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2003夏 北海道ソロツーリング(その1)
最終更新日 2004.3.4
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2003年8月25日(月)
今年もバイクで”北の大地”を目指すことになった。
バイクで北海道を訪れるようになって、なんと今年で11年目だ。
いつも北海道ツーリングでは、新日本海フェリーの新潟〜小樽を利用しているが、今回は出発が月曜日となり、小樽行きのフェリーは休航なので、初めて新潟〜苫小牧東を利用することにした。
9:30自宅(富士)を出発。天気は曇り。
新潟までは約450km。
中央道・甲府南ICから、長野道〜上信越道〜北陸道と高速を走り、新潟西ICには17:30に着いた。
途中、妙高SA付近から黒崎PAまでは強い雨だった。
フェリーの出発時間は23:50。
出発まで、まだまだ時間はたっぷりとある。
(新潟市内・とんかつ「かねこ」)昨年秋の北海道ソロツーリングで、小樽行きのフェリーで知り合った新潟の大学生T君と久し振りに会う約束をしていた。
新潟市内R8沿いのパチンコ屋の駐車場で待っていると、Kawasakiバリオスに乗ったT君が現れた。
相変わらず元気そうなT君であった。
ひとまずT君のアパートで休憩させてもらうことになった。
19:00お腹も空き始めたので、T君の通う大学近くのとんかつ屋「かねこ」で夕食をとる事になった。
学生ご用達の食堂とあって、安くて美味しそうなメニューがいっぱい。
とんかつをお腹いっぱい食べても二人分で¥1200だった。
ボリュームたっぷりで美味しかった〜!
フェリーの時間までまだ余裕があるので、2人で夜の新潟市内をショートツーリング。
22:30新潟港到着。
ありがたいことに、T君は港で見送りまでしてくれた。
すでにバイクは10数台、乗船待ちをしていた。
いよいよ北海道に向かうんだ!と思うと、心臓がドキドキしてくる。
23:00乗船開始。
今回初めて2等寝台にした。(いつもは2等和室)
夏休み期間中でもあり、相部屋の2等和室が込んでいると予想しての選択だ。
急いで荷物をベットに置いて、デッキからT君にお礼を言った。
「いろいろありがとう!では、いってきま〜す!」
苫小牧東港行き「フェリーあざれあ」は、ゆっくりと深夜の新潟港を離れていった。
(ただ今、津軽海峡通過中)8月26日(火)
6:00廊下を歩く人の声で目が覚めた。
寝ぼけ眼のまま、外の通路に出てみると、そこは秋田港だった。
苫小牧東行きフェリーは、秋田港へ寄港してから北海道に向かうのだ。
フェリー内は、にわかに東北弁が飛び交い、東北圏内に入ったんだと実感した。
2等寝台はなかなか快適だ。ただし、冷房が効き過ぎて寒かった。
混雑すると予想していた2等和室だが、予想は外れ、意外と空いていた。
14:00津軽海峡通過中。天気はほぼ快晴。
左側に見える大陸はもう北海道だ。
今、見えている山は、亀田半島の恵山だろうか。
17:00予定時刻より少し早く苫小牧東港に入港した。
天気が良いせいか思ったほど寒くはなかった。
港で上陸記念にと、スパーダと一緒に記念撮影をした。
爽やかな北海道の風を感じながら、今日の目的地・支笏湖に向かって走り始めた。
※2003年9月26日早朝に発生した北海道十勝沖地震で被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
(苫小牧市営「樽前荘」)苫小牧市街から支笏湖に向かうR276に入ると人家もぐっと減り、鹿や熊が出そうな森林地帯に風景は一変した。
おお、これぞ北海道!!
支笏湖で夕日が見れるかなぁと期待したが、太陽はどんどん傾いていく。
どうやら間に合いそうにない。
とうとう日が沈んでしまった。なんだか急に寒くなってきた。
18:30今夜の宿、苫小牧市営のライダーハウス「樽前荘」は、支笏湖のモーラップキャンプ場の隣にあった。
2年前、全面改築され、ログハウス風のお洒落な建物になった。
(以前の「樽前荘」がどんなだったかは、写真でしか見たことはないが・・・)
和室の相部屋で1泊¥1000。
これだけ立派な施設のことを考えれば、破格の料金だ。
夕食はまだだったので、近くにコンビニはないかと管理人さんに聞いたら、支笏湖にはないと言う。
一番近いコンビニでも20km離れた千歳か、また苫小牧市街に戻るしかないようだ。
もう外は暗く、あの森林地帯を走るのはちょっと怖かったが、明日の恵庭岳登山の食料も買わないと困るので、千歳まで買出しに行く決心をした。
鹿が飛び出してこない事を祈りつつ、ハイペースで千歳に向かった。
20分後、ようやく森林地帯を抜け住宅街に出た。ホッ。
ラーメン屋の看板が見えたので、迷うことなく入った。
冷えた体に熱々のラーメンが染み渡る。(鼻水も出る・・・)
コンビニでおにぎりとパン、ジュースなど買い、再び支笏湖へ。
夜空に星がキラキラと輝いている。
そういえば火星が大接近しているというが・・・。(ん〜、どれだかわからない)
20:00再び「樽前荘」到着。管理人さんが「お帰り」と出迎えてくれた。
部屋に戻ると、初老のおじさんが一人、寝る支度をしていた。
聞くと、ママチャリで日本一周しているという。す、すごい・・・。
そのきっかけが、またすごい。
秋田で仕事をしていたが辞めてしまい、四国八十八ヶ所巡りを徒歩で完結させたが物足りず、今度はママチャリを買って日本海沿いを北上して気が付けば北海道まで来てしまったそうだ。
住んでいたアパートも引き払い、身寄りもないという。
まさに”旅人”であった。
おじさんは、明日は樽前山に登るとのこと。
自分は恵庭岳に登ることを告げ、寝ることにした。
(その2)へ続く
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