このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
銀行
のシステム 概論 細かいところが日本の銀行とは違います。例えば利子が高いとか・・・いやいやそうじゃなくて、例えばオランダの銀行には「通帳」というものがありません。我が家ではPostbankというところを使っていますが、ここだと2週間に1回無料で入出金明細を送ってくれて、それが通帳代わりになります。また、出入りのあるたびに明細を送ってもらうことも可能です(ただし有料)。他の銀行だともしかしたら週1回明細を送ってくれるかもしれません。 オランダには「印鑑」なるものが存在しませんので、印鑑の代わりに署名をします。ということはつまり、原則として口座名義人本人しかお金の出し入れは出来ないことになります。「原則として」と書いたのは、二人の人間が同時に一つの口座の名義人となることが出来るからです(確か en/of rekening と呼んだような気が・・・)。この場合、それぞれの名義人が自分の名前でキャッシュカードをもらいます。また、名義人ではない人も、その口座からお金の出し入れが出来るように登録することが出来ます(machtiging マフティヒング といいます)。この場合は名義人でない、登録されただけの人もキャッシュカードをもらえますが、名前は名義人のものです(利用上はこれでもあまり問題ありません)。 光熱費や家賃の支払いをしたり、何か買い物をしたり、知り合いの口座にお金を振込んだり・・・という際の振込手数料は一切かかりません。また、ATM機から現金を引き落とす場合も、1年中24時間手数料無料です。 ATM機でお金を引き出す時は、まずいきなりキャッシュカードを機械に挿入し、それから暗証番号を入力します。すると「saldo informatie(残高照会)」と「geld opnemen(引出)」と聞かれますので、残高を知りたければ「saldo...」を、必要なければ「geld...」を押します(残高照会の後も引出に進めます)。引出を選ぶといくつかの金額が表示されるので、下ろしたい金額のボタンを押します。Postbankは確かATMでは1000ユーロまでしか引き出せません(それ以上の金額を下ろしたい時は窓口に行きます)。もし表示された金額以外の金額を引き出したい時は「ander bedrag」のボタンを押し、希望金額を入力します。そうすると今度は4つの選択肢が出てきます。具体的には「bon zonder saldo(残高なし利用明細発行)」「bon met saldo(残高付き利用明細発行)」「geen bon. saldo op scherm(利用明細なし、画面に残高表示)」「geen bon, geen saldo(画面に残高表示も利用明細もなし)」です。この中から自分の希望するものを選びます。するとまずキャッシュカードが、それから現金、そして(希望した場合は)利用明細書が出て来て終わりです。これはPostbankのキャッシュカードを使ってPostbankのATMでお金を下ろした場合なので、他の銀行のカード、ATMだと若干異なるかもしれません。 キャッシュカードに「cirrus」のマークが入っていれば、外国のATMでもお金を引き落とすことが出来ます(もちろんその国の通貨です)。EU内(ユーロ圏内、だったかも)は手数料もかかりません。今までのところ、ヨーロッパ内とアメリカではほとんど問題なくcirrusに対応したATM機を見つけることが出来ました。日本も最近cirrusに対応したATM機が増えてきたので(郵便局のATMは全部OK)、私は日本に行く時には現金はほとんど持っていかず、日本に着いてからcirrus対応のATM機でお金を下ろすようにしています。交換レートがオランダに帰って銀行からの明細を見るまでわからない、というのが欠点といえば欠点ですが、とりあえずPostbankはレートがよいようです(ところがおなじPostbankでもクレジットカードはちょっとレートが落ちるんですが(^^;)) 最近日本の銀行でも「海外のATMでお金が引き出せる」というカードを発行してくれるところがあるみたいですね。これもcirrusに対応しているはずです。手数料など詳しいことは分からないのでお得かどうか何とも言えないのですが、便利は便利です。 それからもう一つ。口座を開設するとoverschrijvingskaartenという細長い本を送ってくれます。これに金額、受取人の口座番号(銀行名や支店名は必要ありません。銀行の口座も郵便局の口座も関係ありません)と受取人の住所氏名を書き込んで署名をして銀行に送る(これを送るための封筒を銀行でもらえます。ちなみに送料無料です)だけで振込手続き完了です。これと似たようなものに acceptgiro というのがありまして、これは例えば公共料金や何か買い物をした時の代金の支払いなどの請求書と一緒に送られて来て、黄色をしています(
