曲石仏 大分県大分市曲にある磨崖仏で、「曲石仏 附 双塔(五輪塔)磨崖連碑」として、大分県の史跡に指定されています。
車で大分市立森岡小学校を目指し、 曲石仏と森岡小学校の標識に従って小さな丘を登って行きます。 車が1台しか通れない様な細い道を上って行くと、突き当りが森岡小学校です。 こんな森の中に小学校がと、ちょっとびっくりしました。 天気の悪い日の登下校、怖くないでしょうか・・・
曲石仏は、森岡小学校の奥にある配水場の横に、「曲石仏」の案内表示が出ているので、 そこから森の中を下って行きます。 駐車場は特に設置されていませんが、小学校の近くに数台なら停められそうです。
やぶ蚊の餌になりながら下って行くと、最初に見える石窟には、 右の壁に双塔(五輪塔)が彫られ、左には磨崖連碑が彫られています。
更に少し下ると、2つの石窟があり、右手の窟の正面奥壁には像高3mの釈迦如来像が祀られており、 左手の石窟には、阿弥陀如来坐像を中尊とし、両脇に観音、勢至菩薩を配した三尊仏があります。
右手の奥行き約7m、高さ約6mの石窟に安置された釈迦如来坐像は、 頭・胸・腰・両膝を別々の石材で組み合わせ、腹部を空洞にするなど、寄木造の型式をとった石仏で、 鎌倉中期以降、室町初め頃の造仏と思われます。 入口の両壁面には、右に多聞天立像が、左に持国天立像が石窟の守護神として彫りだされており、 鎌倉時代の作品と推定されます。
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