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≪第2日目・3月19日*後編*≫

燃えろ! バレンシア!

いきなし右往左往めざせ!バレンシアおいおいホテルはどこなんだ?

やっぱりホテルは遠かった町へくりだそう!燃えろよ、燃えろ!


*いきなし右往左往*

さあ、バレンシアめざしていくぞ!

と勢い良くホームにのりこんだ私たち.

思わずにやりとしちゃう一等車利用だしね♪

列車が到着してさあ乗るぞ!と、私たちの車両を探したけど見つからない。

「あれ?」ここじゃないみたいだよ。」

ふと気付くと周りの人たちの中にも何人はか私たちみたいにきょろきょろしている人が・・・

「ねえねえ、この人達もきっとおんなじ車両の人だよ。」

そっと様子をうかがってみる。

チケットを見せてあーだこーだ言ってるとこをみるとやっぱり“お仲間”だ。

私たちもいっしょに「このチケットの車両はどこー???」と叫ぶ。

と、車掌さん「一番むこうのはじの車両だよ。」

あわてて荷物を抱えて走る私たち。(荷物が大きいから車両内をうろうろすると迷惑だもんね)

お仲間はおじちゃんおばちゃんご夫婦と一人旅らしき女の子。

はぁ〜はぁ〜息を切らしながら、先頭車両で荷物を積んでいたおにいちゃん(もちろん駅の人)にチケットを見せて確認。

「え?このチケットは向こうの車両だよ。だって、ほら車両番号がちがうじゃん」だと。

「なんかやっぱりむこうにあるらしいよ!!」

ま、まじっすか?

げっそりしながら再び走る私たち。

あっちだこっちだ

「いったい全体どこに私たちの席はあるんだぁ〜!」

でも走り回ってるのが私たち3人だけじゃなくてよかった・・・

右に左にいったりきたりしているうちに、はっと気付いたらもう発車時間。

さっきのおにいちゃんも「とにかく乗っちゃえ!」というので、とりあえず乗り込む。

さっきのおじちゃん・おばちゃんもいっしょにとびこんだ。

結局私たちの車両はおにいちゃんがいた側だった(やっぱり車掌さんは正しかった・・・)

おじちゃん・おばちゃんといっしょにほっとひと息。

とにかく無事(?)乗れてよかったよぉ〜

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* めざせ!バレンシア *

車両にもたどりつけて、座ったとたん列車が動き出した。

さあ、めざすは火祭りの町バレンシアだ!

さすが一等車。足置きまであるぞ!・・・と思ったら足が届かない。どーせわたしゃ足が短い日本人だよ。

おっ、テレビもある。そういえばさっきイヤホンが配られたっけ。

なんか飛行機に乗ってるみたいな気分になってきた。

そして20分。

「海だぁ〜〜!!!」

進行方向に向かって左側に広がる青い海!

(ちなみに私たちの席だと後ろ向きに列車が動いている。ちょっと気持ち悪い)

そして、時折見える白い街並み!

