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≪第4日目・3月21日≫

CARMONAへ行こう

どきどきバスの旅ついに到着!サンペドロ教会をスケッチ

町をぶらぶらパラドールでのんびりさらば カルモナヒラルダの塔にのぼろう


*どきどきバスの旅*

なぜか朝からUFOロボグレンダイザー、ロッキーチャック、ムーミンを見ている私たち。

なんか懐かしい番組ばかりで思わず熱中。

おっといけない。

カルモナ行きのバスは9時発だからそろそろしたくしなきゃ!

と、思ったがなぜかひどい筋肉痛でつらいつらい。

しかし、今日はお城を改造したパラドールが有名な白い町、カルモナへ行くのだ!

がんばらなきゃ!(と気合をいれないと歩くのも辛い)

ばたばたとしたくして、さっそく昨日行ったバスターミナルに向かう。

バスは片道295pts。

バスターミナルの一番左奥25番ゲートから2両編成で出発だ。

切符を買ったときに「あ!、9時出発にギリギリだ!」って大騒ぎして走って飛び込んだら、実はまだ5分前で余裕の乗車。

大騒ぎして「待って!待って!」って飛び込んだのは、ちょっと恥ずかしかったかも。

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*ついに到着!*

さあ、カルモナが見えてきた!

バスの中から見えていた左右の畑のような緑の丘は夏ならひまわりでいっぱいになるらしい。

「夏にきてみたいね!」

気がつくとそこはのどかな町並み。

坂道と坂道のちょうど谷間のようなところでバスが止まった。

本に載っていた地図をたどりながら辺りを見回す。

「おお〜!ここがカルモナか〜!」

“普通の町”っていう雰囲気がまたいいんだよね。

右を見て、左を見て・・・どっちへいったらいいんだろう?

「とりあえず、なんか飲まない?」

そういえば、思ったよりずっと強い日差しになんだか喉が乾いている。

ちらっとみえた教会のほうにむかってぶらぶら歩きながら、お店を探してみる。

と、一軒のBarを発見。

さっそくごそごそお邪魔する。

まだ、10時前なのにもうなかでおしゃべりしているおばさんたちがいるのがいいなあ。

とりあえずカフェ・コン・レチェを注文。

作ってもらってるときにふっと下を見ると、冷蔵ケースにケーキが並んでいる。

砂糖菓子っぽいのや、カステラっぽいもの。10種類くらい並んでいる。

激甘おかしとりあえず3人でのんびりお茶をしつつ、おしゃべりしてたけどやっぱり興味はさっきのケーキ。

けーこさんもしょうこも「なんか気になるよね・・・」

「ここは挑戦しときますか!」

こっちのケーキはおそろいしいほど甘いのが多いから選ぶときは注意しなきゃ!

というわけで、一番甘くなさそうに見えたカステラっぽいシンプルなケーキを注文。

ところがこれが大きな間違いだったのだ!

お皿にのったケーキを受け取った瞬間、ぎょぎょぎょ。

「こ、このシロップは・・・・・」

そう、このケーキはたっぷりのシロップ(砂糖をそのまま食べるより甘い)に浸して食べるものだったのだ。

「や、やられた・・・・・」

少しずつ少しずつがんばってみたけれど(まるで給食を食べられずに居残りさせられてる気分)やっぱり私は負けてしまいました。

しかしこの勝負に勝利したけーこさんはすごい!

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*サンペドロ教会をスケッチ*

激甘ケーキにノックダウンされた胃を抱えつつ、めざすは先ほどの教会。

そこには大きな門がたっていた。

門の横の階段を上れば、ちょうど目の前に教会があって、通り抜けていく風も気持ちいい。

筋肉痛もつらいことだし、ここで、しばらくスケッチタイム。

サン・ペドロ教会 

絵を描いていると、下の道路に観光バスがやってくるのが見える。

と、自主的ガイドと思われる人々が出現。

なにやら解説をしている。

さっきから見てると観光客らしい人々がくるたびに彼らが出現してるんだよね。

ふむふむ、と上からのぞいていると陽気に声をかけてきた。

「!HOLA!」

ぶんぶん手を振ってなんか言ってる。

降りておいでよとか言ってるらしい。

「ごめん!絵を描いてるから〜!!!」

と叫び返したら、ちょうどそこに観光バスが到着。

再びお仕事(?)に戻る彼らであった。

さてさて私のスケッチが終わるころにそこいらを探検していた2人が戻ってきた。

「なんかここって町外れみたいだよ。この門の上のほうがほんとのカルモナの町みたい」

・・・・・さっきから一生懸命写真を撮っていた私たちって・・・

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*町をぶらぶら*

セビーリャ門(という名前であることがあとから判明)を抜けてすぐ右側にインフォメーションを発見。

地図をもらってさっそく町に突入だ!

