八丈島出航から東京まで
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  さらば、八丈島!林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
 [6]八丈島出港から東京まで  もどる  


9:40分の定刻に御蔵島目指して八丈島を出港!
 [1] 帰りの乗船手続き
 [2] 帰りのバイク輸送の手続き
 [3] 帰りの橘丸到着!
 [4] あばよーい八丈島!
 [5] 橘丸船内散策
 [6]八丈島出航から東京まで
東京行き橘丸の八丈島底土港の出航時刻は9:40 分。 前夜に東京を出航して8:50 に八丈島に到着した橘丸がそのまま 50 分後に折り返すダイヤです。 八丈島を出航すると次の寄港地は御蔵島の御蔵島港。八丈島から御蔵島までの距離はおよそ 90 キロで所要時間は2時間50分。到着時刻は12:30となっています。






気がついたら御蔵島が小さくなっていました
ありゃりゃ、八丈島出港後に船内を散策して寝台で横になっていたら眠ってしまったようです。気がついたら橘丸はすでに御蔵島を出港していました。なお、天候が悪いと御蔵島へは寄港せずに引き返したり通過することもありますが、この時は快晴だったので無事に寄港していたようです。






なぜか島の周辺にだけ雲がかかっていたんだっけ
去りゆく御蔵島を最大望遠で眺めます。ほぼ円形をした周囲16.4キロの島で中央に標高850.9mの御山 (おやま)がそびえる御蔵島ですが、 あいにく雲に覆われてのっぺらとした平な台地のようにしか見えませんでした。島の周囲は優に200mを越える断崖が連なっており、それが線上からもよく見てとれました。

そんなわけで御蔵島の御蔵島港を 12:35に出港すると、 次の寄港地は三宅島の錆ヶ浜(さびがはま) 港。 およそ20キロ離れた三宅島までの所要時間は 50 分で到着時刻は13:25です。今度は寝ているヒマはないですね。






おお、近づく三宅島がバッチリだぜぇ!
そしてあっという間に次の寄港地の三宅島が見えてきました。三宅島では予定通り錆ヶ浜港に寄港するようですが、天候によっては到着港が三池港や伊ヶ谷港に変更されることもあるらしいです。 ちなみに三宅島で八丈島行きの到着港が決定されるのは早朝の3:30ですが、東京行きは11:00に決定されます。






三宅島では予定通り錆ヶ浜港に寄港するみたい
次第に近づいてくる三宅島の錆ヶ浜港。八丈島へと向かう行き夜行便だったので、三宅島寄港の時は夢の中でしたが、帰りは日中便なので寄港の様子もバッチリです。






そういえば三宅島も火山の島なんですよね
三宅島は周囲およそ 38キロ、 直径約8キロでほぼ円形をした火山の島で、 よく噴火することで知られています。 平成12(2000)年の噴火では、 平成17(2005)年2月1日の避難指示解除まで全島民が島外に避難したことで有名です。

なんだかドキドキしますが、さすがにこの時は噴火の予兆は全くなし! そんな三宅島の錆ヶ浜港へと橘丸は接近していくと、港の茶色い船客待合所が見えてきました。






接岸を待つ乗船客の長い行列ができていました
ボボボーー。 時刻は13:25。 どうやら無事に三宅島へと寄港するようです。 岸壁が近づいて来ると、橘丸へと乗船する物凄い数の乗客の列が見えてきました。ここで一気に乗船客の数が増え、それまで空席だった場所もほぼ満席となりました。






今回は立ち寄らなかったけど三宅島の林道にもいつか行ってみたいな〜
手前の御蔵島では寄港時間は僅か5分でしたが、さすがに乗船客も多くて積み込む荷物もある三宅島では倍の10分間です。 しかし、 10分間なんてあっという間。 出航時刻の13:35には慌ただしく出港、急速に島を離れていきました。

三宅島を出港すると次は大島の岡田港に寄港しますが、 三宅島〜大島間の距離はおよそ80キロで所要時間は2時間35分。 到着時刻は16:10 となっています。ちなみに通常期の橘丸は三宅島〜東京間はノンストプの運航です。大島に寄港するのはGWや夏の期間の東京行き上り便だけなので要注意!






もう夕方・・・いったい何時間昼寝していたことやら
う・か・つ! 三宅島を出港後にまたもや昼寝をしてしまい、気がつくとすでに大島を出港した後でした。夕刻せまる水平線上に僅かに島影が見えるだけ・・・。

というわけで予定通りに大島を16:20 に出港していた橘丸ですが、 次はいよいよ終点となる東京竹芝桟橋。大島から東京までの距離は110キロほどですが、この間の所要時間は4時間25分もかかって到着時刻は20:45となっています。






東京湾に近づくとすれ違う船の姿が見られるように
大島を過ぎるとまだ日のある内に東京湾の入口が近づいてきました。湾内に出入りするタンカーとすれ違ったりします。ここまで来れば距離的には東京まではあと少しなのですが、実はここからが長いんですよね。

橘丸の性能からみて、そんなに時間がかかるはずもないのですが、大島〜東京間に所要時間が4時間半近くも要するわけは東京湾に入るとすぐに分かります。






実は東京湾内に入ってからが長いんだよな〜
その理由は簡単。東京湾内に入ると船速が一気に落ちてきます。外洋では突っ走っていた橘丸も、船舶の往来が激しい湾内では安全航行のために亀の歩みで速度をぐっと落とさなければならないみたいでした。