「しろぉ〜い!」「青〜い!」

この色のコントラストがたまらない。

列車の速度は決して遅くないから、窓のそばに見える真っ白い家は飛ぶように流れていくけれど、遠くに広がる青い海はゆったり流れ、背景の一部になっているのだ。

感動しながら、ふっと上を見るとさっきのテレビで映画がはじまっていた。

メリル・ストリープが出ている。

「なんの映画かなあ・・・」

って言い始めたところで、いきなり画面がうにょうにょ。

音も うにゅうにょ言ってて何がなんだか訳が分からなくなってしまった。

くぅ〜、残念。

しかし映画のサービスもあるなんてさすが一等車だなあ。

なんか気になる景色

気が付くと海はもうなく、そこには広大な大地が・・・

と、なんか不思議なもの。

なにがってうまくは言えないんだけど、どこかへんな感じのする道路と川。

そっかあ。川と道路がおんなじ高さで堤防とか柵みたいなものもぜんぜんないから変なんだな。

さっきまで海が見えていたのに、今度は乾いた大地をいく列車。

いつのまにか単線になっていて右からも左からも崖が迫ってきてどきどきだ。

中を検札に回る人は帽子をかぶっていないけど、途中で停まった駅の駅員さんはちゃんと帽子をかぶっているぞ。

バレンシアに近づくにつれ、大地は赤く、そしてあそこに見えるのは・・・

「オレンジだ!」

「なんかとってもおいしそう〜♪」

オレンジ

ときどきアーモンドらしき白い花も見え、車窓からの景色は穏やかで暖か。

ただいま17:05。

だいぶ日も落ちてきたけど、まだまだ明るい。

到着予定は17:30だから、これなら日が沈む前にバレンシアに着けるかも。

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* おいおいホテルはどこなんだ? *

「バレンシアだぁ〜〜〜!!!!」

ほんと、ちゃんとたどりつけてよかった・・・・

駅前はもうお祭り一色!

ものすごい人だし、駅前広場には派手な電飾と

「人形があるじゃん!!!」

いきなり駅前広場にも一体の人形が。しかし予想以上に大きいぞ。

ほんとにこれ燃やしちゃうの??

「とりあえずホテルに行こうよ」

たしか日本で予約したときに聞いた話では駅から徒歩圏内ということだったホテル“ACTEON PLAZA”

とりあえず地図とお祭り情報を手に入れるためにインフォメーション探し。

改札を出て正面にあるインフォメーション印の所へ行ってみる。

「やっぱすごい観光客だねえ。」

おとなしく並んでじっと順番待ち。

やっと順番が来たと思ったら、ひとこと。

「ここは列車のインフォメーションだから向こうへ行って」

・・・・え?ここじゃないの?

外に大きく iマークがあったし、観光客だらけだし、何よりいかにも町案内してそうな雰囲気なんだもん。

はぁ〜、やられた・・・

と言われたとおり向かって右の方におっきいインフォメーションコーナーを発見。

窓口が7個くらいあるそこにも旅人がたまっているぞ。

「ここなのかなあ・・・」

とりあえず順番待ちカードをとってじっと待つ。

かなりの人が待っていて、私たちの番号もまだまだ30番くらい先だ。

しかも一人一人にかかってる時間がとっても長い。

「やっぱりお祭りだからかなあ。。。」

ここで待ってても時間がもったいないし、駅から近いホテルなら外にいる人に聞けばわかるかも。

というわけでふらふらと駅前広場へ。

にしてもすごい人だ。

どの人に聞けばいいかわからない。

「売店の人ならわかるんじゃない?」

そこで親切そうなアイスクリーム屋のおねえちゃんをねらって声をかけてみる。

「あら、このホテルは駅からけっこう遠いわよ。タクシーを使った方がいいと思うわ。」

ん?予約したときに聞いた話とずいぶんちがうぞ。

「なんか駅から遠いって言われたよ。」

「え〜、どっかちがうホテルのこと言ってるんじゃない?だって予約したときに駅のそばって指定したし。」

「旅行者の人も駅から近いって言ってたんだよね。」

そう。

バレンシアはちょうど火祭り最終日だったので、駅から近いところという条件だけで、事前に予約しておいたのだ。

さすがにホテル探しをしている間にお祭りが終わってたなんてさみしいもんね。

果たして私たちのホテルは駅から近いのか、遠いのか・・・

やっぱりインフォメーションでちゃんと確認しようということで、さっきのところへ逆戻り。

30分近くぼぉ〜っと待って、やっと私たちの番がきた!

いそいそと私たちの番号が表示されたカウンターへ行く私たち。

「町の地図をください。それと・・・」

いいかけた私たちにむかって係りの人がにっこりひとこと。

「ここはツーリストインフォメーションじゃないですよ。チケットインフォメーションです。」

は?

だってあっちのインフォメーションもちがうって言ってたじゃん。

ほかにインフォメーションなんてなかったよ〜!

つたない英語で主張する私たちにさらににっこりとその人は言った。

「ツーリストインフォメーションは駅の構内です。」

・・・・・・・・・・・・・・・・早くいってくれよぉ〜。駅に到着してすでに1時間以上経っていた・・・・・

そして、やっとこさたどりついたツーリストインフォメーション。

地図をもらって、ホテルの場所を聞いたら、指差してくれた場所は駅のずぅ〜っと右側。

ためしに

「ここから歩いたらどれくらいかかる?」

と聞いた私たちに彼女はひとこと

「オゥ〜。」

と肩をすくめてみせたのだった・・・・

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* やっぱりホテルは遠かった *

バスに乗っても不便なところ、なにより今日はバスを捕まえるのが大変らしい。

「タクシーで行くのがいいわよ。」

と説得され、3人そろって駅を出た。

しかし、この雰囲気じゃタクシーに乗るのも大変じゃないの?