右も左も、とにかくどこもかしこも白い壁でまぶしいほど。

ゆるやかな坂道をのぼっていくと、そこに広場を発見。

おじいちゃんやおばあちゃんたちがのんびり円を描くようにベンチに座ってくつろいでいる。

なんかいいなあ・・・・

ぽかぽかしていて陽気もいいし、空は真っ青。

あ〜、お昼寝日和♪

広場をぬけてさらにいくと、右手に教会が見えてきた。

そっとのぞくとどうやらこれからミサが行われる様子。

まだ入っても大丈夫そうだったので、そっと敷地内に足を踏み入れてみる。

前庭(?)のところにあるベンチに座って、しばしひとやすみ。

ひょっとこku目の前にある水場の口がなんだか“ひょっとこ口”でかわいい。

「11:30からミサが始まるみたいだね」

気がつくと子供達が集まり始めている。

そっと抜け出して、さらに町外れに向かってあるくあるく。

「ほんと右も左も白い壁なんだね〜」

「なんか、地図もってても迷っちゃいそうだよ」

反対側の町外れにあるコルドバ門に向かって大通り(ここでは一番の大通りと思われるが2車線道路くらいの広さ)を歩きつつ、左右の路地に頭を突っ込む。

町はしんと静まり返っている。

ときどき犬の鳴き声が聞こえてきて、そのときだけ町が動いているのを感じられる。

ふらっと路地に入り込むと、もうそこから抜け出せないような不思議な感覚に襲われてしまう。

「それにしても本当にきれいな町だよね・・・・・」

前方から子供達の笑い声が聞こえてきた。

車の上に乗っかって飛んだりはねたりして遊んでいる子供達を発見。

おいおい、ボンネットや屋根の上でとびはねてるけどいいのかぁ〜?????

車、へこんじゃうそぉ〜!!!!

と、見ればおとうさんらしきおじさんもいっしょになって大笑いしている。

なんかおおらかだなあ・・・・日本じゃ考えらんないよ・・・・

はと気がつくと目の前には大きな門が・・・。ところが残念なことに思いっきり工事中。

白い幌がかかっているのがとっても残念。

そして、門の向こうは・・・・・・絶景が広がっている!

ああ、ここって高台にある町なんだなぁ〜。

しかも下に広がるひまわり畑(と思われる。今は緑の畑にしか見えないけど、その緑も空の青にすばらしく映えている)の美しいことといったら・・・

いいねえ〜。

そこいらに座りこんで景色を眺めてながら、ぼ〜〜〜

「小春日和って感じで気持ちいいねえ〜」

「あ、なんかみたこともない虫だ。」

「お〜、だんご虫がうようよ〜」

みょうにその場に落ち着いてしまう私たち。

お昼まではまだちょっと時間もあることだし、ここでのんびりしちゃおうっと。

町の中もとっても素敵だけど、ここに座って門越しにみる白い町並みと反対側に広がる絶景を見比べていると、本当に心が洗われてくる気分。

「う〜ん、リフレーッシュ!」

にしても眠いなあ・・・。

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*パラドールでのんびり*

さて、ここにきた目的のひとつがパラドール見学。

ここカルモナのパラドール、PARADOR DE CARMONAはもともとアラブの城だったものをドン・ペドロ王が宮殿に改装したもの。

国の文化財にも指定されているほどのすばらしい建物なのだ。

ほんとうはここに泊まりたかったのだけれど、残念ながら予約がとれず。(涙)

カルモナとグラナダのパラドールは人気あるなあ・・・・

じつはここカルモナにはもうひとつ、CASA DE CARMONA というすばらしいホテルもあるのだ。

ここはアンダルシアの中でも最も古い16世紀に建てられた貴族の館をリニューアルしたもの。(なんと、5ツ星L!)