もどかしいぐらいに航行速度が落ちて、そんなこんなで外はすっかり夕闇に包まれてしまいます。まあ、そんなことだろうと思いましたけど・・・。






もう完全に夜になっています
東京湾内に入って牛歩の速度で進み続ける橘丸ですが、その代わりデッキからは夜景が楽しめました。浦賀水道を抜けて富津岬沖を進み、現在羽田沖を航行中。停泊する大型客船の船影と離陸する旅客機の明かりが見えています。

なお、夜景は八丈島行きの東京出航後にも楽しめるのですが、ここまでじっくりとは眺めなかったです。夜景ならば帰りの便でこのようにイヤというほど眺められるので、行きは出航時刻が遅いので寝てしまうことを優先したんですね。






行く手にベイブリッジも見えてきました
羽田沖を通過すると前方にライトアップされたベイブリッジが見えてきました。青海や有明の埋め立て地に囲まれた狭い運河のような品川沖をゆっくりと航行。この辺りが東京湾の美しい夜景を楽しむハイライト区間です。






埠頭の夜景を眺めながら微速前進を続ける橘丸
左手に品川埠頭の夜景を眺めつつお台場付近を静かに進む橘丸。これって別に観光用にライトアップされているわけではないですが、それにしても綺麗だな〜。

夜の埠頭がこんなにも光に溢れて綺麗だったのかとあらためて実感します。しかも普通は夜の埠頭を海から眺めることなんてそうはないし。






船上から眺める夜景は本当にきれいです!
八丈島〜東京航路のフィナーレを飾るに相応しい夜景シーンが続く東京湾。夜の海風も心地良く、デッキでカメラを構える乗船客の姿が次第に増えてきます。


東京湾の闇夜に光り輝くお台場のカラフルな夜景
おお、ひときわカラフルに目を惹くあれはお台場のパレットタウンですね! ブルーにライトアップされた観覧車や虹色に光り輝く建物が見えていますよ。夜の東京湾の漆黒の海面に鮮やかな光が映えてとても綺麗だぜぇ! レインボーとか絵の具のパレットとかネーミングするだけのことはあります。






ベブリッジの真下を通過する頃に入港準備が始まります
そしてついに首都高速 11 号線レインボーブリッジの直下を通過。 待ち構えていたデッキの乗客が一斉にカメラを向けつつそびえ立つ橋を見上げます。それと同時に後部甲板では接岸作業の準備が始まりました。レインボーブリッジを過ぎれば終点の東京竹芝桟橋到着までの距離は残すところあと僅かです。






後方の闇夜に遠ざかるレインボーブリッジ
真下をくぐり抜けると次第に遠ざかっていくベイブリッジ。いやが上にも東京に戻って来てしまったことを思い知らされてしまい、ちょっと残念な瞬間・・・。無情にもそんな思いを知ってか知らずか、橘丸は一直線に竹芝桟橋へと向かいます。


橘丸からのお約束の夜景といえばこれ!
ベイブリッジを通過するとデッキにたたずむ乗客の姿も減ってきました。名残惜しいですが、そろそろ船内に戻って下船の準備です。最後にもう一度だけ橘丸からの夜景を眺めてまぶたに焼き付けておきました。あ〜、東京に到着したくないな〜。


あぁ、もう本当に到着だ・・・
芝浦埠頭、日の出埠頭と過ぎると、新橋、浜松町界隈の高層ビルの明かりのもと、やがて八丈島〜東京航路の終点となる竹芝桟橋のある埠頭の岸壁が見えてきました。到着時刻は予定通り20:45。八丈島の底土港を出港して11時間5分の船旅の終わりであり、楽しかった八丈島の林道探索の終わりでもあります。

そして否応無しに日常生活に引き戻されるこの瞬間、キツかったですわ!「家に帰って玄関の扉を開けるまでが旅なんだぜぇ!」というカッコいい方もいますが、そんなことはなかったです。もうこの瞬間に終わっていましたよ。






無事に引き出されてきたWRと再開です
橘丸が東京竹芝桟橋に到着すると、後はバイクを受け取るだけです。接岸と同時に貨物の荷下ろしが開始されるので、そんなに待たされることはありません。

タラップから降りて行きにバイクを預けた場所で待っていると、コンテナ搭載のバイクを係員が手押しで持ってきてくれました。バイクを預ける時に受け取った受託手荷物引換証を渡せばそれで手続きは全て終了です。






八丈島林道探索を終えてWRも満足そう!
WRに続いて数台のバイクがコンテナから引き出されてきましたが、思っていたほど台数はありませんでした。みなさん、思い思いに立ち去っていきましたが、スクーターの場合、 この時間からの竹芝客船ターミナルから自宅までの下道移動が面倒そう。 しかし、関東在住でWRの場合はその点については楽なものですね。

客船ターミナル前のコンビニで一息入れてから首都高速都心環状線の銀座出入口へと向かい、今度はレインボーブリッジの上から東京湾を眺め、その1時間とちょっと後にはすでに自宅で缶ビール片手に旅の余韻に浸っていたという具合です。

というわけで八丈島はこれで本当におしまい! あー楽しかった!

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