここは美術館。しかも一般の人々も見に来てるんだ。早くどいてくれ〜。

そう思いつつ、じっと待つこと数十分・・・・・。

いくらなんでもこんなに長時間陣取るってのはないんじゃない?

いいかげん怒りを覚えたところでやっと説明終了。

「はあ・・・。やっとゆっくり見られるよ・・・」

(待つほうも待つほうかな)

それにしても“ゲルニカ”の警備は厳重。

ガラスがなくなったのはうれしいけれど、見るほうとしては昔のほうがよかったような気がするなあ。(観光客の群れもいなかったし・・・)

それでも、初めて見たときは思わず涙したほどの作品を再び前にして感動も新た。

じわじわと心に訴えるナニカを感じる。

ただやっぱりこれだけ大きな絵をみるのに下がってゆっくり見られないのは悲しい。

絵の力が半減してしまうように感じるのは私だけだろうか。

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*スペイン最後の夜・・・*

ゆっくりソフィア王妃芸術センターで“ゲルニカ”を鑑賞できて満足して戻ってきたら外はもう暗がり。

「なにか食べに行く?」

といいつつも今一つおなかの空いていない私たち。

本当は旅に出るときに教えてもらったレストラン“BOTIN”(ヘミングウェイも通ったというレストラン。仔豚の丸焼きが有名なのだ)へ行こうと画策していたのだけれど、何だかそんな気になれない。

せっかく地図やメニューもコピーしてきたのに・・・(食べるものもチェックしておいた)

どうしようかといいつつ、なんとなあく町をぶらぶら。

旅立つ前に『マドリッドは警官が増えて、安全になった』と聞いていたけれど、確かにそこら中に警官が立っていてびっくり。

と、ガイドブックにも載っていたハム専門店を発見。

「そうだ!真空パックもしてくれるらしいし、お土産にハムを買っていこう!」

イタリアもそうだけど、ヨーロッパのハムってなぜかとってもおいしいんだよね。

中に入るとそこはいきなりBAR状態。

お土産用はどこ?と思わずきょろきょろ。BARをぬけてレストランをぬけて一番奥はテイクアウトのコーナーだった。

こんなに広いとは・・・(入り口が小さいからびっくり。でもそれってどうやら裏口だったらしい)

とにかくずらりとならぶ生ハム、ソーセージ、サラミに思わず目移り。

レジに東洋系のおにいちゃんがいたこともあってついつい「あれもこれも」と買ってしまった。

もちろん真空パックもOK。

う〜ん。われながらなかなかいいお土産じゃん。

さて、お土産は買ったけど、夕ご飯はどうしよう。

「たしかホテルのそばに気楽そうなレストランがあったよね。」

「じゃあ、そっちまで戻る?」

ハムを抱えて地図を見つつ、ホテルへ向かっててくてくてくてく・・・

ん?なんだかちょっと暗い道。

と思ったら何やらアヤシゲな雰囲気のお店が右にも左にも・・・。

や、やばいぞ。この雰囲気は。

超グラマーなおねえちゃんが描かれているネオンや眼光スルドげなお兄ちゃん。

3人も口を聞かずに黙々と坂を上る。

ちょうどすぐ前を歩いていたふつうのおばちゃんっぽい人からはぐれないように必死。

無事坂を上りきってやっとひと安心。

「ちょっと怖い道だったよね・・・」

「いやかなり・・・」

なんとか(?)何事もなく無事にホテル前の大通りに帰着。

お店をさがしつつぶらぶらしていたときに、スーパーの2階に“VIPS”を発見。

『食事時間をはずしてしまっても、Vipsに行けばちゃんとしたものが食べられる』と“地球の歩き方”に書いてあるカフェ・レストラン(というよりファミリーレストランって雰囲気)だ。

下がスーパーだったこともあってついふらふらと中へ・・・。

「ここでいっかぁ〜。」

あまりに安易に夕ご飯決定。

中はまさにデニーズかすかいらーくかといった雰囲気だ。

メニューが写真入りなところとか、バイトしてる人たちの制服、テーブルの感じ。

なんだか妙に落ち着いてしまう自分がこわい。

ちがうのは周りが外人だらけってところ。(当たり前か)

メニューはけっこうプレートものが多くて、値段はあまり日本と変わらない。

もっとも量が多いから割安っていえるのかな。

味は・・・・・・これもファミレスなみって感じだな。

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