このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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過去、
2003年
と
2007年
と過去2回に渡って梅酒を漬けてきた私です。
嫁女と折を見て楽しんでいたのですが、我が嫁女。アルコールにはあまり強い方じゃありません。これからの季節、炭酸水で梅酒の炭酸割り・・・・という楽しみ方もあるわけですが、これがねぇ・・・。炭酸飲料を「舌が痛くなる・・・。」と苦手どころか“忌避”しておりまして、飲んだとしても舐める程度。家でアルコールを消費する人間は実質的に私一人といった状態なのですね。しかも、私自身も甘党とは正反対の位置に立っておりますれば、その減り具合は酒の貯蔵の世界で言われるところの『天使の分け前』とタメを張る感じなのですよ(・・・ん?言い過ぎ?)。
そう言う状況で次の梅酒をいつ仕込んだものか・・・と思案をしておりました。 5月中旬。昼休みにウトウトしておったところ、日向焼酎会の影の指導者であらせられる石原けんじ大佐閣下より電話をいただいたのです。
“飲み”のお誘いかな・・・?とも警戒を致しましたが、よくよくお伺いすると、「次の週末は空いているか?」とのこと。「渡邊酒造場のウメの実をちぎりにいかん?」という内容でございました。
このような内容であれば、辞退する理由がございませぬ。二つ返事で電話を切らせていただき、そわそわ・・・と週末を待ちました。そして当日の5月19日。長男を車に押し込み、田野町へと向かったのですね。
約束の時間に遅れるところ10分(実は、出かける直前までコーヒーを飲んだりしておったのですが、家を出た後に火の始末をしてきたことに不安を感じまして、家に戻る・・・という失態をやってしまったのです・・・)。蔵の応接室では幸一朗専務と大佐閣下がご歓談中でした。閣下のお隣にはもちろん奥方様のお姿が。ほんの少し前にはご夫婦で九州島を鈍行列車で御行幸あそばされたそうなのですが、これが我が嫁ならば、「まだ着かないの?どこの駅で降りるの?温泉はもちろんあるのでしょうね?いい加減、お腹空いたっちゃけど。」と胃に穴が空く思いをするのは必定でございます。さすが奥方様。ご夫婦の仲むつまじさ・・・といえばここでは書き表せないほどでございます。
“よいしょ”はさておき、お二方、そして“
旭 萬年
”の渡邊幸一郎専務とお会いするのは久しぶりであったため、しばらく馬鹿話をしておりました。ちょうどこの日の前後に新作の夏焼酎を出したばかりでしたので、そのコンセプトなど興味あるお話を聞けましたよ。そのうち、拙い文章ではございますが紹介をさせていただきますのでお楽しみに。 さて、そうしてちぎって参りましたウメの実。ちぎっている風景をちゃんと撮影しておればよかったのですが、こういった体験が初めての長男以上に父ちゃんの方が夢中になっておりましてね。結局、撮影したのが上のウメの実がたわわに実っている様子のみ(爆)。小一時間ほどの作業でしたが、持っていったビニール袋はパンパンになり、これの他にも樹上で完熟状態になったキンカンもいただいてきました。
帰宅後、傷んでいるウメの実を選別し、水洗いして風乾させたのがこのザルの画像。計ってみましたら2.5kgありました。特に管理をされているわけではない・・・との事でしたが、日当たりの良い斜面(JRの築堤の下です)に植えられたウメの実はずっしりとしておりまして、非常に健康体な感じです。表面にポツポツポツ・・・と“ほし”が見られますが、おそらくカメムシが吸った跡かな・・・?無農薬の証拠ですよ。
ヘタの部分を爪楊枝で掃除してやり、しっかりエキスが酒中に溶け出すようにウメの実の表面にフォークで穴を開けてやれば、後はお酒に漬けるだけです。
ここで壁にぶち当たるのですが、我が家では梅酒を漬けるのに甲類焼酎というか、所謂“ほわいとりかー”は使用しません。
1回目
は唐津は
鳴滝酒造
さんの粕取り焼酎“ヤマフル”を、
2回目
には
比嘉酒造
さんの泡盛“残波”を採用しています。
以前、
天盃
さんや
杜の蔵
さんにお伺いした際、長期貯蔵に向くのは甲類のホワイトリカーではなく本格焼酎、そして度数は高ければ高いほどよい・・・と教わりましたので、この2点だけは何としても守りたい。だが、高度数の焼酎って結構値段がするのですよ・・・。
酒屋に行って相当迷いました。一時は25度の鹿児島県焼酎や大手の果実酒用ブランデーを手に取ったりもしましたが、最終的に落ち着いたのが「The 経済酒!!」として県民にもよく知られている
都城酒造
さんの果実酒向け銘柄。でかでかと『ホワイトリカー』とは書かれていますが、下の方を見ますと“日向自慢”という伝統ある酒銘が印刷されています。原料はコーンスターチ。これを麦麹の力を借りて糖化、アルコール発酵させたものです。この焼酎の確保により、なんとか上記2点の不文律と価格という障壁のクリアを見ました。本当であれば、“萬年”の35度で・・・と奮発したかったのですが、その。ごめんなさい。
さて、今思い返せば、2回目と同様、あく抜きのために一晩の浸水は忘れていました。正直に白状いたしまして、以下の様な感じで2012年版の梅酒を漬けております。
・ウメの実(青ウメ) 2.5kg
・焼酎(35度) 2升
・ザラ目 2kg
画像には黒糖も映っていますが、今回は使用しませんでした。特に意図があった訳ではございません。
さて、今後、ウメの実を取り出したり・・・と時折味見をする機会はありますが、最低でも3年は寝かせる事となります。どのような感じに仕上がりますか、今から楽しみですね。 (12.06.18)
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