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インドネシア(ジャワ)の鉄道に乗る


私の好きなインドネシア - インドネシアの鉄道に乗る

概況


列車のクラスチケットの入手方法路線概略図時刻表について


★ どんな座席があるのか?
このセクションは2012年05月04日に記述を更新しました。
主なクラスは、Special,Eksekutif,Bisnis,Ekonomiの4つです。

Ekonomi(エコノミー)は、自由席&エアコン無し。一番安いクラス。
このエコノミークラスには乗車した経験ありません。

エアコン付エコノミー列車が登場2012/05/04追加

YouTubeの動画 で知りました。エアコン付のエコノミークラス車両(*1)が導入されています。また、The Jakarta Postの記事を漁ってみたところ、現在次の2つのエアコン付エコノミー列車が運行しているらしい。

・Gajah Wong(ジャカルタ−ジョグジャカルタ:2011年8月導入)
・Bogowonto(ジャカルタ−クトアルジョ:2010年9月導入*2)

KAI launches new train, wi-fi connection to improve services (2011/08/25)

さらに、今年(2012年)も追加の予定とあります。最終的には全エコノミー車両をエアコン付としたい模様。

なんと言うか、確実に豊かになりつつあるのでしょうね。インドネシアは。

ただ、記事では触れられていませんでしたけど、エアコン付長距離バスとの競争もあるんだと推測します。あと、エアコン付となってしまったため、料金は従来のエコノミーに比べてあがっているはず。エアコン無しでも良いから「安い運賃」を求めている層も多いと思います。(*3)

それから、こうなるとビジネスクラスの車両はほとんど全てエアコン付となっているのだろうか? もしそうだとしたら、エグゼクティブとビジネスの差は、食事や車内娯楽(ビデオ放送)くらいになってしまう。上の記事ではエグゼクティブ車両でWifiサービスを始めるとあったので、ビジネスクラスとの差別化をさらに図ろうとしているみたいです。

*1:座席がきれいなんでビジネスクラスかと思ったんですが、エコノミークラスでした。まだ新しい車両だから綺麗なんでしょうね

*2: Wikipedia(インドネシア語版)の記述 によれば、現在はジャカルタ−ジョグジャカルタ間の運行へ延長されているとのこと。ただし、新聞記事などでは未確認です。

*3:記事によれば、エアコン付旅客車両の定員(座席数)は80。従来型(エアコン無し)の定員は106。そしてエアコンの装備とそれを作動させる為の電力供給も考慮すれば、乗車運賃に差が生じるのは必然と思います。

Bisnis(ビジネス)は、座席は指定になりますが、エアコンはありません。
このクラスについては、一度だけ北スマトラでメダン−シアンタールを往復しているDolok Martimbangという列車に乗ったことがあります。エアコンなしというのは少々キツイ体験でした。
乗車レポートに詳報を掲載していますので、是非ご覧ください。
乗車レポートDolok Martimbang
Eksekutifクラス車内(Argo Muria)
Eksekutif(エクゼクティブ)になると、座席指定&エアコン付き。このほかに車内ビデオや飲み物・スナックのサービス。長距離だと食事のサービスもつきます。私がこれまで乗車したことがあるのは、ほとんどこのEksekutifクラスです。

それから、Specialも残念ながら乗車したことがないのですが、伝聞ではEksekutifより更にスペースがゆったりとしているそうです。国鉄(*1)公式サイトに掲載されている写真を見ると、「1+2」席の3列となってました。なお、最近の時刻表を見ると、このSpecialというクラスは見当たりません。ひょっとしたらもうないのかもしれません。

*1「国鉄」:インドネシアで唯一の鉄道会社「PT. Kereta Api」。"PT(Perseroan Terbatas:株式会社)"となってますが、国有なんで便宜上「国鉄」と呼びます。"Kereta Api"(クレタ・アピ)はインドネシア語で「汽車(列車)」の意味です。

なお、ここでご紹介した4つのクラスは基本的な区分・目安としておいてください。今は見当たりませんが、Eksekutifを「A」「B」と2つに分けた列車に乗ったこともありますし、「個室」を備えた車両もあると、聞いています。

Eksekutifクラス 食事 Bisnisクラス列車 Ekonomiクラス列車
写真をクリックすると拡大版を表示

食堂車について
食堂車の様子を Rajwaliの乗車レポート に掲載しました。(2005/08/10)

トイレについて
残念ながら、トイレは(たとえEksekftifクラスであっても)綺麗とは言えない場合があります。最近導入されたArgoシリーズならば、ある程度清潔に保たれている場合が多いようですが。

トイレ左の写真は列車Rajwali(Semarang <-> Surabaya:全席Eksekutif)のトイレ。インドネシアの列車の中では、日本人の感覚からするとおそらく最も綺麗なものだと思います。

