このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
Active Overnightなる言葉はどういう意味か?もちろんこれは私変衆長の造語である。「フェリーで仮眠を取りながら、行動的に夜を過ごす」という意味だ。「行動的宿泊」とでも名付けようか。それはさておき。
「遊ぶことには全力を尽くす」のが私のモットーである。世間的に言えば、週休二日制とは「土日の二日間の休み」が「常識」だ。土曜日の朝出発して、日曜日の夕方に帰ってくる一泊二日の旅行が精一杯というのが「常識」だろう。
また、一晩中走り続ける夜行フェリーや夜行列車・バスを使わない限りは、「寝ている間に移動することは出来ない」というのも「常識」だ。これら夜行便を利用しないならば、キャンプか宿泊をしなければならないというのも「常識」だ。
Active Overnight(以下AO)は、それらの常識を覆す夜の過ごし方(と言えば少しオーバーだが)で、宿泊と徹夜と夜行便利用の三者を混ぜ合わせて3で割ったようなものだ。これによって私変衆長の旅の行動範囲が大きく広がったことは言うまでもない。
旅の始まりは、「休日の前日」夜だ。旅立つと決めた日にむけて、仕事をためないように調整を進めていく。3日前くらいからは新規業務は入れないし、出発前日までは残業もいとわない。出発当日に仕事を残さないことを目標にして、それらの日々は過ぎていく。
そして当日。最後まで残ってしまった仕事も午前中には片づけてしまう。昼からは新しいことはもうしない。心はすでに旅立ってしまっており、仕事をしているのは私の外見だけとなってしまっている。心ここにあらずとは、このような状態を言うのだろう、といつも思ってしまう。それはさておき。
終業の鐘が鳴る。直ちに席を立ち、地下鉄の駅へと向かう。それから1時間後。着替えを済ませ、バイクに荷物を満載にして、私は自分の心を追いかけて行くのであった……。
出発の夜はAOとなることはまずない。途中の夜がAOの舞台となる。このとき、AOの舞台となりうる航路は、概ね以下の条件を備えたものであることが多い。
①24時間運航の航路であることこれらの条件を満たすとき、その船はAOの絶好の舞台となる。狙うのは、深夜0時〜2時に出航する便。日没まで周辺で昼寝や温泉を楽しみ、真っ暗になってから夕食をとり、食料を買い込んで港に向かう。時刻は早くて8時、遅くとも10時過ぎには港に到着。大抵の場合、目標とする便の1便か2便前の船の乗船手続きが始まっている。雑然とする待合室に席を確保する。まずはビールを一本。これは乗船までに消化しきってしまうから飲酒運転の心配は全くない。
②片道2時間以上の運航時間であること
③座席があること
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