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≪第8日目・3月25日≫

| 8:19現在、チケット売り場はすでに長い列。 といっても私たちは4組目なのでひと安心。 タッチの差でうしろには団体さんがやってきた。 でもこの雨の中、1時間近く待たなきゃなんないのはツライ! つまんないから警備のおじちゃんの似顔絵を描いてみたりして・・・・ 「やっと開館だよぉ〜〜〜〜」 この雨と寒さにぐったりしてきたころにやっとチケット売り場のシャッターが開き始めた! わ〜い! ところがこのチケット売り場が非常にわかりにくい! 中のカウンターでいちおう団体、個人の売り場が分かれてたから(並ぼうとしたら個人はこっちで買うなと怒られた)個人の方にじっと並んでたら、前に並んでたおやじたち(気づいたら1人が4人に増えていた!)がめちゃめちゃ時間をかけて何十枚ものチケットを買い始めた。 「ちょっと!そういう買いかたしないでよ〜〜〜!!!」 私たちはもちろん、うしろに並んでたスペイン人の女の子たちもプンプン! 気づいたら団体用って言って私たちには買わせてくれなかったところにどんどん人並ばせてるし〜!! 結局私たちは最初にダメって言われた売り場でチケットを購入。 まったく・・・・・ どうもグラナダとは相性が悪いみたいだなあ。 アルハンブラはチケットを買った時点で、王宮に入る時間が決められているので、まずはそれを確認。 「8:30〜9:00に王宮に入れって書いてある・・・・・」 時間ないじゃ〜ん!!!! あわてて中に入ったはいいけれど、どこに何があるのかさっぱりわからない! 標識通りに歩いて行ったら(しかも大雨でびしょぬれになりながら)気づいたらパラドールの前にいるし・・・ ああ、方向音痴の私たち。 とにかく大騒ぎしつつ、やっと見つけた王宮! いそいそと入り口へ行ったら、 「こっちは王宮じゃないよ。この時間までに王宮に入らないとダメだから先にあっちへ行ってきなさい」 ここはアルカサバだった〜!! も〜、わたしゃぼろぼろだよ・・・ (歩くと靴がびしゃびしゃいう) しかし、危機一髪で中に入れてよかったよ。(ほんとはちょっと過ぎてた。) |
| なんとか入れた王宮。 よかったよぉ〜、と思いつつもびっしょり濡れた服と靴が気になる気になる。 そのせいか、すばらしいといわれるアルハンブラにもいまいち感動が薄い。 せっかくの"ライオンの中庭"もこの雨じゃ・・・・・・。
さすがに朝イチなので人は少ないけどね。 なぜかいたるところ工事中になってて、テープは張られてるは、はしごは置いてあるは・・・。 がっくりしつつアベンセッラスの間へ。 入ろうとしたらいきなし知らないおじいちゃんに怒られる。 「は?」 と思ったら彼はどうやら部屋の奥からライオンを背景に人がない状態で、噴水の写真を撮りたかったらしい。 しかし、いきなし怒るか???? (しかも入り口から写真を撮ってるかどうかなんて見えないんだし。) そのうえ、そのおじいちゃんの団体が次から次へと写真を撮るから、延々と中に入れない。
やっと中に入って、こんどは私たちが写真を撮ろうとしたら、そのおじいちゃんがじゃまじゃま。(どいてくれない!) なんかそれだけでもぐったりしちゃったよ・・・。 はっと気づけば回りには大量の団体観光客の群れ。 「なんか、いろんな国の言葉が飛び交ってるよ〜。」 「なにがあるのかぜんぜん見えないよ〜。」 すっかり団体さんに飲みこまれている私たち。 これはもう団体さんの先手を打って行くしかない! というわけで雨の中、先へ先へ。。。 美しいといわれるアラヤネスの中庭もリンダラハの庭園も雨のせいですっかり色あせている。 なんだか期待してただけにさみしいなあ・・・・。 と、矢印の順序通りに歩いてたら、そこはいきなり庭になっていた。 しかも外は雨・・・ 「どうする?」 「雨がひどいし、ちょっと戻ってみる?」 さっきちゃんと見れなかったところもあるしね。 ためしに戻ってみよう。(逆周りする私たちは実はかなり目立っていた。) 「うわあ〜〜〜、すごい人だぁ〜〜」 こりゃもう前へ進むっきゃないね。 |
| とにかく広い! 雨はなんとかあがったけれど、そこら中びしょびしょ。 ときどきぽつぽつと雨が降るから油断はできない。 さっき入らなかったアルカサバへ。
そこで発見したのが、シャンプーハットおやじ。 「な、なに?あれ?」 一瞬かなりとまどったけど、けっこう便利そうな(しかしかなり恥ずかしい)様子。 よっ!アイデアマン!しかしメガネはびしょびしょだぞ。 なんだか目が離せない。 たしかに塔からの眺めは圧巻。グラナダ市街の大パノラマには息をのむ思いだったけど、 おやじのシャンプーハット姿はそれを上回るインパクトの強さだったよ。
アルカサバから夏の別荘(別荘といったって歩いて15分くらいのところ。夏冬移動するほどのもんか????)ヘネラリフェへの道は緑と水が印象的に使われている。 散歩道の階段の手すり部分が水路になっていて、目に耳にさわやかな(雨じゃたいして効果は感じないけど・・・)雰囲気を作っている。(と思われる) この涼しげな水音が"夏の別荘"たる所以なのかなあ。 ここからの眺めもまた見事。 グラナダの町を背景にそびえるアルハンブラ宮殿は緑に囲まれて、やはりとても美しい。 反対側に目をやれば、赤茶けたアルバイシンが広がっていて、その対照的な景色がまた印象的なのだ。 「アルバイシンをふらふらしたかったね・・・・」 ここまで来てアルバイシンを歩かないなんてことしていいものだろうか? (観光客らしからぬ・・・って感じだよなあ。でもこの雨じゃ・・・)
