このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

お引越し

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引越し−それは、私がオランダにきてまず最初にしたことの一つです。でもって最初にびっくりさせられたものの一つでもあります。何にびっくりしたって、引越してきた家がまさに「空っぽ」だった、ということです。「引越してきたばかりの家が空っぽなのは当たり前じゃないか」と思うでしょ? ところがどっこい、オランダはそんなに甘くないんです。

まず、床には何もありません。コンクリートがむき出しです(日本のアパートだったら、畳とかフローリングになっているとかがあって、少なくともコンクリートがむき出しになってはいないですよね?)。天井を見上げてみれば、電気の配線コードが申し訳程度に下がっているだけ、照明器具は全くありません。ということは、夜になれば真っ暗になってしまうのです。家具なんかもちろん何もありませんから、寝る時はコンクリートの床の上に夫の実家から持ってきた古い毛布を敷き、その上に横になって毛布をかぶって寝る、という、「アパートでキャンプ生活」でした(これは2月の話です)。

翌日から大仕事が始まりました。まず天井と壁用にペンキを買い(壁は壁紙を張りかえるお宅の方が多いんですが、我が家は「ペンキの方が安いし簡単だから」ということで前に住んでいた人が使っていた壁紙の上にペンキを塗ることにしてしまいました)、当然ペンキブラシとローラーも買いました。それから忘れてはいけないのが脚立。身長163cmの私はもちろん、195cmの夫でさえ脚立なしで天井にペンキを塗るのは不可能なくらいオランダの家は天井が高いのです。そして大急ぎで天井のペンキ塗りをまず終え、照明器具をつけました。その合間に鍋、やかんなどの料理道具や紙皿、紙コップなどのその場しのぎの食器も買いました。

週末には夫の両親がNISSAN SERENA(彼らの愛車)につめる限りの荷物と一緒に手伝いに来てくれました。この時に使い古しのベッドマット、両親の家で使っていないいらない食器などを一緒に持ってきてくれたので、これでどうにか普通の人間らしい生活を始めることが出来ました(^_^;) せっかく大きな車で来てくれたので、「大きな買い物をしに行こう」ということで近所にある家具センター(IKEA)にテーブルと椅子、ソファー、本棚にベッドにクローゼット・・・という大きな家具を買いに行きました。クローゼットとソファーは6週間後頃に配達してくれる、ということで、それ以外の家具をSERENAに積んでうちまで運んできました。ちなみに倹約家が多いオランダでは、「家具は買ってきて組み立てる」と言うのが一般的なようです。既に組み立てられてある家具も売っていますが、やはりお値段は割高です。

それからカーペットの注文にも行ってきました。注文して一週間後には敷きに来てくれる、ということなので、それまでに壁のペンキ塗りを終わらせないといけない!! ということで、夫が仕事に行っている間も私は
せっせとペンキ塗りをしていました(リビングルームと2つのベッドルームのペンキ塗りで、大体10日くらいかかりました)。

カーペットが敷かれたら今度は家具の組み立てです。本棚4つ、テーブル、椅子4つ、ベッドをまず組み立て、それからテレビ用の台と後から配達されたクローゼット3つを組み立てました。家具の位置が決まったら、今度は空いたスペースに絵、写真などを飾りました。これにはまずボウリングマシーンで壁に穴をあけ、そこにネジを入れて、そこに額を掛ける、ということをしました。こちらでは借家であっても壁に穴をあけるのは全く問題ありません。もちろん出て行く時にはふさがないといけませんが(それ用の、チューブ入りセメント・・・というのかな? も売られています)、どうせ次に引越してきた人が壁紙を張りかえるので、あまりうるさいことは言われないようです。

(以下は余談ですが、夫の祖母が引越した時、夫と私、夫の両親、夫の叔母夫婦の3組が手伝いに行ったのですが、3組ともすべてボウリングマシーンをもってやってきました。従ってその日は3台のボウリングマシーンが一日中ウィーーン!!と・・・。いやいやそんなことはどうでもよくて、それくらいボウリングマシーンというのはポピュラーなもののようです。日曜大工道具の一つなんですね、きっと。…でも、あの日はご近所の人達は大変だったろうなぁ…)

私達が引越したのは2月の初め、「引越し」が終わったのはソファーがやっと配達された3月末なので、大体2ヶ月かかったことになるのですが、それでもみんなに「あっという間だったねー」とよく言われます。私達の場合、夫の仕事の都合でかなり大急ぎで引越しせざるを得ず、しかも私はもちろん夫もそれまで海外で暮らしていたので家具らしい家具は何一つなく、これまた大急ぎで買わざるを得なかったのですが、大抵の人はカーペットの色を決めるのに何週間、家具を決めるのに何週間・・・という具合に、かなり時間をかけるのだそうです。でもってそれがとても楽しいんだそうです。うーん、私達はおいしいところを逃してしまったということだろうか…。

 

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