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果たして西臼杵の『野鳥』は 『焼酎』を飲むのだろうか?
平成17年5月14日から15日にかけて、宮崎県西臼杵郡高千穂町では全国的規模の“エコ”なイベント『第59回全国野鳥保護のつどい』が開催された。

その趣旨というモノなのだが、「
全国野鳥保護のつどいは、愛鳥週間の中心行事として、自然や野鳥とのふれあいを通じて生命の尊さを学び、自然とともに生きる心を育むことを目的」に開催されるということだ(宮崎県庁の実行委員会より)。

この手のイベントにはなるべく参加しようと思っていたので、どこそこでパンフを入手し、開催日を待ったのは昨年の11月くらいだったと思う。

15日には早朝探鳥会の他、記念式典として神楽が舞われたり、オカリナ奏者の宗次郎さんの演奏が予定されている。
14日の晩には地元の郷土料理(煮しめとかっぽ酒)を楽しみながら夜神楽を見るという交流会も有り。「これはぁ〜・・・。」と思いましたよ!!

・・・と楽しみにしていたのだが、結局、長男が生まれたり、日々一生懸命生きていたおかげで宿の予約なんて忘却の彼方なのであった(自爆)。仕方がないので、15日に会場の様子だけでも見ておくか・・・となる。しかも、式典にはは日本鳥類保護連盟で総裁を務められる常陸宮殿下と同妃殿下も出席されるという。皇族の方々など御覧になったこともないし、ここは一発当たって砕けろ!!でございますな。

というわけで、5月15日の早朝。国道10号線北上の人となったのですね。
会場へはちょうど式典の終わる時間に到着。

本当はもう30分前には着いていたのだが、「車は入れません!!」と不幸にも休日返上で交通整理を行う県の西臼杵支庁職員に捕まってしまったのである。仕方ないので、車を指示された場所に回し、会場へベビーカーをころころ押したのだった。

「おおっ!あの某野球チームの監督とよく似た人は宮崎市長の津村さんでは(でも、来とらしたとかねぇ・・・。ある町は助役さんやったらしいが・・・)!?」なんてやっていたら、センチュリーが会場より出てきた。

その時は何気なく避けたのであるが、「VIP(=皇族)を乗せらしたとでは!?」と今更思う。でも、よくよく考えると、そうであるならちゃんと白バイなどが護衛で付くはずだから、どこかの自治体の首長の送迎だったのだろう。
式典の様子など見ることが出来ず(・・・ちゃんとチケットを持っていないと入れませんでした。駄目じゃん)、仕方がないので、物産展をやっているというテントの方へ列に混じって歩きだした。

妻が言う・・・。

妻:「みんな参加証みたいなカード入れを首からぶらさげているやん!
   絶対、はずかしいって!!。もっと目立たんところから行こうよ!!」

goida:「大丈夫って。これだけ人がおるっちゃけん、わからんってば!!」

なんつー会話だ(爆)。

テントに着くと皆様、御弁当をほおばっていらっしゃいました。くそぅ!!こっちも腹減ったっちゅうに!
会場には食事用のテーブルがドンッと居座ってまして、物産(西臼杵郡産の)のテーブルは会場の隅っこの方へ追いやられていた。

銘柄牛“高千穂牛”や神楽面など興味の対象となる物は多いのだが、あったあったありましたよ。

最近ネタの枯渇で苦しむ我がサイトへの救いの手が!!
やっていましたね。西臼杵郡内で生産される焼酎の展示即売及びきき酒が!!私は焼酎瓶のずらり並んだテーブルにすっ飛んで行きましたが、“ 高千穂酒造 ”、“ 神楽酒造 ”、“ 雲海酒造 ”、“姫泉酒造”、“アカツキ酒造”のそれぞれの代表銘柄が好きなだけ試飲可能なのだ。私は迷わずアルティメット宮崎焼酎とも異名を取る“ ”の20度を所望した。やはり美味い!!度数が低い分スルリスルリと喉へ吸い込まれていくのである。それでいて煙っぽい苦みがちゃんと主張をしてくる。ヤッヴァイなぁ・・・。

もう、飲んじゃったから車の運転は関係ない。今度は“ 高千穂 ”を・・・と手を伸ばしたら、後から首根っこを掴まれて、「調子にのんな!!」と妻からされてしまった。思わず、「・・・ハイ。」と言ってしまう。
交通誘導には県職員がかり出されていることを先ほど書いたが、このきき酒には各酒造会社の社員さん及び、地元高千穂町の職員が対応に当たっているそうだ。

そのようなことを知らず、“ ”を指さし、「これ好きですぅ〜。」なんてやっちまったではないか。しかも別の会社の社員さんに対して・・・。このようなイベントだから別に気にすることではないのだが、やっぱり内心ムッとされたでしょうか。

雑穀天国と思われがちな西臼杵であるが、まあすかさずフォローを入れつつその社員さんに焼酎事情を伺ったところ、この天孫降臨の地までしっかりと県南の芋焼酎の浸食は進んでいるそうだ。神楽が舞われる時期には地元の集落で奉納される焼酎というに差が生じる(あそこはあの会社のトウキビ、あそこは地元の米焼酎・・・と言う具合に)そうだが、日常酒としてはあっさりライトな麦焼酎や大手の芋焼酎なのだとか。自治体や主要幹線道路沿いという境界でも愛飲銘柄の傾向はあるそうで、例えば国道218号線沿いでは“
日向木挽”が有力だったりするそうだ。おもしろいですねぇ〜。

正直なところを言うと、全国的な“つどい”ということもあったことから、「焼酎」の文字をパンフに見つけた時にはちょっと不安に思った。県内全域の銘柄をあつめるのか?と言った具合。まあ、ふたを開けてみれば非常に郷土色が強いものであったから、良かったと思うぞ。うん。本当に良いアピールの場だったと思うのだ。

そんなこんなで怒られたので会場を後にする。
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(05.05.19)

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