駅の周りはすっかりお祭り騒ぎで車の通行制限もかなり厳しそう。

タクシー乗り場なんてまったく見当たらないし・・・

どうしようと思いつつ荷物を抱えてうろうろ。

と、偶然そこに現れた空のタクシー。

逃がすもんか!と荷物を抱えて走る走る!

・・・・・が、逃げられた。

しかたなく、その辺で様子をうかがってみたけど、もう空のタクシーは来そうにない。

交通整理をしているおまわりさんがちょうどいたので、さっそく聞いてみる。

「う〜ん、この辺じゃ捕まらないと思うよ。この道をまっすぐいったら大きい道があるからそこまで行ってみたら?」

おまわりさんの言葉を信じ、大荷物抱えてずんずん突き進む私たち。

いたるところで爆竹の音が響き、町はかなり盛り上がっている様子。

しかし今の私たちにそれを楽しむ余裕はない。

「とりあえず、早くホテルに行ってシャワー浴びたいよ。」

やっとこさ、大きい通りまで出てタクシーをGET。

そこからホテルまでは約10分。600ptsくらいだった。

苦労はしたけど、このホテル。どうやらできたばっかりらしくて近代的でとってもきれい。

ロビーには、なぜか日本人のおばあちゃん軍団が。。。。。

(おばちゃん、ではない。おばあちゃんだ。)

すっごい大きさのスーツケースの山とともにたむろするおばあちゃんたち。

こんなところまでくるなんて、元気なおばあちゃんたちだ。

添乗員さんも大変だろうなあ・・・

なんだかんだといいながら何とかたどり着いたホテルの部屋は最上階の角部屋。

景色はたいしてよくないけれど、なかなか広くて大満足。

外では爆竹の音が鳴り響いてお祭りのムードもたっぷりだ。

とりあえずシャワーを浴びて、お祭りにくりだすことにしよう!

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* 町へくりだそう! *

シャワーを浴びてすっきりしたし、

「さあ、お祭りにくりだすぞ!」

タクシーに乗って駅前までレッツ・ゴー!

駅前はもう山ほどの人・人・人・・・。

とにかくものすごい盛り上がりだ。

爆竹の音もそこら中から聞こえてくるし。

道を歩いていると、角ごとくらいに頻繁に大小様々な人形が飾られている。

等身大のものから建物3階建て分くらいの大きな物まで・・・すごいぞ。

これ全部今夜燃やすのかと思うとほんとびっくりだ。

一番メインの広場になっているところにあったのは、大きな大きなガリバー人形。

これがとにかく大きい。

正面にあるホテルより大きいんじゃないだろうか。

建物5階建て分くらいかなあ。まさに“ガリバー”だ!。

ガイドによると燃やし始めるのは12時頃ということなので、まずは腹ごしらえ。

ところがとにかくどこのお店も人でいっぱい。

とてもとても私たちが入る余裕なんかどこにもない。(場所的にも言葉のわかんない外人を受け入れる心の余裕もね)

うろうろして、やっと見つけたのが、RESTAURANT NEW YORK。

NEW YORK というだけあってかけっこう気楽な雰囲気のお店。

「すいませ〜ん。3人なんですが。。。。」

恐る恐る店員さんに声をかけてみたが、何だかつれない。

勝手に座っちゃっていいのかどうかもよくわかんない雰囲気で、とってもとまどう私たち。

と、後から来た人(もちろんスペイン人)がさっさと案内されている。

雰囲気的には

「この祭りの忙しいときに外人の女の子なんか相手にしてらんないわよ!」

なんかいたたまれないなあ・・・

でもここを逃したらほかはもっと入りずらい雰囲気だったし・・・。

お腹も空いてるから、がんばってねばってやるぞ!

