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2003夏 北海道ソロツーリング(その2)

最終更新日 2004.3.4

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朝日を浴びる支笏湖と恵庭岳
(朝日を浴びる支笏湖と恵庭岳)
8月27日(水)
4:50起床。外はうっすらと明るくなってはいるが、まだ朝日は昇っていない。

デジカメを持って、隣のキャンプ場まで朝の散歩に出掛けた。

北海道の朝はさすがに冷える。フリースジャケットを持ってきて良かった。
長期で北海道を旅しているチャリダーに言わせると、この気温でもすごく暖かいという。
今年の夏は北海道でも異常低温が続いていたらしい。

うわぁ!キャンプ場近くの小屋の軒下で、テントも張らずに寝袋に包まって寝ているライダーを見つけた。あ〜ビックリ!!

30分ほど湖面を散歩しているうちに、東の山から太陽がようやく顔を出してきた。
湖面の色がどんどん変化していく。思わずうっとり・・・。
支笏湖ってこんなに良いところだったんだなぁ。

湖の向こうに見える山が、今日登る予定の恵庭岳だ。
恵庭岳登山は、今回の旅の最大イベントである。

7:50今日は樽前山に登るというママチャリのチャリダーおじさんを見送った後、相棒スパーダに乗って、ポロピナイにある恵庭岳登山口に向かった。

支笏湖温泉からポロピナイまでのR453は、実に気持ちの良いルートだった。
恵庭岳を正面に、左に支笏湖を眺めつつ、ゆるやかに左カーブを描きながら快走する。

R453をポロピナイキャンプ場から山側に入り、T字路を右折してすぐのところに、恵庭岳登山口はあった。

岩肌が露出した山頂付近は大迫力!
(7合目の「見晴台」から山頂を望む)
8:30相棒スパーダは登山口に停め、いよいよ恵庭岳登山開始!

最初は緩やかな登り坂。
歩き始めて数分後、目の前に一匹のキタキツネが現れた。

近づこうとすると離れてしまうが、逃げる様子はない。
もしかして、道案内をしてくれるのかい?
しばらくの間、キタキツネに先導されながらゆっくりと足を慣らしていった。

20分ほど歩いたところで、道幅は狭くなり勾配もきつくなってきた。
いつしかキタキツネもいなくなった。(道案内ありがとね!)

道はさらに急勾配になってきた。
ロープや木の幹を掴んでよじ登らなくてはいけない場所も何箇所かあった。
これはまさに”山歩き”ではなく”山登り”だなぁ。

10:00慎重に急勾配の道を登りきると急に視界が開け、ごつごつした岩の広場に出た。
ここが7合目の”見晴台”だった。

岩場の先を覗くと思わず後ずさりしたくなるような崖っぷちになっていた。
”爆裂火口”と言うらしい。

正面には恵庭岳頂上の岩塔がそそり立ち、後ろを振り返ると青々とした支笏湖が一望できた。名前の通り素晴らしい見晴であった。

写真には納まりきれない支笏湖の大パノラマ!
(恵庭岳から支笏湖を一望)
爆裂火口を右側から迂回しながらさらに進む。
実は現在、恵庭岳山頂までは行けないらしい。
(山頂付近で落石事故があったらしい)
まあ、行けるところまで行ってみよう。

10:30登山口を出発して2時間、ようやく9合目に到着。
現在、登山できる区間は、ここ9合目までだった。

山頂の岩塔が目の前に迫る。
かすかに硫黄の臭いがした。爆裂火口から煙が噴き出ているのが見えた。
恵庭岳は活火山だったんだなぁ。

先に休憩していたおじさんと話をした。地元の方だった。
「恵庭岳の展望は本当に素晴らしいですねぇ!」と言ったら、「そうでしょう!山頂からはオコタンペ湖や羊蹄山、札幌市街も見えるんだよ」と教えてくれた。

ん、ん・・・。せっかくここまで登ったんだから山頂まで行ってみたい・・・。
(この先、1時間の記憶は・・・内緒!?)

11:40素晴らしい展望に大満足し、9合目から下山開始。
足元に気をつけながら慎重に下る。

しばらくして、支笏湖の見渡せるちょっとした岩場で、私と同年代と思われる女性とすれ違った。
札幌からバスで支笏湖まで来たという。

少し話をしていると「もしかして静岡の人ですか?」と聞かれた。
ビックリ!!なんでわかったの??

聞くと、なんと彼女も静岡出身であった。
現在は仕事の関係で札幌に住んでいるという。

懐かしい話方だったので、すぐに静岡人だとわかったそうだ。
ん〜〜、標準語で話していたつもりだったんだけど・・・。

ほんの短い時間だったが、同郷の人とこんなところで話ができて嬉しかった。

支笏湖畔・丸駒温泉の露天風呂
(丸駒温泉の露天風呂)
13:05無事、登山口に戻る。
さて、これからお楽しみの温泉だ。

恵庭岳側の支笏湖畔には2つ温泉旅館があるが、今回は「丸駒温泉」に入ることにした。

13:20玄関脇にスパーダを止め、温泉セットを持ってフロントへ。
日帰り入浴は大人¥1000だが、割引券を使って¥800だった。

長い渡り廊下を歩いていくと風情のある露天風呂が。
おお、なかなかいいじゃん!
ただ、湯船に浸かりながら支笏湖を眺められるようにはなっていなかったのが、ちょっと残念だったなぁ。
(新しい露天風呂の方は、支笏湖を眺めながら入れます)

樽前山の山肌
(途中で諦めた樽前山登山)
15:00支笏湖周辺の自然についてちょっと勉強しようと、支笏湖温泉街の中にある「支笏湖ビジターセンター」(無料)に寄ってみた。

16:00そろそろ樽前荘に戻ろうとも思ったが、急に樽前山に登ってみたくなった。

樽前山7合目・樽前ヒュッテのある登山口への道は、途中からダートに変わった。
オンロードバイクのスパーダには少し酷な道だったかな。

16:30登山口駐車場に到着。
この時間から登るのは無理があった。日が暮れてしまう。

しかし、せっかくここまで来たのだからと10分ほど登ってみた。
九州阿蘇の山に似た溶岩の山肌の樽前山が姿を現した。
振り返ると支笏湖と午前中登った恵庭岳が見えた。

太陽もかなり西に傾いてきた。
樽前山登山は次回のお楽しみとして、そろそろ樽前荘に戻ろう。

帰り道、右に舗装道路があったので楽をしようと右折したが、なんと苫小牧市街に出てしまった。
かなりの回り道になってしまった。(あ〜、大失敗!)

日も暮れてしまい、気持ちも急降下。
また、あの森の一本道を走らないといけないのかぁ・・・。

そんな時は、お腹いっぱい何か食べよう!
回転寿司「ちょいす」の看板を見つけ、早めの夕食を取る事にした。
さすが北海道!回転寿司といえどもかなり美味しい。
お腹も満足し、落ち込んだ気分も吹っ飛んだ。

18:40樽前荘に到着。
今日、樽前山に登っていたママチャリダーのおじさんが、心配して待っていてくれた。

おじさんの話では、今日の樽前山は駐車場がいっぱいになるほど混雑していたそうだ。
恵庭岳はあんなに静かだったのに・・・。

明日は支笏湖を離れ登別へ移動だ。
ママチャリダーのおじさんも太平洋側に移動するとの事。

23:00今回の旅のメインイベント「恵庭岳登山」も大成功に終わり、気持ち良く眠りについた。

(その3)へ続く
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