どちらで食事をするか迷ったけれど、やっぱり壮麗なお城に心惹かれ(というかデザートがバイキング形式というところかも)パラドールへ行くことに決定。

さっそく地図と町中の案内板をたよりにパラドールをめざす。

・・・・が、なかなかみつからない。

筋肉痛の足がつらいぜ。

ひーひーいいつつ、やっと発見したパラドールはさらに高台。(お城なんだから当たり前か)

みんなが車でさぁ〜っと上っていく道(ここに来る人達ってお金持ちっぽい。)をえっほらえっほら歩いていく私たち。

息が切れるころ、無事入り口に到着。

それにしても写真で見ていたとおりの怖いくらい堅固な雰囲気を漂わせてる外観。

入るのを一瞬ためらいつつ気合を入れて入場!

中は外からみるよりもずっと明るく居心地のいい雰囲気でほっとひとあんしん。

まっすぐ一番奥のバルコニーまで行くと、そこにはさっき見ていた以上に広大なすばらしい眺望が広がっていた。

「おおお〜〜〜!!!」

思わず息を呑む。

気がつけば右にいるおじさんも左にいるおばさんもみんなその景色に夢中。

ふっと左を見るとガラス戸を通して椅子がならんでいる。

パラドールのパティオ「あ、ここがレストランなんだぁ〜」

いったん中に入って、レストランの入り口へ行ったらどうやらオープンは13:30らしい。

「まだまだ時間があるからパティオでおしゃべりでもしようか」

玄関からすぐ右手に見えていたパティオは雑誌にも載っていたとっても気持ちよさそうな空間。

ここにある噴水は名物のひとつらしい。

床のタイルの青色が目にまぶしいね。

黄色のディレクターチェアーに腰掛けてのんびりお絵描きタイム。

タイル

中のカフェに注文してカフェをもってきてもらえば、私だって一人前の優雅な奥様気分。
(気分だけね)

ここのパティオは実はちゃんと屋根がかかるようになっている。

(折畳式の布がかかるようになっているのだ。すごい!)

あたたかい日差しが差し込んできて気持ちいいけれど、ずっと座っているとさすがに寒くなってくる。

まだ3月だもんね。

と、そこにあらわれたまるでミュージカルのアニーがちっちゃくなったような女の子。

「あの子、めちゃくちゃかわいくない?」

ナンパ心がむくむくと・・・・(おいおい)しかし手にしている人形の不気味なこと。

テレタビーズあとで知ったがこれはテレタビーズというヨーロッパで爆発的に人気になったキャラクターらしい。

しかし、そんなこと知らない私たちにとっては「なんか、かわいくない人形・・・・。」

しかしなぜか目が離せない。かわいい子供と不気味な人形。

「そういえば、私折り紙もってたっけ」

さっそく折り始めたら、なんと彼女のお母さん(美人!)が話し掛けてきた。

「OH!これはオリガミね。実は私日本にいたことがあるのよ〜。」

イタリアから来ていたというその一家は数年間日本に住んでいたことがあるらしい。

(しかししゃべれる日本語は「アリガト」「コンニチハ」「カワイイ」くらいだそーな)

そこでいっしょに折り紙タイム。

これがこのおかあちゃんがうまいうまい。

ものすご〜くきれいな折り目できっちりと鶴を折っていくのだ。

「う、うますぎる・・・・・」

思わず折っていたモノを鶴から百合に変更する私。(これなら折り方を知らないだろう。うっしっし)

そしてみんなで折ったものを女のコにあげたら・・・・ぐしゃ。

思いっきりにぎりしめちゃったよ。(みんな大笑い)

そうこうしているうちにレストランがオープンする時間だ。

よしっ!食べるぞ!

ここのレストランは超巨大。200人は収容できるダイニングらしい。

真中にはデザートやサラダがずらりと並べられている。

どうやらこれはバイキング形式になっているらしい。

わくわくしながらメニューを確認。

ふと横をみれば隣のテーブルにはさっきの家族がいるではないか。

そしてよく見るとさっきと色違いバージョンの人形をもっている女のコ。

「うわあ、違う色のもあるんだ・・・・」

それしにしてもなんか優雅な雰囲気だから私たちはちょっと肩身が狭い気分。

でもよくみると短パンのおじさんもいるし、だいじょーぶだいじょーぶ。

食事気にせず食べましょ!

