このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
JAFセーフティートレーニング(ESC体験コース) |
2008年10月26日 東京サマーランド第2駐車場(東京都) |
結 果 | |
天 候 | 曇 |
路面状態 | ウェット>ドライ>低μ路(?) |
参加レポート | |
開講式 | |
自宅から30分の道中でけっこう本格的な雨に降られ、こんな雨でもやるのか、と思いながら会場の東京サマーランドに到着すると、どんよりと曇り空ながら雨はやんでました。しかし、寒い! 会場周辺は、かつて「ムツゴロウ王国」と「セサミワールド」があった場所。いま、この広い駐車場は、屋外プール開催期間中は第2駐車場として、その他の季節は、月1回のフリーマーケット(たまに出店します)などのイベント会場になっている模様。 この日、池を挟んで向こう側で、「犬」関連のイベントが行われるのは、「ムツゴロウ」の名残か。 JAFの講習会の方は、参加者は老若男女、参加車両も様々。スポーツ系では、R32 GT-R、R34、ランエボX(RS!)、インプレッサ、RX-8、NC(NBかな?)ロードスター、そして、ボクの ランエボワゴン 。その他、覚えているところでは、シルフィー、エアウェイブ、ティアナ、マーチ、マークX、ランクスなどなど、全部で19台。ペア参加者もいるので、人数は20数名です。 午前9時の開講式では、JAF支部長などのあいさつの後、チーフインストラクターから、講習の趣旨と簡単な内容の説明がありました。 「この講習を通して、クルマ好きが増えることを願ってます。」 という、何とも嬉しい言葉が。 頼りがいのある「兄貴」タイプです。 | (写真準備中) |
運転の基本 | |
準備体操で体をほぐした後は、車両の基本的な点検方法から。 「運転席前の警告等の色にも意味があります。」 との、先ほどのチーフインストラクターからのお言葉。つまり、
さらに、ひもを使っての死角確認の後、エアバッグ展開実験。といっても、さすがに車を壁にぶつける、ということができるわけじゃなく、エアバッグ内蔵のハンドル部分のみを駐車場の真ん中に置き、電気を流して強制的に爆発・展開させようというもの。 「バン!!!」 すっごい音! スタッフのミスか機械の不調か、秒読みなしでいきなり爆発。スタッフさん、耳は大丈夫だった? | (写真準備中) |
スラローム走行 | |
ここから実車走行の講習。 50mくらいの直線に並べられたパイロンの間を、左右にすり抜けます。正しいハンドル操作の確認が目的。具体的に意識すべきことは4つ。
「運転姿勢が崩れてます。背もたれをもっと起こして。」 との指導が。確かに、肩がレカロから左右にぶれてたのが意識できました。2本目に修正。 この講習、この日の一番の収穫でした。レースの時は4点式シートベルトで強制的に固定しちゃうから、普段の運転では気付きにくいよね。 | (写真準備中) |
急ブレーキ1(信号システム使用) | |
急ブレーキと、ブレーキのかけ方による制動距離の違いを体験。 「急ブレーキは、ペダルを蹴飛ばすように、最初から思い切り踏んで下さい。」 とのこと。 1. 目標ブレーキ 約50mの直線を40km/hで走行、目標速度でアクセルからブレーキに足を移し、インストラクターの「ブレーキ!」の声でフル制動。停止距離を確認。これを2本。 結果、1本目12m、2本目8m。 「しっかり踏めてます。」 とのお言葉をいただきました。久々にブレンボをフルに使いました。 2. 信号反応ブレーキ 同じく約50mの直線を40km/hで走行。今度はアクセルペダルに足を置いたまま速度を維持、目の前の信号に赤が点灯したらフル制動。点灯のタイミングは、目標ブレーキより遅らせています。 結果、1本目18m(やや進入速度が速かったよう)、2本目12m。 これで何がわかるかというと、「危ない!」と思った瞬間から実際にブレーキをかけるまでの反応時間によって、停止距離がこれだけ伸びるということ。 | (写真準備中) |
急ブレーキ2(ABS体験) | |
先ほどの信号反応ブレーキとの違いは、制動時、片輪側が滑りやすい路面ということ。ABSのおかげで、停止距離は伸びるけど、姿勢を乱すことなく停止させることができることが体験できました。 エボX RSはABSなし。単に思いっきりブレーキをかけるだけでは、簡単に車体が横を向いてましたが、ドライバーの操作によっては、車体をまっすぐ向けたまま停止できることも見せてくれました。エボXはアベック(ご夫婦?)での参加です。 | (写真準備中) |
昼食・座学 | |
