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≪第3日目・3月20日≫

本日は午前7時30分起床。さすがにちゃんとしたベッドでぐっすりと寝ると疲れもとれる(しかし筋肉痛・・・・・) 近代的なこのホテルは薄茶色で統一されていて居心地がいい。 気持ちよく晴れて、今日は一気にセビーリャへ飛ぶぞ! しかも利用はビジネスクラス。 エコノミーもビジネスも同料金ということなのでビジネスにしたんだけど、何かとっても期待しちゃうよ。 空港までの送迎バスもなく、駅までタクシーで出て空港行きのバスに乗ってたら時間的に厳しそうだったので一気にタクシーでいくことに・・・ 空港は予想以上にきれい! チェックイン後もけっこう時間があったのでカフェでちょっとお茶。
「ここのおばちゃん、手際がいいねえ。。。」 「うん。見惚れちゃうよ。見てて気持ちがいいね。」 思わずお茶を飲む手も止まる。 いいねえ〜。てきぱき働いてる様子は見ていて本当に気持ちいい。私も見習わなきゃなあ。 おっと、そんなことをしているうちに時間時間。 その前に本屋さんで辞書を購入。 日本語←→スペイン語のハンディタイプを探したが、見つからない。 仕方ないので英語←→スペイン語を買うことに。 このミニサイズの辞書が旅をしているとけっこう役に立つのだ。 単語の羅列でも会話はできるっていうのは真実だからかなり便利だったりする。 しかも海外で買うと安くて嬉しい。 |
| さあ、ついにビジネスクラスに搭乗開始だ! 正規にビジネスクラスに乗るのは初めてなのでちょっとドキドキ。 といってもエコノミーと同料金だし、乗ってる時間も1時間程度だからたいしたことないけどね。 私たちの席はなんと一番前! なんか偉くなった気分だなあ。 バレンシアーマドリッドを飛ぶ飛行機は予想通りかなり小さかったけど、日本人観光客はしっかりいる。 いのいちばんに乗り込んで(かなりビジネスクラスがうれしかった私たち)一番前に3人並んでいる私たちを見てびっくりした様子でとおり過ぎていく日本人団体客さんたち。 へへんっ(ちょっと鼻高々気分) シートに大きな違いがあるわけじゃないけど、エコノミーとはしっかりカーテンで仕切られているし、シートの色柄もちょっと高級チック(ほんとか?) そして離陸準備がはじまってびっくり! なんと日本語ぺらぺらのスチュワードさんがいたのだ! どうやら今はなきイベリア日本直行便に乗っていたことがあったらしい。 やっぱり日本語でサービスしてもらえるとなんだかうれしい。 もっともさすがに日本語の機内アナウンスはなかったけどね(ちょっと期待した私だった・・・) ゆっくり落ち着く間もなく到着しちゃうけど、とりあえず機内誌を熟読。 「なにか面白いもの売ってないかなあ〜」 と発見!!!! イベリアのプラモデルだ!!!
