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 富士山(上井出)林道/ Fujisan(kamiide)林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
富士山(上井出)林道  [1] [2]
井出支線林道の分岐を過ぎると森の雰囲気は次第に濃厚さを増してきますが、やがてたどり着くのが左手に別れる十万石林道との分岐地点。ここは当エリアの林道探索では重要な地点であり、県別某マッ◯ルなどで記されている山梨県との県境付近を大きく回り込んで 「塒塚(1598m)」経由で周回するルートの入口になっています。ただし、 それは地図上での話であって実際には周回することは不可能。かつて発生した土石流によって途中で道が完全消失しているという厳しい現実が・・・。ということで十万石林道経由で富士山スカイライン方向へと向かうことはできませんよ。
→十万石林道の様子を眺める!
→十万石林道に突入!
万石林道との別れ道を右折して登り坂の連続し始めた富士山(上井出)林道本道を進みます。すると再び沈下橋とも築堤とも言えるような沢渡り箇所が。富士山の山裾もここまで上がってくると、傾斜角度がキツくてさすがに常時水が流れている沢は無いようです。ただそこには大水時に押し流された大量の岩石が散乱しているのみ。仮に橋を架けてもすぐに破壊されてしまうのでしょう。よって富士山(上井出)林道沿いに存在する沢渡り箇所は全てこのような築堤タイプとなっています。
渡り地点の沈下橋のような築堤上を通過中。ここは水はけが良すