このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
韓国での生活に旅行に、移動するときには、つよ〜い味方となるのがバスです。でも、乗り方は日本と異なる点も多く、言葉もできなければ利用するのは結構タイヘン。そこでこのページでは、私が留学の1年間で会得した「韓国のバス乗りこなし術」をお送りします。
なお、このページの情報は、私の留学していた2002年〜2003年の間の経験に基づくものです。特に首都圏ではバスシステムの大幅な変更が行われているので、念頭に置いてくださるよう、お願いします。
●なぜにバス?
日本ほどではありませんが、地下鉄も鉄道も発達した韓国で、あえて分かりにくいバスに乗る必要はあるのでしょうか?
もちろんバスに頼らずとも旅はできますが、地下鉄が通じていない街や地方都市を巡ろうと思えば、市内バスに乗る他ありません。長距離でも、バスは廉価ですし、列車なら乗り換えが必要な都市と都市を直行で結んでいます。それに、苦労して(!)目的地に着いたときの達成感といったら、鉄道では得られないものです。
バスに乗りこなせれば、韓国での思い出はより深いものになるはずです。
・・・ちなみに私は、自他共に認める鉄道ファンです(^^;;)
●乗る前に…
韓国のバスに乗ろう! なんてタイトルを付けていてなんですが、韓国の運転マナーが、日本では考えられないほど悪いというのはご存知ですね? 近年では減少傾向ですが、人口当たりの交通事故死者数は日本の3〜4倍くらいと言われています。まあ、これはバスに乗らずとも、歩行者として旅行していても危険なわけですが…(歩行者の事故率は、輪をかけて高くなります)。
そんな交通戦争の中、バスの運転マナーはさらに悪いです。トラックの荷台に乗るようなものだと覚悟して下さい。
あとバスの整備って、きちんとなされているのかな、と感じたこともあります。
韓国の軽油価格や自動車の本体価格は、日本とほぼ同じで、人件費は1/2程度。なのに、バス運賃は邦貨の1/3〜1/6程度… 浮かすとしたら、整備費しかないっしょ!? 実際、バスのブレーキは日本じゃ考えられないほどキーキーいってるし、ブレーキが利かずバスがバスターミナルに突っ込んだ…なんてニュースを見たことありますし。
多少の危険ははらんだ乗り物ではあるとの認識はしておいて下さい。
韓国のバスの基本
韓国のバスを大別すると、以下の3種類に分類されます。
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高速バス
・・・高速道路経由で、都市間をノンストップで結ぶ。
●
市外バス
・・・地方都市のターミナル間を結ぶ。
●
市内バス
・・・文字通り、市内の一般交通として活躍するバス。郡部では「郡内バス」。
「乗りこなし」の難易度でいうと、市内>市外>高速、といったところでしょうか。
ちなみに市内バスでも市域を超えて運行するものあり、市外バスでも高速道路を経由するものありと、外国人から見るとその区別はやや曖昧にも感じます。
仁川空港からソウル市内を結ぶバスなどは「直行座席バス」と呼ばれていますが、分類上は「市内バス」になるんでしょうかね…?
ちなみに鉄道でも、地下鉄にも乗り入れている都市圏の「電車」と長距離の「列車」は厳密に区別されていて、いずれも日本とちょっと違った感覚です。
さあ、次のページから、いよいよバスに乗り込んで韓国の日常に触れてみましょう。まずは長距離旅行に便利な「高速バス」からです。
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