このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ガイドウェイ バス とは?

名古屋市のガイドウェイバスとは、案内車輪をつけたバスが高架の専用軌道(ガイドウェイ)を走る、新交通システムです。
専用軌道の区間は路面電車と同じ「軌道」の扱いで、輸送力の点では「中量輸送機関」に分類されます。 軌道上には「駅」/「停留所」/「バス乗り場」 (正式名称?) が設置され、乗客はそこで乗り降りします。
今まで交通が不便だった名古屋市最北東端・ 守山区志段味 (しだみ)を都心部と結び、都市開発するために計画されました。
このWWWページを作り始めた2000年2月現在、 大曽根小幡緑地 間が建設中で、2001年3月に開通する予定です。
小幡緑地駅ではバスが高架軌道から地上へ下りて来ます。 バス路線としては、大曽根から小幡緑地経由で、さらに東の 守山区役所志段味支所(市バス)・高蔵寺(名鉄バス)・瀬戸方面(JRバス) までが計画されています。
道路が渋滞する区間だけ専用軌道を速く走り、郊外では同じバスが一般道路へ直通できるので、 運転ダイヤを維持しやすく、路線を自由に設定することができ、乗り換えが少ない便利な交通機関となるでしょう。
車両は、普通のバスと同じ石油系燃料のエンジンで動きます。 軌道から電気の供給を受けて走るトロリーバスも検討されたそうですが、 郊外一般道路への直通が難しいので、従来のバスの方式が選ばれました。 しかし将来は、軌道〜一般道路を走るバスも、なるべく電気自動車・ハイブリッド車などの省エネ低公害車に置き換えていくべきでしょう。
一般公募により、「ゆとりーとライン」という愛称が付けられました。 「ゆとり」+「Street」という意味で、所要時間・ダイヤ・安全性・輸送力・快適性・車窓風景などにおいて「ゆとり」のある交通機関になることが期待されます。 しかし、それだけでなく経済的な「ゆとり」も必要ではないでしょうか。 利用者の運賃負担や、ガイドウェイバスの経営・財政にも、「ゆとり」が欲しいです。


守山駅の工事現場に出ていた、ガイドウェイバスの路線図と説明


守山〜白沢渓谷間 軌道の全景 (2000/2/19) 拡大写真
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白沢渓谷駅西方の橋の上から西南西を向いて撮影しました。
このように、守山区内のガイドウェイ区間ほとんどを見渡せます。
高架の軌道を走るバスの車窓からの眺めは、またすばらしいことでしょう。

ガイドウェイバスの運賃

2000年11月23日の中日新聞朝刊で、ガイドウェイバスの運賃について報道されました。
それによると、ガイドウェイ区間の大曽根〜小幡緑地間では200〜240円の間で距離によって3段階、 一般道路区間の小幡緑地〜中志段味間では200円と230円の2段階に設定され、 大曽根〜中志段味の全線を乗ると合計470円となるそうです。
現在の走っている名鉄バスの運賃は、東大曽根から中志段味まで550円、志段味支所までだと500円なので、それよりは安くなります。
しかし、小幡緑地を越えたら突然運賃が200円もハネ上がるようでは困ります。
また、大曽根でJR中央線・名鉄瀬戸線・地下鉄に、砂田橋で地下鉄に、守山で名鉄瀬戸線に乗り換える場合も「乗り継ぎ割引」が望まれますが、3社相乗りなので調整が難しいでしょう。
名古屋市の全16区のうち、14区に市営地下鉄が通り、緑区にも桜通線の徳重延長計画があります。 地下鉄がないのは、唯一守山区だけです。 それなら、ガイドウェイバスを「地下鉄」扱いの軌道線と位置づけて整備して欲しいと思います。

ガイドウェイバスのダイヤ

写真は、 ナゴヤドーム前矢田駅川村駅 に表示してあった、行先別始発・終発時刻表です。
(これによると、ナゴヤドームでは23時少し前まで試合を見ていられそうです。)
バス運行系統としては、大曽根〜中志段味が名古屋市・名鉄・JR共通の区間です。 名鉄担当のバスはさらに中志段味から高蔵寺まで、JR担当のバスは高蔵寺と「瀬戸みずの坂」まで直通運転します。
運転間隔は、新聞報道によると、大曽根〜中志段味間で平日のラッシュ時が3〜5分間隔、昼間は10分間隔となるそうです。 高蔵寺へは名鉄・JR合わせて1時間に3本、瀬戸みずの坂へは1時間に1本とされています。

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