このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

更新日 2012/5/5

戻る

美鉄バス時刻表

〜大夕張営業所管内〜

ここでは美鉄バス時代の大夕張営業所所管路線時刻表を掲載します。資料作成にあたり各駅停車様のご協力を頂きました。ありがとうございます。 なお三菱バス・美鉄バス時刻表については 各駅倉庫 サイト にも掲載されておりますので併せてご覧下さい。−2012.4.30 時刻表4点資料1点追加・記述修正−



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 美鉄バス移管時 大夕張営業所管内 (1981.9) →路線図 new.gif
大夕張営業所管内美鉄バス移管時の時刻表。三菱バス時代の 昭和49年1月改正時刻表 との比較では,札幌特急線は変化なし,夕張急行線,急行清水沢線,南部線は道路事情の改善のためか若干の時間短縮になっている。菊水町〜南部間の区間便が廃止されている以外はそれほど大きな変化がない。この時刻表では手書きで「砿業所前」と記されているが,これは登記上の停留所名で実際は「車庫前」ないし「大夕張車庫前」の呼称が使われていた。正式名も「車庫前」に改められたのは昭和59年8月改正ダイヤから。山内線(常盤線・明石線)は休止扱いのまま新会社に引き継がれている。



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 昭和56年12月1日改正 大夕張営業所管内 (1981.12)new.gif
美鉄バス時代初の改正ダイヤでは札幌特急線に南部菊水町経由便の新設(1往復),清水沢線,南部線全便の菊水町経由化,夕張急行線(7→5往復),南部線(12→8便)の減便と清水沢線の増便(2→4往復)と,比較的大きな変化が見られる。夕張急行線は共同運行の夕鉄便も同日改正ダイヤ減便(8→6往復)となっているが( 各駅倉庫 サイト「夕鉄バス」項目を参照),この年の10月には北炭夕張新鉱でガス突出事故(死者93名)が起こっており,ダイヤ減便はこの影響によるものか。



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 昭和61年1月25日改正 大夕張営業所管内 (1986.1)new.gif
北炭夕張新鉱の閉山と再建断念,三菱・南大夕張砿業所のガス爆発事故(死者62名)など夕張地区激震の時期であるが,大夕張地区では昭和58年冬ダイヤで南部線が再び大幅減便(8→3便)となった。清水沢線25〜28便の時間がかなり繰り上げられているが,札幌特急線,夕張急行線は変化がない。札幌線の三菱車庫前→京王プラザホテル前停留所名変更は昭和59年8月ダイヤ改正から。なお時刻表に「岳見町」の表記があるが,停留所の新設は次の昭和62年7月ダイヤからで,名称は「岳見住宅前」である。 またこの時刻表では三菱石炭鉱業鉄道の時刻表が掲載されているのも注目される。



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 昭和62年7月22日改正 大夕張営業所管内 (1987.7) →路線図 new.gif
この日は三菱石炭鉱業鉄道(= 三菱大夕張鉄道 )が専用鉄道時代以来76年の歴史に幕を閉じ,それに伴い大夕張管内バス路線も同時ダイヤ改正となった。南部線(大夕張〜南部菊水町 1.5往復)は廃止となり,その代替として清水沢線が1往復増回,また清水沢線,札幌特急線の全便と夕張急行線の2往復が南部菊水町経由となる。菊水町地区は以前より便数が増えたことになるが,夕張急行線は5往復から3往復への減便となり,全体としては大夕張〜南部間で2.5往復,清水沢〜南部間では鉄道と合わせて4往復の減便となる。停留所名では1985年(昭和60年)10月に夕張駅が市役所横(旧夕鉄夕張本町駅跡)へ移転したのを受けて,夕張駅前バス停は「夕張神社前」へ変更,また鹿島と南部の「病院前」「診療所前」が相互に入れ替えになっている。



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 平成3年2月1日改正 大夕張営業所管内 (1991.2)
1990(平成2)年3月に南大夕張砿業所が閉山となったが,約1年後の本ダイヤ改正で札幌特急線,夕張急行線,清水沢線の全便が菊水町経由を廃止している。廃止申請では(菊水町地区)沿線人口が「皆無」になったと述べられている。それ以外には清水沢線で車庫前〜大夕張間が廃止,清水沢線は2往復の減便,夕張急行線は1往復の増便となるが,長距離便は一見すると区間便ほどは閉山の影響を受けていない。
ちなみに夕鉄バスの同年ダイヤでは大夕張(南部)・札幌急行線と南部線が減便の上,同様に青葉町〜南部間が廃止となっている。夕鉄バスではこの頃迄に大夕張・札幌急行線は南部青葉町まで短縮の上減便(2.5→1往復),夕張急行線(夕鉄担当分)も大幅減便(5→2往復)となり,こちらも大夕張・南部地区の規模縮小が進んでいる( 各駅倉庫 サイト「夕鉄バス」項目を参照)。
(資料提供:各駅停車様)



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 平成7年12月1日改正 大夕張営業所管内 (1995.12) →路線図
シューパロダム建設に伴う大夕張(鹿島)地区水没が決まり,長距離便のダイヤ編成にも大きな動きが出てくる。札幌特急線は3→2往復,夕張急行線は4→3往復,清水沢線は2→0.5往復と全般的な減便で,最盛期の三分の一以下の規模となる。おそらく札幌特急線最後の改正時刻表で,以前のような広告枠もなくシンプルな形態になっている。なお停留所では「清栄町」「三菱南大夕張」ほか7つの停名が消え,「幌南中学校前」「シューパロダム前」ほか4つの新しい名前が見えるが,「シューパロダム前」はまだ未着工のダム名を冠していることになり,わずか数年の供用だったことも含め興味深い。
(資料提供:各駅停車様)



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス時刻表 平成8年12月1日改正 大夕張営業所管内 (1996.12) →路線図
大夕張営業所廃止(1997.11)一年前で,札幌特急線が一足先に廃止された。大夕張営業所最後の改正時刻表と思われる。札幌線廃止の認可申請では,直前のダイヤでの乗車率は1台につき「3.75名程度」,また夕鉄バス札急線(南部〜札幌間直通便1往復を含む11.5往復),中央バス札夕線(3往復)があり札幌方面への利用客にも大きな影響はないとある。なお清水沢線の増便(1.5往復)は札幌線廃止による地域(沿線住民,ダム事業者など)への影響を最小限に留める趣旨とのこと。この時期にはすでに大夕張営業所路線全線廃止の住民合意が取り決められている。



画像をクリックすると拡大します
美鉄バス大夕張営業所廃止時の状況 (1997.11.30)new.gif
大夕張営業所廃止は当初1996(平成8)年11月30日をもって廃止の旨,同年夏に美鉄バス(株)から労働組合,開発局ダム事業所,夕張市役所,鹿島住民役員代表の順に通知されたが,市とダム事業所は1997(平成9)年11月30日までの運行継続を要請,協議の上,札幌線を除き美鉄バス側が受諾したという経緯であった模様。12月以降も残る住民への対策として(1)夕張急行線の夕鉄バス担当便(2往復)は翌年3月31日まで運行すること(2)大夕張(鹿島)〜南部間については12月1日〜12月20日までは夕張鉄道(株)が貸切扱いで1往復確保(費用はシューパロダム対策協議会が負担)することとなった。美鉄バス最終日は 「さようなら大夕張」の文字を掲げた車両 が走り,旧三菱美唄鉄道バス,旧三菱鉱業バス時代を含め大夕張地区41年余の歴史に幕を閉じた。
(資料提供:夕張シューパロダム対策協議会)

ページトップへ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください