このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

column 12 〜車両係留法考察〜

 前回までで、ずいぶんと横道にそれた部分もあったが……。それはさておき。久しぶり(?)に本題(!?)に戻りたい。
 乗用車を始めとする四輪車のフェリーにおける駐車のルールとしては、大体次のようなものが多いのではないだろうか。

①サイトブレーキをかける。
②ギアをロー(MT)又はパーキング(AT)に入れる。
③全てのドアにロックをかける。
 私自身が車でフェリーに乗ったことがないので、もし間違っていたら連絡を頂きたい。現場ではさらに、車止めを車輪に噛ませて作業完了!となる。けっこう厳重なのだ。
 次にバイク。車との最大の相違点は、「二輪車は倒れることがある」という点だ。また、車両甲板の両端に固まって乗せられるという特徴もあって、乗下船の順番も車とは異なってくる。船によってこれほど扱いが異なるのも二輪ならではといったところだろうか。逆に言えば、それだけまだ二輪のフェリーにおける地位が固まりきっていないということにもなるが。それはさておき。
 多くの場合、バイクはギアをローに入れ、サイドスタンドを使うことになる。ここまではほとんどの場合共通だ。しかし、ここから先は船によってかなり異なってくる。
①ハンドル
 「ハンドルロックをかけて」と言われる場合と、「真っ直ぐに向けて」と言われる場合がある。中には、「溝に合わせて真っ直ぐ乗り入れて」という船もある。
②荷物
 近距離航路の場合は「積んだままでok」が多いが、新日本海フェリーでは「全て外して」と言われる。船によってはバイクの上に網棚があるが、運が悪いと全ての荷物を持って船室へ上がらなくてはならなくなる。
③固定方法
 ロープ等を使って船体にバイクを固定することが多いが、その固定方法は千差万別だ。ステップやフレームを使う方法や、ハンドルを固定する方法等。一体どの方法が一番優れているのか、私には分からない。縛りというのは奥の深いものである(おっと危ない……)。
④車止め
 多くの場合使われるが、前後輪に噛ませる船、後輪のみの船に別れるようである。
 何度かフェリーを利用すると、バイクの固定方法にも慣れてくる。旅の経験の浅そうなライダーは、係員が外してくれるまでバイクの横に突っ立っていることも多いが、何度もフェリーを利用している私の場合などは、どんどんと勝手にロープを外し、車止めも外してしまう。係員がやってきた頃にはすっかり出発準備も整い、ヘルメットを被ってエンジンをかけている……、ということも度々だ。
 皆さんの中にもそういった旅の達人(?)がいることだろうが、自分でロープをほどく場合に守らなくてはならないことがいくつかあることはもうご存じだろう。「書かなくても知っている!」と言われるかも知れないが、あえてここに書かせて頂く。
①ロープや車止めをその場に放置しない。
 近くに使っていないロープがあるはずだ。それと同じように束ねて、飛び散らないようにどこかにかけておくくらいの気遣いは必要だろう。車止めも同じ。
②バイクから離れない。
 接岸の際に揺れることもある。バイクを倒して周囲に迷惑をかけるなどとは言語道断!
③あせらない。
 下船の順番はバイクが後回しになることもしばしば。無理に割り込んだりしないように。ここで5分や10分遅れても影響ない日程を組みましょう!
 あまりにも当たり前のことで恥ずかしい気もするが、決まりを守って楽しいフェリーライフを!

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