いかにもじゃまそうに見られながらも、「ここで食べれなきゃ困るんです」と思いっきり入り口で立ち尽くしてたら

(かなり迷惑だったか?)やっとこさ案内してもらえた。

はぁ〜、よかったよぉ〜。

やっと安心して本日の夕ご飯。

おいしいとかおいしくないとかじゃなくて、とにかく食べれたことがうれしい。

(いや別にまずかったわけじゃないよ)

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* 燃えろよ 燃えろ! *

無事おなかもいっぱいになったことだし、さあ祭りを楽しもう!

しかし、どこへ行ったらいいものなのかよくわからない。

途中で買ったパンフを見ると、町のあちこち&周囲の地域にまで人形が何百も設置されているらしい。

たしかにこの辺(一番中心部)にはちょっとした四つ角毎に人形が置かれてるもんなあ・・・

にしてもこの人形たち。

かわいいというより、ちょっと“エログロモード”

さすがスペインというべきかやっぱりスペインというべきか・・・

とりあえず最初は一番大きな人形(ガリバーのやつ。さすが“巨人”!)がある駅前広場に行ってみる。

「この人形も燃やすのかなあ・・・・」

「でもものすごい大きさだよ、家一軒燃やしちゃうくらいの迫力じゃない?」

「でもほら、パンフレットによると去年もこのサイズの燃やしてるよ。」

「ほ、ほんとだ・・・・すごすぎる・・・・」

とにかくでかい。

なにしろものすごい人だかりで人形から100mくらい離れてる私たちにもその頭がどーんとそびえたっているのが見えるのだ。

にしても人がすごい。

ふっと見ると人形の向かいに建ってるホテルの窓やベランダにも人・人・人。。。

「きっと1年くらいまえから、あの部屋予約されてるんだろうね・・・」

「いえた。めっちゃ特等席だもん。あそこ。」

「しかし人形が燃えはじめたら熱そう・・・」

「たしかに・・・」

しかしあまりに人が多いのでどうもここでは落ち着いて人形が燃えるのは見れなさそう。

そこで別のポイントさがし。

火祭りの人形

いっくらでも人形はいるから、ほどほどの大きさで近くで見れる人形を探そう!

そしてうろうろ・・・・

途中でディズニーキャラの人形なんかもあったけど小さくてなんか物足りない。

(まるで放火魔のようなこと考えてるな)

そしてさらにうろうろしているときに、ちょうど周囲にロープを張りはじめた人形を発見。

しかもけっこう大きいぞ。

「ちょっとここで待機して燃やすの待とうよ。」

まだだれも立ち止まっていない人形の前に陣取る私たちであった。

しかし夜も更けて外はけっこう寒い。

そしてここからが長かったのだった・・・・

等身大の“セクシー”な人形たちに囲まれて、でぇ〜んとそびえたつ訳わかんない大きな顔の人形。

これが大体2階建ての建物くらいの高さ。

火祭りの人形

この人形たちのデザイン画がパンフにずらっと載ってたけど、これってまさか一般公募とかしてるの?

目の前ではおじさんたちが火薬のセットを始めている。

なんか導火線を巻き付けたりしてけっこうすごいことになってるぞ。

花火らしき筒物も出てきた。

発火装置!

気が付くと私たちの周りにもずいぶん人が集まってきたぞ。

準備をしているのは思いっきり気合の入った“この道30年”って雰囲気のおじさんたち。

準備をしているおじさん

しかし燃やしはじめるのは午前0時ということだったが・・・・

どうやらまだらしい。

じっと立って待ってるとかなり寒くて辛い。

「ちょ、ちょ、ちょっとなにこの人!」

といきなり後ろからぐいぐい押してくる人が。

なんやねん こいつ!

と思わず怒りをかみしめる。

何たってこっちは1時間近く前からじっと待ってるんだからね!!!

