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中ノ沢林道/ Nakanosawa | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2013.08.12 / No.AK-018 |
[ 所在地 ]秋田市 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]仁別林道・ 杉沢林道 [ 分岐林道 ]油沢林道・中丿沢支線林道・畑の沢林道 |
あまたの障害により通行困難な廃道区間で分断された残念な峠越えルート |
秋田市街方面から県15号線を「仁別国民の森」方向に遡ると「旭川ダム」の手前に中ノ沢林道のダートの入口(直進方向)が現れます。林道標はありませんが、路面はダートなのですぐに分かります。ちなみに右折側は「仁別国民の森」へと続く仁別林道ですが、国民の森の案内板が掲げられているので、それを眺めれば進むべき方向を間違えることはあり得ません。 | |
観光ポイントである仁別国民の森には目もくれず速攻で中ノ沢林道を目指しますが、そこには「通行止」の立看板が! ただし、立看板が置かれているのみで、物理的に封鎖されているわけではないみたい。林道では道端の石ころと同じくらい普通に見かける類の看板なので、ここはちょっくら失礼して前進させていただきます。 →立看板を眺める! | |
「通り抜けできません」の立看板に少し脅かされたものの、いざ中ノ沢林道へと入線すると、快適なフラットダートが出迎えてくれました。ここでは後方に砂埃を濛々と巻き上げつつ快走する爽快感を存分に味わうことができたっけ。なお、当サイトではこの未舗装路を「中ノ沢林道」として紹介していますが、残念ながら厳密には「林道」ではなく県道15号線(秋田八郎潟線)となっています。 [ 注 ]その後、秋田市仁別〜五城目町馬場目区間は県道扱いが廃止され、平成30(2018)年現在は再び林道扱いとなっています。平成26(2014)年3月25日付の「秋田県告示第123号」によれば、「南五城目町馬場目馬場目沢国有林2042林班く小班」から「秋田市仁別字吉ヶ沢14番1地先」の区間は道路法(昭和27年法律第180号)第18条第2項の規定に基づいて道路の共用を廃止すると記されています。 | |
ほとんど水平コースといってよいほどの走りやすいダートを快走して行くと、やがて左手の斜面を登る未舗装分岐が現れました。すでに消滅済みなのか林道標の確認はできませんでしたが、情報によれば左折路はピストンの油沢林道らしいです。ただし、探索時にはトラロープで入口が封印されており、事前情報がなければただの名無し系にしか見えませんけど。 | |
油沢林道の分岐を過ぎてさらに進みます。路面状況は相変わらず快適なフラット状態で、ここは調子良く先へと進むことができました。途中で工事予告の立看板を見かけましたが、大した作業は行われていなかったような気がします。 | |
ここは厳密には県道であるためか、路面の維持管理がしっかりとなされた良好な路面状態のコースが続きました。「これほど快適なのになぜ五城目へ通り抜けできない?」と思ってしまう状況であり、林道入口のあの警告看板はちと大げさ過ぎないかと思ってしまったぜぇ。 | |
そのような走りやすいダートをさらに進んで行くと、路肩にぽつんと1基のタンクが! 付近には建物や上水施設など人工物は全くないのに「これは一体?!」と思ってしまいますが、そういえば中ノ沢林道のコースに沿って国土地理院の地図を眺めてみると、道沿いにぽつんと温泉マークが記されていることを思い出しました。知っている人は知っている地図上の温泉マークですが、位置的にはちょうどここであり、それはもちろん日帰り温泉施設などではありません。というわけでこのタンクを眺めてみると・・・? → タンクを眺める! | |
温泉タンクを通り過ぎると右手に仁別川の渓流が寄り添ってきます。地図上では仁別川沿いに延びる中ノ沢林道ですが、木々が視界を遮るため道すがらに流れを望める区間はあまりありません。そういう意味でここは走っていて特に気持の良い区間といえるでしょう。ちなみにXRの前方左手には名無し系ダートの左折分岐が見えています。 → 左折ダートを眺める! | |
仁別川の渓流を眺めつつ進んで行くと、道なり方向へと分岐する「中丿沢支線林道」の入口が現れます。本道はここで直角に右折して仁別川を跨いでいるのですが、道端の林道標に注意していないと誤って支線側へと進んでしまうかも。探索時にはここで進むべき方向を間違えてしまいましたが、それでも中ノ沢支線は極短なのですぐに引き返せばよいだけの事です。 → 中丿沢支線林道に突入! | |
なにかの事情で急いでいる時に間違って支線へと進んでしまうとイラっとしますが、探索時は別に急ぐ必要性もなかったので、あえて中丿沢支線林道を1ピストン、その後あらためて中丿沢林道本線を進むべく分岐を右折して仁別川のコンクリ橋を渡りましたよ。 | |
その後、仁別川のだいぶ細々としてきた渓流沿いに進みます。ダートには急勾配も現れず、コース的にもやけになだらかだと思ったものですが、後日調べてみたところ、ここは秋田市街から延びていた仁別森林鉄道「中丿沢支線」の軌道跡らしいです。ただし、途中で林鉄遺構を目にすることもなく、また林鉄には詳しくないので、それ以上の事は分かりませんが、中丿沢林道の路面がなだらかなのは、軌道跡であるという理由によるのかもしれませんね。 | |
そしてたどり着くのが左折していく畑の沢林道との分岐地点。そこに林道標を発見することはできませんでしたが、畑の沢林道は秋田市ではメジャーな林道らしく、中ノ沢林道から畑の沢林道→白山林道と乗り継げば長距離山岳ダートが楽しめます。そして右折側が五城目町へと峠越えをする中ノ沢林道の本道です。ちなみに中ノ沢林道は昭和51(1976)年に県道として認定されており、厳密にはこの先も県道なのですが、五城目町「馬場目」地区までの11.8kmは通行不能区間(未開通区間)として位置付けられているらしいです。 → 路肩の薮を調べる! → 畑の沢林道に突入! | |
五城目町方面へと向かうべく畑の沢林道との分岐を右折したその直後の地点です。いきなり廃れた雰囲気がここでは感じられ、脇から侵食した薮塊が路面半分を覆っていましたよ。そして左手の薮の中を探ってみると・・・? → 路肩の薮を調べる! | |
厳密には県道扱いであることを確認して中丿沢林道をさらに前進しますが、これは数日前の大雨の影響でしょうか? 横切る小さな沢の流れによって路面がズダズダに分断されているのに遭遇。そしてその先には一面に草むした状態のダートがさらに延びていました。というわけで林道入口に掲げられていた「この先五城目方面には、通り抜けできません」との看板もあながちウソというわけでもなさそうですね。 | |
四輪は通れなくてもオフバイクならOKというのはよくあるところなので、分断箇所を越えてその先へと進みます。密生した薮森の中に延びるワダチダートは荒廃チックでとても良い感じ! この先一難ありそうな予感もしますが、いよいよ面白くなってきましたよ。 → さらに中ノ沢線を進む! → 探索中止! |
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