| このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
≪第6日目・3月23日≫

峡谷を下から眺めよう! / 町をぶらぶら /
| アルコスのパラドールが気に入ったので、ここにもう一泊しようと思ったら今夜は予約で一杯らしい。 「当日キャンセルが出るかもしれないから10時過ぎまで待ってみたら?」 といわれ、とりあえず朝ご飯。 ここの朝ご飯はアメリカンブレークファーストでとっても豪華。 パンが数種、コーンフレーク、卵料理(トルティーヤも!)野菜、果物・・・・ それにしても風が強くて外は大騒ぎ。 そこで(というわけでもないが)当日キャンセルの結果が出るまで、部屋でのんびりごろごろ。 う〜ん、まさにリゾート♪ しばらくして再度聞きに言ってみたけど、 「やっぱりキャンセルが出なかったよ。」とのこと。 さて、どうしよう。 いちおうごろごろしながら考えていた代案がRonda行き。 (バスの時間は昨日念のためにたしかめてあったのだ) フロントのおじさんに相談したら、それなら部屋が空いてるかどうか聞いてくれるとのこと。 お〜!! おじさんありがとー!! さっそくTELしてくれたおじさんがにっこり。 「大丈夫。部屋空いてたよ。」 あ〜よかった。危うく家なき子になるところだったよ。 そうと決まれば急げ急げ。 時間もないし、お土産をいっぱい買って荷物が重くなっちゃったから、思わずタクシーを呼んでしまった。 バスターミナルまで急いでもらって700pts。 崖上の町は細いくねくねとした道だらけで運転手さんは大変。 しかも一方通行ばっかりだから遠回りしないと駅まで降りていけないのだ。 でも、おかげでバスには充分間に合った。 さあ、目指すはロンダだ! |
| ロンダ行きのバスは965pts。けっこうぼろいバスでちょっと悲しい。 ロンダまでは約2時間だから、ま、いっかあ。 と思いつつ、ちょっとうとうとしていたらそこはもうロンダの新市街。 最初のころはここで闘牛をみるなんて計画も考えてたんだよなあ。 そう、ロンダにはスペイン最古の闘牛場があるのだ。近代闘牛発祥の地というわけ。 ちょうど火祭りが終わったころからが闘牛のシーズン。つまり、今だ! そう思ってチャンスがあったら見たいな、なんて思ったのだけれど、どうもそんな残酷物語好き(?)は私だけだったらしい。 そこで闘牛計画は断念、ロンダもあきらめていたのだけれど、どうもこことは縁はあったらしい。 さてさて、そうこうするうちにバスターミナルに無事到着。 でも新市街ということは、ヌエボ橋のたもとにあるパラドールまではずいぶん歩かねばならない。 それにしてもずいぶん整然とした都会的な町並み。 私のイメージのロンダとはずいぶんちがう。 ロンダの新市街と旧市街とはタホ峡谷によってぷっつりと断ち切られているというから、旧市街に入れば一気にちがう顔を見られるんだろうか。 なんてことを考えながら、重い荷物抱えてひたすら歩く。 碁盤の目のような通りは私のもってる地図じゃとてもとても理解できないくらい細かいので、きれいなおねえさんに道を教えてもらったのだ。 それにしても遠い。 もうお昼だし、お腹空いたなあ・・・・ と思ったところにレストランが現れた! これはもう入るっきゃないでしょう。 大荷物とともにどたどたと店に突入する3人組。 店の人(手前のBarはにこやかなおじさん、奥のレストランはかわいいおねえちゃんが仕切っていた)たちもびっくりしてるぞ。 とりあえずメニューをもらってみたけれど、なんだかよくわからない。 ま、食べられないようなものが出てくることはないでしょう。 と適当にそれぞれ違うもの(チキン、ポーク、ビーフ。ちなみに私はチキンを選択)を注文。
「こ、これはレバーじゃないか・・・。」 私が頼んだチキンとはレバーの山盛り炒め。 (げげげ、まじ・・・・・) これがまたくさいくさい。(何とかがんばって食べたけどさ。) マッシュルームのクリームスープはおいしかったぞ。 ひとやすみできたし、満腹(満足してるかどうかは別にして。だってレバーなんだもん)したし、さあ、パラドールへ向かってもうひと歩きだ! |