というわけでオーダーしたのが「豚肉のシェリーソースがけ」

ちょっと塩辛いが、おいしい♪

全員に出る白ワインと魚のつみれのようなもの(つきだし?)もうれしいなあ。

ほんとはガンガン飲みたいところだけれど、これからバスで帰ることを考えてやめておこう。

あ〜〜♪ しあわせ〜〜♪

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*さらば カルモナ*

「バスに間に合わないかも〜〜!!!!!」

あせる私たち。

パラドールでのんびりしすぎちゃったよ〜。

たいへんだ!たいへんだ!というわけで先を急ぎたいところだけれど、なにせ私の足は筋肉痛。

坂道をいそいで降りて行くのはけっこう辛いのだ。

そこで編み出した技が“アホの坂田歩き”。

いわゆるがにまた状態で、あの“アホの坂田”(みなさんご存知?)のようにひょこひょこ歩くのだ。

これに手の振りをつけくわえると完璧。(ってなにが完璧なんだ?)

これがけっこう楽しくラクに坂を下れるのだ。

筋肉痛が辛いときにはみなさんおためしあれ!

(しかしアンダルシアの白く美しい町で坂田歩きをしている私って・・・・・)

そしてその甲斐あって(?)バスには余裕で間に合った。ほっ。

それにしても日差しがとっても強くなってきた。

バスを待っている人たちもみんなそれぞれ少ない日陰に立ったり、ハンカチで顔を隠したり・・・

とにかく暑い暑い。

まだ3月なんて信じられない暑さだ。(上着が脱げる格好でよかったよ)

あっという間の日帰り旅行だったから、もっとゆっくりしたかったなあ。

何日もかけてのんびりすごしてみたい町。

CASA DE CARMONA も行ってみたかったし。

またぜったい来ようっと!!!

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*ヒラルダの塔にのぼろう*

のどかで美しい白い町、カルモナを後にしてバスでぐっすり。(ぐったりか?)

ん?なんかひんやりと・・・げっ!よだれ! 

と辺りを見回せばバスはもうセビーリャの町に入るところだった。

昨日行けなかったヒラルダの塔とカテドラル見学が待ってるぞ!(どうしてくれよう、この筋肉痛・・・)

バスターミナルからタバコ工場(今はセビーリャ大学になっている)とホテル アルフォンソⅩⅢ(ああ、泊まってみたかった。超高級ホテル!しかし利用客も超一流なのでとうぜん私たちは外からそっと見るだけ・・・)を横目にホテルへ。

さあ、今日こそは行くぞ、カテドラル!

まずはいきなりセビーリャの象徴、ヒラルダ(風見)の塔にのぼるぞ。(大丈夫か、筋肉痛)

カテドラルの中に入ると順路でまっすぐヒラルダの塔に向かうようになってるんだよね。

(とりあえずみんなのぼっとけってか?)

高さ97.5mのこの鐘楼、先端部分のブロンズの像はなんと風を受けると回転するらしい。

塔の中は階段でなくスロープになっている。
(筋肉痛にはなによりうれしい)

これは昔王様が馬で駆け上ったためらしい。

角ごとに番号がふってある。

みんな声にだして数を数えている。(いったい何番がてっぺんなんだ???)

てっぺんまでは35。思ったよりはラクかな。

32あたりで辺りが明るくなるとみんなほっとしているのがわかって何だかおかしい。

塔からは町が一望。

私たちも塔からホテルの屋上を一生懸命探しちゃった。

「お〜、あのカフェはまさしくドーニャ・マリアのカフェだよ!」

帰ってから逆に屋上からヒラルダの塔を眺めたけど、やっぱりこの塔は外から見てるほうがいいなあ。

降りるときは快適快適。

筋肉痛もなんのそのでリズムにのってくるくる降りて行ける!

ああ、スロープっていいなあ。。。。

続いてカテドラル見学だ。

ここはカテドラルとしてはスペイン最大のもの。世界でも3番目の大きさなのだ!(ちなみに一番はローマのサン・ピエトロ寺院、二番はロンドンのセント・ポール寺院)

中は全体的に白っぽくて明るい雰囲気。

アルカサルと同じように天井が細かい彫刻になっていて、とっても見事。

とけいところどころにそれほど大きくないステンドグラスがあって、いいポイントになっている。

中央部分に位置する黄金色の木製祭壇は思わず息を呑むほどすばらしい作りだ!

「なんか金色堂を思い出すよね・・・」とけーこさん。

たしかに!

ぐるりと回って最後に見たのがコロンブスの墓。

墓っていうよりは記念像という雰囲気だなあ。コロンブスの棺を4人の王様がかついでる像がでんと置かれているのだ。

この棺の上にある時計はわざわざキューバから運んできたものらしい。

そして外にでれば、そこはオレンジのパティオ。

天気もいいし、気持ちいい〜♪

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