お弁当をいただく30分間の昼食休憩の後、ESCに関する座学を受けました。ESC=Electronic Stability Controlとは、横滑り防止装置のことで、挙動が乱れそうな時に、4輪別々に自動的にブレーキをかけることよってスピンを防ぎ、車体を安定させるためのものです。エンジン出力をコントロールするものもあるようです。 内外各自動車メーカーによってその呼び名は違い、ESPだったり、VDCだったり、ASCだったりします。そういえば、ABSも、十数年前までは名称が統一されていませんでしたね。4WASとか。 講習では、ボッシュが作った動画を使って、その基本的な仕組みを習いました。事故抑制のための切り札の1つとして、JAFではこの装置の普及に力を入れているようで、普及が進むことにはボクも基本的に賛成ですが、サーキットを走る時には邪魔になりそうで、On/Off切り替えられればいいなー。 | (写真準備中) |
ハンドル操作による危険回避 | |
約50mの直線を走った先にはパイロンで区切られた車線が3つ。その先に3灯式信号機、左右に黄、真ん中に赤。直前に右か左の黄色が点灯します。点灯した方向とは逆の車線に進入した後で急ブレーキで停止するという内容。左右はランダムに点灯します。 真ん中の車線は工事中の設定。左右どちらかにハンドルを切らなければいけません。 進入速度は、40km/hx3本の後、30km/hx1本。40km/hの1本目。どっちが点灯したか忘れましたが、 「どっちだっけ???」 と0.3秒くらい考えてる間に真ん中車線に入りそうになり、ハンドルを切る前にブレーキ。失敗。要領を覚えた2本目、3本目はうまくいきました。 4本目は進入速度30km/h。10km/hの差は大きい。判断>ステア>正しい車線へ向けて加速、急ブレーキで停止、という流れが、余裕を持ってできました。 車間距離を保つこと、スピードを出し過ぎないことが大事ということですな。 | (写真準備中) |
ESC体験 | |
JAFが用意したESC付き車両4台に分乗し、インストラクターを助手席に、運転以外の受講者を後席に乗せて、特設低μ路コースを走行します。走行は、ESCオフで1本、オンで1本。その違いを体感します。 用意された車両は、スズキからスイフトスポーツとSX4、スバルからエクシーガとレガシィ。受講者は好きな車両を選べます。エクシーガ(GT!)も魅力でしたが、試乗したことがあるし、やはりここは、唯一のMT車のスイフトを選択。 スズキの車体安定装置はESPと呼ばれています。まずはOffでスタート。2速20km/h程度で低μ路へ進入。このコース、ビニールシートの上に石けん水を塗りたくってあるうえ、小半径で右に曲がってます。ハンドルを右に切れども、車体は激しいアンダーステアで外側へ。なす術なし。 続いてESPをオン。同じ速度で進入。と、今度は足元からゴリゴリ。車体は思った方向へ曲がってくれました。 この「ゴリゴリ」は、4輪別々にブレーキをかけている音なんだそうな。4WDじゃなくても、雪道での安心感も違うでしょうね。 | (写真準備中) |
8の字走行 | |
コーナリング時のタイヤの限界を知るため、パイロンで作られた2つの円をつないで「8」の字のコーナリングです。YRSの
レッスン
や
レース
で使われるオーバルよりやや小さな曲率。これを2周x2本走ります。同じ班の年配のおばちゃん、前の班がタイヤをギャーギャー鳴らしながら走ってるのを見て、かなりビビってます。 エボワゴン1本目、様子見の1周目の後、徐々にアクセルを開けてスピードアップ。コーナー出口に向けてさらにアクセルを開けようとしたら、 「コーナリング中はアクセル一定でーす!」 と拡声器からの声。残念。 だったら最初っから速く走ってればいいんだと、2本目は少し速度を上げてコーナーに進入するも、タイヤ鳴らず。エボワゴンの純正ADVAN、恐るべし。 | (写真準備中) |
閉講式 | |
チーフインストラクターからの総評を受け、修了証をもらい、講習内容とESCに関するアンケートを書いて解散。 自分の運転について、運転姿勢以外、基本的操作ができていることが確認できて、「ほっ」。 まったくの初心者やペーパードライバー以外なら、この講習、自分の車、というか、タイヤの縦横方向の限界を、安全に知ることができるのでお奨めです。 ただし、ミニバン全盛のこの世の中で、いわゆる背高ミニバンが1台も参加していなかったのは、参加車両に制限があるからかもしれません。JAF MATEやJAFのホームページで確認してみて下さい。そういう車両こそ、この講習内容の意義があると思うですがね。 ちなみに、今回の参加料、会員3000円、非会員4000円でした。 |
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