これはまさにあの買えなかったアリタリアの時計なしバージョンではないか!!! 思わず喜びに打ち震える私。 「すいませ〜ん♪ このイベリアのプラモデルが欲しいんですが〜♪♪♪」 ついつい声がはずんでしまうよ。 しかしそんな私の喜びはほんのつかの間のものであった・・・・ 「OH〜、コノヒコウキはコクサイビンノミノハンバイデ〜ス。」(流暢な日本語) があああああああ〜ん! がっくりと肩を落とす私。 「カエリニカエマスネ♪」 にーちゃん、イベリアの直行便はこないだの夏で無くなったやん・・・ 「ダイジョーブ。バルセロナカラパリヘイクトキニカエマ〜ッス」 にーちゃん、私らその区間はエールフランスなんだよ・・・ 「ソレデハダメデスネ。ザンネンデ〜ッス」 あくまでもにっこりさわやかスマイル。 アリタリアに続き、イベリア、おまえもか〜!!!! 仕方なく絵だけ描いて満足しようと努力する私であった。 |
| イベリアプラモに一喜一憂し、ジュースをぐぐぐいっと空けたら、そこはもうセビーリャの空であった。 「雲ひとつない!!!」(やっぱ日ごろの行いが・・・にやり) 乾いた空気にアンダルシアの風を感じながら(ほんとか、おい)空港におりたった私たち。 市内へはバスに乗って・・・・と思って時刻表を見てびっくり。 土曜の市内行きのバスは14:00の次が17:30ではないか・・・・ 「こりゃタクシー使うしかないよね。」「仕方あんめえ」 というわけでタクシーを利用。一気に市内へ突入だ!(約4,000ptsかかったぞ) 本日のお宿は情緒たっぷり天蓋付ベッド。(雑誌で確認。しかし女3人で天蓋付ベッドに寝てどーする気だ?) しかもヒラルダの塔のすぐそばにあるという絶好のロケーションを兼ね備えた“Dona Maria”。 ロビーはとってもアンティーク。重厚な雰囲気が漂っていてもうそれだけでとろけそう。 どきどきしながらチェックインして、部屋へと向かう私たちの目に入ったのは・・・ 「お〜、手動式エレベーターだ!!!」 ブダペストを思い出すなあ。 しかもあれよりちっちゃいぞ。これで3人乗れるのか? ホテルに着いたらベルボーイがとんだおじいさんだったような気分で乗り込む私たち。 がったらがったん 「お〜!! ちゃんと動くじゃん!」 そしてたどりついた部屋は・・・
「天蓋付ベッドだぁ〜〜〜!!!!!」 まさかほんとうにこのようなベッドとは・・・・ と思わず開いた口がふさがらないようなお姫様ベッドがでんでんっと二つ並んでいるではないか。 部屋はもうひとつ狭かったし、窓から見えるのは“壁”ってな雰囲気だったけど、 でも、でも、でも、このベッドさえあれば・・・し・あ・わ・せ♪ 「わ〜い♪」 と飛び乗ろうとした私はそこで凍り付いてしまった。 ・・・・・足が届かん・・・・・(涙。そりゃ私は日本人の中でも足が短いけどさっ) 「よっこらせっと」 かつてこのように不格好に天蓋付ベッドに上がった女がいたであろうか・・・・
(そっかあ。今気づいたけど、こういうベッドってきっと素敵なダーリンが抱きかかえてくれて、ぽ〜んと・・・・) ひとしきりのんびり過ごして「さあ町に出るか!」 夜のフラメンコショーの予約も忘れずにしとかなきゃね! |
ぷらぷら外に出れば、そこはもう・・・・馬糞の山。こりゃかなり臭うぞぉ〜。とにかく馬車だらけなんだよね。 乗ってる人にとってはロマンチックなんだけど、道はもう落とし物がいっぱい。 辺りの景色を見ながらふらふら歩いているとかなり危険。歩道は基本的に安全だけど道を渡るときは要注意だ。 いくら“ウンがつく”っていったって、その足であの部屋に入るのは心苦しいもん! さて、抜け道ぽい細道を行けばそこはもうAlcazar。 心地いい緑の門の向こうに見える建物は“ムデハル様式”というものらしい。
意外にシンプルに見えるその建物の右手奥にあった階段にまず感激。 「ざあますの階段だぁ〜!!!」 左手上からぐるりと回るように下ってくる形のその階段は、細かいモザイクで美しく飾られていて、まさに「御姫様が羽根飾りがめいいっぱいついた扇子をふりながらおりてくる階段」という感じなのだ。 (つまり、「・・・ざあます」って話し方をしそうな人がよく似合うってことだな) 「おぉぉぉ〜〜〜」 しかし、びっくりするのは、そのあとが本番だった。