写真
)。時々(しょっちゅう?)慈善団体などからも「寄付して下さい」と送られてくることがありますが、この場合は寄付したくなければ無視しても平気です。 日本への送金 はじめにお断りしておきます。日本「から」の送金を私はやったことがないのでよく分かりません(^_^;) 郵便局の「ぱるる」とかいう口座を開くとオランダのPostbankの口座に簡単に送金が出来るようになる・・・みたいな話を聞いたことはあるのですが。。。 オランダから日本(またはその他の外国)への送金はそれほど難しくはないようです・・・実はやったことないんですが(^_^;)。私は日本への支払いはいつも日本にある銀行口座から行うので。。。それはさて置き、Postbankの場合、窓口で Internationaal Overschrijvingskaart をもらい、そこに相手の住所、名前、口座番号、それから銀行の名前、支店名(もしかしたら住所も)を書き込めばOK、のはずです。手数料は2004年10月現在、オランダでの手数料のみ負担だったら7.50ユーロ、オランダと日本の手数料両方とも負担だったら9.50ユーロです。 PIN 日本で言うデビットカードのことです。銀行のキャッシュカードがデビットカードと共用になっていて、[PIN]という表示のある自動販売機やお店で使えます。それ用の小さな機械がレジにあるので、それにカードをスキャンさせ、暗証番号を押して、出てきた金額が正しければ「JA」を押しておしまい。大抵のお店で使えますが、個人経営のお店だったりすると「**ユーロ未満のPIN利用は手数料10セントを頂きます」なんてこともあります。それからスーパーなんかでは、例えば10ユーロの買い物をした時に、PINで30ユーロ払って、「おつり」として20ユーロの現金をもらう・・・なんてことをしてくれるところもあります。この場合はカードを機械にスキャンさせる前に「Mag ik **euro extra?」と頼みます。最近は10ユーロまで、とか20ユーロまで、というお店が増えたみたいです。 換金 日本でユーロのトラベラーズチェックを用意するより、オランダに来てから日本円をユーロに交換する方がお得なようです。ただ、オランダのどこで換金するのが一番レートがいいのか何とも言えません。オランダの大きな駅には大抵換金所があるので、町の中の銀行よりそこの方がお得みたいですが、本当かどうかは分かりません。ちなみにフローニンゲン駅の換金所では、お兄さんが10,000円と1,000円を間違えてくれたことがあります。もちろんその場ですぐクレームしましたが・・・(^_^;) 日本の銀行口座 私は職業柄(?)日本とお金のやり取りをすることが多いので、オランダに引っ越した後、日本に一時帰国した際に実家の住所がいまだに記載されている日本の免許証を身分証明書として日本で銀行口座を開設し、同時に「インターネットバンキング」が出来るように手続きをすませました。「インターネットバンキング」というのは要するに残高照会や振込手続きがオンラインで出来る、というものです(他にももっと色々な機能があるんですが、私は使っていません)。 私は(1)日本の実家の近くに支店がある(2)インターネットバンキングの手数料が他の銀行に比べて安い(3)オランダにも支店がある という理由で富士銀行(今はみずほ銀行ですね)を選びましたが、(3)はあまり関係ないようです。というか、銀行の海外支店というのはどうも企業向けにあるようで、個人なんて相手にしてもらえないようです(^_^;) それはともかく、最近ほとんどの銀行ではインターネットバンキングが出来るようになっているみたいですので、日本とお金のやり取りをすることが多い方は、こちらに来る前に手続きをされておくと便利かもしれません。それから私は口座維持費の高さに閉口して利用していませんが、CITIBANKを使っている方も結構多いみたいですね。 口座の開設 オランダには結構いろいろな銀行があるのですが、日本からいらっしゃる方は大体ABN-AMRO銀行かPostbankに口座を開設するようです。ABN-AMROは確かSoFi-nummerがなくても口座の開設ができたはず。Postbankは日本とのお金のやり取りが簡単(手数料が安いらしい)、というのがメリットのようです(でも口座開設にはSoFi-nummerが必要)。口座開設には手数料がかかるようです(Postbankの場合は20ユーロ)。 郵便局 のシステム 郵便料金 オランダの郵便料金は以下の通りです(単位:ユーロ 2004年1月現在)。
以下は2005年1月からの料金。国内料金は変わりませんが、国外はまた値上げです。
番号札 まぁ、余談なのですが・・・。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |