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旭川2002年12月その3
2日目

ホテルのバイキングの朝食を済ませると出発。
今日はレンタカーでの行動予定。したがって寒
ければ車に避難できるというお気楽パターン。
(笑) 
しかしながら、問題はずっと続く圧雪アイスの道
路である。念のために4WDの車を借りておいた。
レンタカーの営業所から道路に出るが、自分が
今までに経験した雪道以上に滑るという感じは
ない。とにかく人生始まって以来の低温の中で
の運転である。しかし、氷というのは溶け始めて
いる状態が一番滑りやすいわけだから、そういう
意味では滑りにくいのかもしれない。それでも雪
道では「急」のつく動作は厳禁だ。アクセルもブ
レーキも「じわっと」踏んだ。左の写真は旭川市
内の様子であり私が運転している車ではない。
(あしからず)

今日の目的地はまず、あらかじめ地形図で調べ
ておいた良さそうな場所、石北本線の「伊香牛」
〜「愛別」の間である。石北本線は比較的本数
も多く、非電化。さらに快速や特急も通るのでこ
のあたりで午後ぐらいまで撮影しようかと思って
いた。国道39号線も圧雪状態だが、直線の道
路なので走りやすい。それでも無理をせずにス
ピードをおさえて走っているとたちまち地元車の
行列ができてしまう。追い越していく速度を見ると
70〜80キロ。夏とほとんど同じ速度で走ってい
る。恐ろしいことだ。ずっと圧雪状態ならよいの
だが、ところどころアイスバーン状態になってい
る。それでも速度を落とさない地元の人は・・・勇
気がある(?)
国道を進んでいき、やがて「伊香牛駅」の小さな表
示を右折すると駅はすぐであった。ホームに出ると
ちょうど下り列車が入線してくるところであった。

伊香牛駅
列車や駅を撮影した後、再び国道に出る。石狩川を
渡るために左に大きくカーブするところから小道に入る。
あらかじめ地形図で調べておいた通りだ。程なく踏切
を渡る。線路を左側に見ながら小道を進む。そして再び
踏切を渡る。ここが前もってポイントとしておいたところだ。
ほどよいカーブ。予想通りよい感じ。障害物も無い。しかし
ながら、もっとよい場所があるかもしれないのでもう少し
進む。そしてすぐにまた踏切があった。ここもなかなか
だ。結局、両方のポイントで撮ることに決めた。
1本目の列車は時間通りやってきたが、2本目は予定時
間を過ぎてもなかなか来ない。車のラジオで、札幌や小
樽が大雪で交通機関にも乱れが出ていることを放送して
いた。おそらく、雪の影響で下り線に遅れが出ているの
だろう。特急などが遅れれば、当然その乗り継ぎとなる
普通列車にも遅れが出る。
結局、20分以上遅れて列車はやってきた。天気予報で
は「雪」となっていたが予想に反して朝から陽が出てい
る。気温が低くても雪が降っていないというのは、撮影の
点ではずいぶん楽である。
しかし、午後になると徐々に雪が降り出した。レンズに雪
があたらないように注意しながら列車を待つ。午後2時過
ぎまでこのポイントで撮影したあと、最初の予定では留
萌本線を撮りに行こうかと思っていた。しかし、日本海側
の大雪と慣れない雪道の運転ではどう考えても夜遅くに
なってしまう。国道を旭川方面に戻りながら、「まだ帰る
には早いし。どうしたものか・・・」
と考えていた。コンビニに寄ろうとした時、ふと「比布」とい
う道路案内標識板の字が目に入った。「昨日の宗谷本
線か・・・」と思った瞬間「塩狩駅の列車交換!!」が頭を
よぎり、コンビニで食料を仕入れて、比布方面へ。
雪がかなり降ってきており、地図を見る余裕もないので
宗谷本線に沿うように進む。比布の市街地は家はあるが
まばらな感じでいかにも「北海道の町」という感じだった。
そのうち、国道と合流し、気づいてみれば塩狩のひとつ
手前の蘭留。16:43の列車交換には楽に間に合う時間
だった。途中、塩狩峠のPAで少し休憩し昨日の塩狩駅へ
と向かった。気温表示はマイナス15度。さすがに今日も
冷えてきた。
ここから塩狩駅までは本当に目と鼻の先であった。しか
し、容赦なく雪は降りしきる。駅から少し離れたところに車
をとめ、雪の壁のわずかな隙間に三脚を立てる。夜の帳
が下りた。昨日と同様誰もいない世界。定刻通り、まずは
下り列車が到着。まもなく、上り列車も到着。こうした小
駅での交換シーンというのは実に趣がある。撮影を終え
ると、真っ暗になった塩狩峠を離れる。
国道を旭川方面へ戻る。

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