もうポッカ〜ンと開いた口がふさがらないすばらしさ!!! か、感動・・・・・ どこかアラブな雰囲気も感じさせるその細工はなんとなく象牙細工を思い出させる。 そして、さらに奥に広がる庭園へ。。。 これが広い広い広い。 いったいぜんたいどっちへ行ったら出られるのか、うろうろうろうろ。 さんざんぐるぐる回ってやっとこさ出口にたどり着いたけど、カテドラルの入場には間に合わなかった。
まだ18時前だから大丈夫って安心してたら、なんと入場は1持間前で終わっていたのだった・・・・ (恐そうなおまわりさんがしっかり見張っててのぞくことすらできない雰囲気・・・) |
| 結局カテドラルには入場できなかったので、明日の予定をちょっと変更して、カルモナを日帰りにして夕方カテドラル 見学に挑戦することに。 ほんとはカルモナのパラドールに泊まってみたかったけど、ここは日本で聞いてすでに予約一杯だったので断念。 スペイン三泊目の宿をどうするか迷っていたところだったので、ドーニャ・マリアを見た瞬間三人の心は一つに固まっていたのだ。 問題は日帰り出来るかどうかだったけど、バスの時間を調べてみたら何とかなりそうなので、ひと安心。 それに2晩泊まれば天蓋付きベッドに三人とも寝られるもんね。 さてさて明日の予定もしっかり決まったしここはちょっと早いけど夕ご飯と行きましょうか。 今晩はフラメンコも見に行くしね! しかしこれが迷う迷う。 最初入ろうとしたお店の前までいったら、とっくに営業時間なのに人っ子ひとりいない。 「なんか誰もいないと不安じゃない?やめよーよ」 とついつい足があとずさりして、こんどは雑誌に載っていたほかの店へ。 (よく考えたら19時くらいってまだまだ夕食の時間じゃないから人がいなかっただけなんだよね。) ところが今度はその店が開店前。 「はぁ〜、どうする?」 おなかは空くし、足は痛いし・・・・。これじゃあ機嫌も悪くなってくる。 「も〜、ここでいいよ」 目の前にちょうど見つけた御店に入ろうとしたら、なぜか鍵が閉まっていてドアが開かない! 「さっき中に人がいたのに〜〜!!」 ため息をついてもどろうとしたら、さっきのお店「LA ISLA」がOPEしてた! しかし、ここはなんだかちょっと高級な雰囲気。。。。。 でも雑誌には「パエリャがおいしい」わりに気楽そうな店として紹介されてたはず・・・ 「やっぱせっかくスペインへ来たんだし、とりあえずパエリャを食べようよ!」 というわけで思い切って中へ。 げっ!予想以上に高級な雰囲気・・・・私たちって場違い??? しっかり黒服着用のおじさんに「予約は?」と言われて口篭もる私たち。 でもまあ時間が早かったせいか、なんとか中に入れてもらえた。 よかったぁ〜〜〜
ガスパチョもパエリャもおいしくって幸せ♪ しかし、一番記憶に残っているのはウェイターの一人がたけし軍団のつまみ枝豆にそっくりだったこと。 もう見れば見るほど、うり二つ! しかもとっても親切な人で、このあとフラメンコを見に行く予定の「EL ARENAL」の場所を聞いたら、ちゃんとわかるところまで連れていってくれた。 えだまめくん、ありがとう。君のことは一生忘れないよ。 |
| ついについにフラメンコを見るときがやってきました! 最近はタブラオも観光地化していて本格的な舞台は見られないともいうけれど、初めての私にとってはやっぱり
その舞台を見るだけでもドキドキ。 いやがおうにも期待は高まってくる。 しかし、案内された席は一番後ろ。 しかも知らない人々ともろ相席だ。う〜む。ちょっとなんだなあ・・・・ とりあえずドリンク付きということで、」ここはやっぱり“サングリア”を注文。 にしてもこの相席の人々、すっごい食べてるなあ。
女性3人なんだけど、私たちが来た段階でまず一人一人が大皿に盛られた料理を食べていて、そこからさらにメインを注文。(これがまた見てるだけで気持ち悪くなってきそうな量!)さらにデザートをぺろりとたいらげていた。 す、すごすぎるぜ・・・・(フラメンコ以上に目を奪われてしまった)
そして22時に近づくころ、ついにフラメンコが始まった!!! 最初はギター2人、男性歌手3人。 そこに踊り子3人が現れ、扇子をもって踊り始める。 歌も踊りもやっぱりすごい迫力だ。 あるときは陽気な、あるときはもの悲しげなリズムの歌に合わせ繰り広げられるダンス・ダンス・ダンス。 ドレスのすそやカスタネット、扇子といった小物を使いつつ、激しく踏み鳴らされる足先。 指の先の先まで感じられるその気迫。 気が付くとその歌と踊りが一体化した舞台にすっかり惹きこまれ、手を握り締めていた。 |
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