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2003夏 北海道ソロツーリング(その4)
最終更新日 2004.3.4
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(登別くま牧場)8月29日(金)
8:00起床。
天気が気になり、いの一番に窓の外を見る。
雨は止んだようだ。良かった〜。
9:10荷物をバイクにくくりつけ、金福YHを出発。
少し薄日も射してきた。よしよし、この調子で晴れてくれ〜!
昨日、松尾ジンギスカンのご夫婦にいただいた招待券を手に「登別くま牧場」に向かった。
YHからわずか5分で、くま牧場ロープウエイの駐車場に着いた。
駐車場は別料金だった。¥200(バイク)も取られた。
くま牧場は山の上にあるらしく、ロープウエイに乗っていくようだ。
ロープウエイ登り口駅の料金表を見てビックリ!
なんと¥2520(大人料金・ロープウエイ+入園料)!!
いただいた招待券が、どんなにありがたかったことか・・・。
まだ朝早かったからか、ロープウエイは貸切り状態だった。
グングン標高が上がっていく。遠くに室蘭市内まで見えた。
10分くらいで山頂駅に到着。
小熊のショーを見物した後、オスのヒグマがいる第一牧場とメスのヒグマがいる第二牧場を見て歩いた。
観光客の投げ入れる餌目当てに熊たちは前足をくるくる回しながら、ポーズをとっていた。
オスよりメスの方がより積極的に”餌くれポーズ”をしていたのが印象的だった。
もし、山や林道でヒグマと出くわしたら、きっと恐怖で震えてしまうと思うが、ここの熊を見ていると可愛いとさえ思ってしまう。
入園料の高さには閉口したが、それなりに楽しめた。
一生に一度くらいなら、見る価値はあるかもしれない・・・。
(登別で出会ったキタキツネ)11:00くま牧場を後にしてオロフレ峠経由で洞爺湖に向かった。
登別温泉街を少し過ぎたところで、一匹のキタキツネが現れた。
バイクを止め近づいたが、逃げる様子はない。
人間から餌をもらうことに慣れてしまった俗に言う”観光キツネ”だね。
キタキツネに出会うのは、今回の旅では恵庭岳に続いて2回目だ。
キタキツネやエゾジカを見ると、北海道に来ている実感がさらに増す。
愛くるしい目で見つめられても餌はあげられないよ〜。
交通事故に気をつけるんだよ〜と声を掛けてその場を離れた。
11:30オロフレ峠は霧に包まれていた。
数年前にも来ているが、その時も霧だった。
峠だけあって肌寒かった。ホットの缶コーヒーを一本買って体を温めた。
(隆起してしまった町道)
(倒壊したお菓子工場)12:00オロフレ峠を下りR453に出ると間もなく、蒸気が上がる昭和新山が見えてきた。
12:10洞爺湖温泉街に到着。
洞爺湖といえば、2000年に有珠山が大噴火し、洞爺湖温泉にも大きな被害をもたらしたことは記憶に新しい。
現在は一部道路工事しているところもあったが、温泉街は普段どおり営業している様子でホッとした。
温泉街の中にあるラーメン屋で昼食を取った。
13:30、2000年の噴火の爪あとを見学できる「西山火口散策路」に行ってみた。
駐車場にバイクを止め(駐車料金・バイク¥100)、仮設のお土産屋さんが並ぶ遊歩道を過ぎると・・・。
陥没して池のようになった旧国道230号線、70cmも隆起してしまった町道、今も蒸気を上げる噴火口、倒壊したお菓子工場など、生々しい噴火の爪あとを見ることになった。
これだけの被害があって、死者、怪我人がゼロだったことはすごいと思った。
日頃から防災の意識が高かったということだろう。
けっして他人事ではないなと思った。
自分の住んでいる場所は、なんしろ富士山の一部なんだから。
洞爺湖に来る機会があれば是非、西山火口散策路に寄ってみることをお勧めしたい。
(小樽天然温泉「湯の花」朝里殿)2003北海道ツーリング最後の宿は、小樽のとほ宿「小さな旅の博物館」に決めた。
洞爺湖からR230中山峠を越え、混雑する札幌市内を避け、定山渓温泉から道道1号線経由で小樽市内に入るルートをとった。
留寿都(るすつ)辺りから雨になり、カッパを着た。
16:00朝里川温泉を過ぎた辺りで、小樽天然温泉「湯の花」の大きな看板を見つけてUターン。
小樽「湯の花」といえば、以前”外国人お断り”の温泉としてマスコミを賑わせた日帰りの温泉施設だ。
確か、もっと海側にあったと記憶していたが・・・。
パンフレットを見て、ここは新館であることがわかった。
雨で体も冷え切って疲れていたので、ひと風呂浴びてから宿に向かうことにした。
入浴料¥600(大人)を払いさっそく大浴場へ。
小雨降る露天風呂に入りながら、今回の旅を振り返った。
あっという間に旅も終わりだなぁ・・・。
(いただきま〜す!)17:50小樽市銭函(ぜにばこ)にあるとほ宿「小さな旅の博物館」に到着。
宿主の”ワンワン”さんがタオルを持って「おかえりなさい」と出迎えてくれた。(声がとっても大きい)
19:00待ちに待った夕食タイム!
宿主、宿泊客、ヘルパー、揃って同じテーブルで夕食をいただく。
こんなに大人数で食べる食事は久し振りだなぁ。なんだか嬉しい。
今夜の宿泊客は私の他にライダー1名、そして北海道の小中学校で公演をしてきた東京の「民話芸術座」の劇団員さん数名だった。
食事の後は、ティー&アルコールタイム!(自由参加)
各自、自己紹介と今回の旅の様子など話しながら交流を深めた。
特に、劇団の座長さんと宿主のワンワンさんの「北の国から」の”五郎さんマネ”対決は、お腹の筋肉がひきつるほどおもしろかった。
劇団員さんと一緒に話ができる機会などめったにないので、とても良い思い出となった。
そのうち、私が漫才コンビの一人”博士”に似ているという話になって、この宿でのあだ名は”博士”に決定した。
2:30楽しい時間はあっという間に過ぎていく。そろそろ寝よう。
おやすみなさい。
(その5)へ続く
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