しかし、便座は外されています。これは仕方ないでしょうね。彼ら(インドネシア人)は、この上に足を乗せるのでしょうから。(実際に見たことはありませんけど)
こういう風にしてしまうのならば、インドネシア式のトイレの方がよいと思うのですが。。。。
★ 列車の種類
このセクションは2006年05月24日に記述を更新しました。
ディーゼル機関車(Argo Bromo) ・長距離列車はディーゼル機関車が客車を牽引
電化は、ジャカルタ市内及び周辺地域(*2)を除き、まだ進んでいません。長距離列車は、ディーゼル機関車(*3)が客車を牽引する形で運行されています。また、複線の区間(*3)も長距離だとほとんどありません。(ジャカルタ及び周辺を除くと皆無だと思います。)
なお、インドネシア国鉄の線路幅は、1067mmとなっており、日本の在来線と同じです。(所謂、「狭軌」と呼ばれている幅です。)
電車(旧都営三田線の車両)
*2「電化」:ジャカルタと周辺地域(ブカシ[Bekasi]、ボゴール[Bogor]、タンゲラン[Tangerang] など)の間は、ほぼ電化が完了している模様です。しかし、混雑がひどいらしいので、筆者はまだこの区間の電車には乗車した経験はありません。
ジャカルタ鉄道路線概略図

*3「ディーゼル機関車」:米国GE製のものが多い。GEはマディウンに現地法人の工場があります。
なお、蒸気機関車は1980年代に全て引退しているそうです。現在見かけることができるのは博物館などでの展示、もしくは砂糖黍畑などで使われている私用路線だけの模様です。


*3「複線化」:ジャカルタ−チルボン、ジャカルタ−バンドゥンといった中距離で列車本数の多い区間は、複線化が徐々に進みつつあるようです。また、ジャカルタ−ソロの南回り路線についても2012年頃までには、全線を複線化する計画とのこと。

・特急、急行、鈍行?
インドネシアの長距離列車の場合、固有名(Argo Bromo, Bima, Kamandanu, etc.)で呼ばれることがほとんどなので、名称だけだと、いったいどんな列車なのか判別するのは困難です。

基本的な区分としては、次の3つになります。
シート編成・停車駅列車名(例)
1.全て、Eksekutifクラスのシートのみ(もしくはSpecialとの混成)
目的地までの停車駅は主要な駅に限定。
Argo Gede, Argo Bromo など。
2.EksekutifとBisnisの混成(Bisnisのみの場合もある)
目的地までの停車駅は主要な駅に限定。
Parahyangan, Fajar Utama など。
3.全て、Ekonomiクラスのシートのみ
目的地までの停車駅は主要な場所に限定されているが、上の2つよりは停車駅が多い場合あり。
Tawang Jaya, Bengawan など。

国鉄の公式サイトでは、詳細な列車のリスト(シートごとの料金、時刻表)が掲載されています。

PT. Kereta Api 外部サイトのページへリンクしています
「Jadwal & Tarif」(時刻表&料金)のページを参照。比較的迅速に更新されている模様です。
※2003/09/12: Jadwal & Tarif 外部サイトのページへリンクしていますのページがリニューアルされました。情報量が相当増えています。

[料金の例:Jakarta −> Semarang(2003/06/14時点)]
列車名シート料金(Rp.80/¥)
Rp.
Argo MuriaEksekutif170,000¥2,125
Senja UtamaEksekutif100,000¥1,250
Senja UtamaBisnis60,000¥750
Tawang JayaEkonomi31,500¥394

料金を見てみると、Ekonomiクラスの安さがわかると思います。また、Argoシリーズの料金の高さも際立っています。インドネシアでは、シートのクラスによって乗車する人々の階層(収入差)が大きく異なっているのです。

なお、上述の他にも各駅停車のローカル列車が各地方にあるはずなのですが、実態はよくわかりません。国鉄公式サイトでも見つけることができませんし、現地へ行ってもっと調べてみないとわからないでしょう(^^ゞ。
路線概略図

地下鉄やモノレール
インドネシアに、(2006/05/24現在)地下鉄はまだありません。ジャカルタ南部の繁華街ブロックMと北部の旧市街(Kota~コタと呼ばれている)を縦断するMRT(一部地下走行)の建設が計画されていますが、着工までにはまだ紆余曲折ありそうです。

なお、ジャカルタは、近年自動車渋滞による交通問題の解決を迫られているため、地下鉄の他にも様々な対策を導入しようとしています。

まず、2004年1月から市南部のブロックMからコタ(北部)を結ぶバス専用レーンの導入を行いました。
The Jakarta Postの記事: 'Busway is good, but won't last' (2004/01/16付)外部サイトのページへリンクしています
既存道路の一車線をバス専用にしてしまうこの仕組みについては、導入前に反対論も強かったようですが、紙面での評判はまあまあ良いみたいです。しかし、私はまだ実物を見ていません。(最近ジャカルタへ行っていないので。。。)

それから、2006年末~2007年始めに運行開始を目標としてモノレールの建設が2004年からスタートしていましたが、工事は中断している模様です。
The Jakarta Postの記事: Monorail project starts Monday (2004/06/10付)外部サイトのページへリンクしています
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