と、いきなし彼女がなにやら話しかけてきた。

「ここだと火の粉がガンガン飛んでくるから気をつけなさい。さがっといたほうがいいわよ!」

いきなしすごい勢いで注意され、ぼーぜんとしている私たちをよそにそれだけ言うと彼女は去っていったのであった・・・(疑ってすまねえ)

そういえば旅行前にバレンシアの火祭りをみるときの注意っていって

「ぜったいフード付のコートか帽子持参のこと。じゃないと頭が燃える」

って言ってくれた人がいたっけ。

(そして私はフード付のジャンパーを買ったのだ)

「そっかあ。そんなにものすごいのかあ・・・」(妙にワクワクする私)

かなり人も集まってきたし、そろそろ始まるんじゃないかなあ・・・・

といきなりどやどやと現れた人々。

背中には“BOMBERS”の文字が。

「お〜〜〜、消防士さんもちゃんと待機するんだ!」

なんか本格的(なにが本格的なのかは不明)な雰囲気に嫌がおうにも気分は盛り上がる。

ふと横を見ればしっかり消防車もいるではないか。

この調子で全部の人形を燃やすんだとしたら・・・そりゃめちゃくちゃ時間もかかるよ。

消防士さんたちがホースを握って周りの家に水をかけはじめた。

事前にそこまでするってことは・・・やっぱりかなりすごいらしい。(期待過剰)

そして待つこと1時間以上・・・・

「灯りが消えた!!!」

そのとたん、待っていた人々の間から思いっきり歓声があがる!

「ヒョッホー!」

思わず私たちも両手を挙げてノリノリモードに突入だ!

おっといったん電気がついた。

しかしいったん盛り上がった空気はもうおさまらないぞ。

あちこちでぴゅ〜ぴゅ〜口笛を吹く音が聞こえる。

なにやら叫び声も。(どうやらとっても面白いことを言ってるらしく、わっと笑い声があがるんだけど、私たちには何を言ってるのやらさっぱりわからん!)

と、なぜ二度電気が点いたのか判明。

いっぱい飾られてる等身大の人形のうち一体をとっておくのか外していたんだけど、それをセクシーねえちゃん人形にお取り替えしたのだ。

そこら中から野次が飛ぶ。

うんうん。言ってることはわかんないけど言いたいことはよくわかるぞ。

そして再び電気が消えた。

どきどきどきどきどきどき・・・・

気が付くと左側の方に偉そうな人々の集団。

おっ、さっき見かけた民族衣装らしきものを着たきれいなおねえちゃんもいる。

(どうやら人形毎にミス○○ってな女性を選んでいるらしい。パンフにもたくさんそんなおねえさんが載っていた)

ズダダダダダダダ!!!!!!!!!

いきなりものすごい爆竹の音。

むちゃくちゃたくさんあるのか、すさまじい音だ。

そしてそれとともに吹き上げ花火が点火。

続いて打ち上げ花火があがる!あがる!あがる!

思わずぽかんと口を開けてみとれる私たち。

「す、すごい・・・・」

予想以上の迫力にあんぐり口を開けてしまう私。

そっかあ。

もしかしてさっきからそこら中から聞こえてきていたのはこの音?

この勢いで何百もある人形を燃やしてんの???

花火が真上であがってるから、灰がばんばん落ちてくる。

「うわぁ〜、上見てると灰が口に入ってくるよ〜〜!」

しかし、目も体も釘付けだぁ〜。

そのうち人形の内部から火があがりはじめた!!

「お〜〜!!!! はじまったぞぉ〜〜〜!!!」

さっきの寒さなんかどこへやら。

目の前の巨大な“焚き火”にすっかり心も体も熱くなってくる。


炎があがるにつれ、じりじりと熱くなってくる。(暑いというより熱い)

見ている人たちの群れもじりじりと後ずさりしていく。

もちろん私たちもいっしょに後ずさりだ。

とにかく顔が熱い熱い熱い。

さっきのBombersがやってきた。

「危ないからさがってくださ〜い!」

「ほらもっと下がって下がって!!!」

言われなくてもこの熱さには耐えられないよ。

とばかりにどんどん下がる人々の波。

けっこう後ろまで一気に人々を下がらせたあとは消防士さんの大活躍だ!

一気にホースで水をかけ、火を消していく。

なんかすっごくかっこいい!!

こりゃ思わず惚れちゃうよ。

よっ!BOMBERS!!!

(きっとバレンシアでは一番の人気職業なんだろうなあ・・・)

バレンシアは燃えてるぜ!

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