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| 雨に翻弄されているうちに気がつけば「バスの時間はだいじょうぶ?!」状態。 あわてて荷物を抱えてたタクシーに飛び乗り。 バスターミナルまではけっこう遠くて(時間が心配でそう感じただけかも)かなりドキドキしたけど、着いてみたらかなり余裕があってひと安心。 入ってすぐの左手でチケットを購入。 コルドバまでは1,515pts。 地下(1階ともいえる作り。)にバス待合所とカフェテリア、トイレ、自動販売機がある。 「そういえばグラナダから絵葉書出してない!」 というわけであわてて書いて出そうとしたけどポストがどこにも見当たらない。 外をぐるっと回っても見つからなくて、ターミナルのおじさんに聞いてみたら「この辺にはポストはないよ」との返事にがっくし。 雨にびっしょり濡れてまでさがしたのに・・・ (;_;) 大きくてなかなか快適そうなバスに乗り込み、さあコルドバへむけて出発だ! バスは432号をひたはしる。 グラナダから2時間ほど走ったところでいったんトイレ休憩。 コルドバまで約55kmのこの町の名前はわからないけれど、何だかとてもいい雰囲気。 「時間があったらここで降りてみたいよね〜」 しかしここはいったいぜんたいどこ? |
| 「わぁ〜〜〜!! いい天気だぁ〜〜〜!!!」 グラナダを出たとたん、空はどんどん青くなっていき、コルドバはまさに晴天! (やっぱりグラナダとは相当相性が悪かったのかなあ・・・) コルドバのバスターミナルは超近代的。 列車の駅がすぐとなりにあって便利だけど、市街地にあるので町へ出るのはちょっと不便。 「とにかく早く町へ行ってお昼ごはんを食べよう!」 そういえばパエリャもまだまだ食べたいよね。 よし!パエリャが食べられるお店にいこう! というわけでたどりついたのが「Meson Las 5 Arcos」
なぜか店の中を歩いている亀のロッシさん。(「彼が店主です」と紹介されてしまった。) 屋上から顔をのぞかせる犬。 不思議な店だ・・・ 店員さんのひとりが東京で働いていたことがあるということで、日本語で話しかけてくれるのがちょっとうれしい。 見ての通り、パエリャもとってもおいしかったし、デザートのプリン(「カスタータ」といってこっちでは代表的なデザートだよって教えてもらった)もかなりイケてて大満足。 青空の下、パティオでのんびり食べる食事はとってもおいしかったぞ。 |
| ゆっくりお昼を食べたあとは、ユダヤ人街をぶらぶら。 真っ青な空と白い壁。 やっぱこうでなくっちゃ〜。 途中で見つけた皮製品の店でマッチ入れを発見。 けっこういろんな柄があって275ptsとおとくな感じ。 (他の店にもあったけど〜) それとあったかそうなスリッパを購入。 それにしてもユダヤ人街は本当に迷路のようで自分がいったいぜんたいどこにいるのか、すぐわからなくなっちゃう・・・ それにしても真っ青な空。 グラナダとはえらい違いだなあ。(まだ怒りはおさまっていない) ぶらぶらしながら左右の家のパティオをこっそり覗き見。 コルドバには「突撃!パティオ拝見」ツアーがあるみたいだけど、たしかに人様に自慢したくなるようなきれいで個性あふれるパティオだらけ。 そういえば、うちのお父さん(=パン屋さん)が 「いつか家を改装するときは真ん中(うちは敷地が細長い)に庭(パティオのことを言いたいらしい)のあるようにしたいなあ。店から庭が見えるような感じでな。」 って言ってたっけ。 パティオのあるパン屋・・・いいかもしれない。 |
| 「アルカサルでも行ってみようか〜」 メスキータは明日ゆっくりということで、"地球の歩き方"によると5月は20:00まで入場OKというアルカサルへ。 「さあ入ろう!」と意気込んだら 「今日は18:30までだよ」とのこと・・・ (時計を見たら15分過ぎくらい。これくらいなら入れてくれよ〜!!! ってダメか) ショックは大きいが仕方ない。 「じゃ、せめて外観だけでも見ようか」ってな気分で川沿いにふらふらお散歩タイム。 写真ポイントを探すけど、これがなかなかいいところがない。 川沿いには石が積まれた物見台(って古臭い言い方?)のようなのが何ヶ所もある。 見つけるたびによじのぼってみるけど、微妙なとこで木やライトが重なったりしてなかなかいいところが見つからない。
ちょうどいすみたいなのがある休憩コーナーのような雰囲気。 このいすによじ登ると、なんとかアルカサルが"ちょっといい感じ"にのぞけるのだ。 思わずお絵描きに夢中になって「はっ!」と気づいたら二人の姿がない!!!! 「や、やばい・・・声かけるの忘れてた。どうしようはぐれた・・・・?」 迷子は動かないのが一番! というわけで、その場でじっと待ってみる。 でも、ここは道路沿いから一段低くなってるし、川っぺりからは木で隠れて見えないじゃないか。 緊張が走る。(ほんまかいな) 二人の顔が見えたときは安心したよ、ほんと。 <ザ・迷子なべぞー視点> |
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