このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

オホーツク・道東フォトアルバム

旭野トンネル - 山間に孤立した高規格道路

(2003年6月)

遠軽北見道路2003年春、高規格自動車専用道路「遠軽北見道路」の一部分となる旭野トンネル(国道333号旭峠道路・遠軽町生田原安国〜佐呂間町栄)が開通しました。 これにより、急勾配とトンネル高さ制限の難がある 旭峠 を通る必要がなくなり、 北見峠 をショートカットする 旭川紋別自動車道 の暫定供用区間に続いて、国道333号線の隘路がまたひとつ克服されました。

国道333号線を佐呂間町栄から上川方面へ走っていくと、のどかな酪農地帯の途中で突然「遠軽北見道路」の緑色の看板が表れます。 やがて、道路は高規格道路の盛土区間と、谷間を縫うように走る町道(国道333号線旧道)の峠道に分かれます。 高規格道路に入ると、まもなく旭野トンネルに進入。 そして、トンネルを抜けると、一気に坂を下って、旭峠から下ってきた峠道と合流します。

この道路を初めて通ったときの印象は、なんといっても、高規格道路の始まりと終わりがあまりにも「唐突」に感じられることでした。 佐呂間側の入口は峠道の手前の谷間、遠軽側の入口は安国集落から峠に登ろうとする坂道の途中で、どちらも市街地から大きく離れたところです。 また、アプローチ部分の国道333号線はほとんど改良がなされておらず、「木に竹を接いだ」ような印象は免れません。
また、旭野トンネルの開通によって 旭峠 の急勾配と4.0mの高さ制限が克服されたとはいえ、国道333号線には ルクシ峠 という難所(しかも、旭野トンネル開通時点では夜間通行止!)が残っており、また遠軽から北見へのルートとしては国道242号線 金華峠 という良好な迂回路が存在することもあって、暫定供用区間はいかにも中途半端な感じがします。

政府の道路政策が大きく変わろうとしている中、遠軽北見道路の今後の延伸工事がどのように進むかは不透明で、この「山間に孤立した高規格道路」は、しばらくは今の形で残ることになりそうです。


遠軽北見道路(暫定供用区間)の佐呂間側入口。 旭峠 に向かう町道(国道333号線の旧道)が右に分岐しています。 高規格道路に入れない自転車・125cc未満のオートバイ等は、町道を通らなければなりません。


旭野トンネルに向かう高規格道路の盛土区間。 制限速度は60km/hです。


旭野トンネルの入口。


旭野トンネルを抜けて遠軽側へ。 急な下り坂が続きます。


遠軽側の坂道の途中で旧道と合流し、高規格道路区間は終了。 さらに坂を下っていくと、安国集落を通り抜け、国道242号線(留辺蘂・生田原市街方面から)と合流します。

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Masaru KADA < ohotukutoge@yahoo.co.jp >

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