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林道探索入門 step1[はじめに] | 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 |
[7]林道に単独で行くと危ないか | もどる |
単独でもグループでもリスクそのものは変わらない |
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林道とは
[2] 林道探索とは [3] なにで林道探索するか [4] ガス欠について [5] パンクの心配 [6] 林道走行にテクニックは必要か [7]林道に単独で行くとあぶないか [8] 林道探索の装備について [9] 自己責任とは | 林道探索に出かける場合、それが危ないかどうかの判断基準として複数人で出かけるか、もしくは単独(ソロ)かという分け方がよくなされ、そして無条件に単独の方が危ないとする見方があります。心情的にはその通りかもしれませんが、単独での林道探索を長年楽しんでいる林道ライダーはたくさんいるだろうし、それらの林道ライダーがことごとく酷い目(立ちゴケ程度の軽い転倒は除く)にあっているわけではないと思います。 単独が危険視されているのは、独りであるがゆえに探索中の怪我やトラブルで身動きとれなくなった場合に発見されにくく、可能性として、最悪、連絡途絶で家族や知人、会社などに心配がかかり、厄介な事態へと発展することが絶対にないと断言できないためでしょう。ただし、それをもってしても「単独での林道探索は危険!」とか、「単独で林道探索に出かけたから酷い目にあった!」とは言い切れません。なぜなら、一人で林道探索に出かけて何事もなく帰ってくる林道ライダーの方が圧倒的に多いからです。単独で林道へ出かけることは危険に直接結びつく原因ではありません。 基本的には単独で出かけても、複数人で出かけても物理的な危険リスクは変わらないです。ではなにが違うのかというと、単独では対処できないトラブルでも複数人であれば対処できる場合が多いことです。ガス欠になった時に燃料を分けてもらえるとか、転倒して起きあがれない場合に力を貸してもらえる、怪我をしたらふもとまで助けを呼んできてもらえることですね。「林道に単独で行くのは危険だ」といわれるのは、もしもの場合にそれが望めないということであって、それは「自己責任」にもつながってきます。 複数人で出かけても発生する時には発生してしまう転倒やパンク、崖落ちといった林道での物理的な危険リスク。「大勢いるから安心だ」というわけではなく、そのリスクはなんだかんだと言ってみても結局はそのオフバイクを運転する当人の判断と行動に委ねられています。その意味でも複数人での林道探索は、単独よりも安全であるとは断定できないでしょう。さらに意地悪な言い方をすれば、グループ林道探索の場合、リーダー(たいていはベテランなり年長者なりがいて、全員平等な完全多数決方式で行動できる可能性はあまり高くないです)の行動判断に誤りがあった場合、つられて酷い目に遭う場合も…。 それでも複数人での林道探索の方が、まさかのトラブル時の対処法の選択肢が増えるため、たしかに漠然とした安心感があって、ゆえに「単独での林道探索は危険だ」と言うのも分らなくはありません。でも、ここまで述べてきたように、実際のところは「絶対に単独で行ってはいけない」というほどのことはないです。普通の林道を普通に走行するのであれば単独で訪れてもまず問題はありません。崖落ちなどはよほどのことがないと発生しないし、何かあるとしてもせいぜい転倒くらいでしょう。 ただし、大荒れに荒れた林道や過激にガレた林道、通行の完全に途絶えた廃道系の林道については話は別。そのような林道に初心者が単独でいきなり出かけることについては、確実にハイリスクが伴います。誰にでも最初があるため、「絶対に行くな!」とは言いませんが、ある程度林道に慣れてからの方が無難とだけは言っておきます。 一部の例外を除いて単独で林道へと出かけることが本当に危険であれば、一人で林道探索する者などいませんが、実際には単独で出かける林道ライダーはたくさんいます。その理由は単純に林道仲間がいないというものから、独りで自由気ままに林道探索を楽しみたい、仲間の日程があわないなど林道ライダーによって様々。また、林道にソロで行くか複数人で行くかは、林道仲間がいるかいないか、もしくは仲間とのスケジュール的な都合次第でもありますね。それ以外の要素はあまり気にすることはないと思います。 要は「林道は危険なので一人で行ってはいけない」ではなく、いかにリスクを抑えて走るかということです。あまりにも心配し過ぎて、「一人で林道へ行くのは恐い」というのではオフロードバイクを持っている意味がありませんしね。 |
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