| とにかくとても強い風に苦しめられながらも(ああ、アルコスであんなにお土産買うんじゃなかった)なんとかヌエボ橋へ出る一本道までたどりついた。 あとはこの道をひたすらまっすぐ行けば、パラドールに着くはず。 3人縦に並んで歩く歩く。 はっと気づくと前から足取りも軽げな日本人団体がやってきた。 ぞろぞろぞろぞろ、あとからあとから20人くらいがやってくる。 す、すごい。 しかもどの人もただ黙々と歩いている。 ヌエボ橋を見学してバスに帰るところか? それにしてもこれまで日本人にはほとんど会わなかったのにここで一気に団体さんにめぐり合うとは、さすがロンダ。 ふと横をみるとそこには闘牛場が! 想像してたよりも、ずっと小さくて真っ白な優雅な建物だ。 ふむふむ。 しかしここはとりあえず荷物を置くのが先だな。 道の反対側からのぞきつつ、先を急ぐ私たち。 パラドールはもうすぐそこだ! そして、やっとの思いで到着したパラドールは思わず入るのをためらってしまう近代的で高級な雰囲気。 ちょっとドキドキしながら汚い荷物を抱えて中へ。
案内された部屋は123号室。 (なんだあ、1Fじゃ眺めもいまいちかな。でも急だったし、仕方ないか。でも峡谷側だといいなあ・・・) なんて思いつつ部屋へ入ってびっくり!
「しかも峡谷側だぁ〜!!」 もう感動的な眺めのよさ。部屋のすばらしさ。 広いのもうれしいけど、天井が高いのがまたうれしい。 思わずテラス際に椅子を持って行って、のんびり景色を楽しむ私であった・・・ (なんかお金持ちのお嬢様気分♪)
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| ひと呼吸おいて、さっそく町を探検だ! まずは部屋から見えていたヌエボ橋へ向かう。 「お〜! あそこが私たちの部屋だよ〜!!!」(なんと絵葉書でも確認できるのだ) 橋の上から部屋のベランダを確認して大満足。 橋から身を乗り出せばものすごい谷底だ。 「ここから飛び降りる人っていないのかなあ・・・・」 縁起でもないことだけど、ちょっと疑問。 橋を渡ればそこはもうすっかりイスラムの面影が残る旧市街。 じつはここロンダは1485年までイスラム教徒によって征服されていたらしい。 「まずは元気なうちにロンダの峡谷を下から眺めとくか。」 というわけで、ぶらぶらしながら発見した峡谷を下りる道へ突入。 (こりゃ、帰りは辛そうだなあ・・・・) 左右に咲いている菜の花(?)などの花々を眺めながらのんきに下へ向かって行く私たち。 これが、けっこうあるんだよね。(行きはよいよい、帰りは怖い・・・) 気がつくと学生らしき若者たちがそこら中でスケッチをしている。 どうやら野外スケッチの授業らしい。 「私だって負けてなるものか!」 と気合を入れて私もいっしょにスケッチ開始! (と思ったら学生達はみんな続々と帰っていってしまった・・・さみしいなあ)
実はこの絵を描き終わって、ひいひい言いながら坂道を上っている時に事件発生。 |
| 旧市街に行ったらアンティークショップ巡りを、と雑誌に書いてあったとおり、たしかに素敵なアンティークたくさん。 大きいお店がいくつも並んでいるところがあって、家具や陶器、ドアの取っ手などは眺めているだけでも楽しい。 旧市街はそれほど広くないけれど、アンティークショップを冷やかしているだけで、あっという間に時間が過ぎて行く。 それにしてもここも細い路地が多くて、自分がどこにいるのかわからなくなる。 もっとも観光地のせいか、ところどころに地図が描かれた看板があって、とってもわかりやすい。 ときどき出会う観光客らしき人たちが看板のところで、あっちだこっちだやってる。 もちろん私たちもその一員。
お土産物屋さんもいろいろあるけれど、やっぱりアルコスの方が安くていいものが揃ってる気がするなあ。 (なんて、アルコスでいっぱい買っちゃった自分への言い訳?) ぐるっと回って、気がつけばまたヌエボ橋が見えてきた。 「とにかく、言えることは私たちの部屋からの眺めが一番ってことだね」 (大満足の3人であった) ←この写真の左上に見えるのが、パラドール。この建物の右から2番目(3番目?)が私たちの部屋だ! |
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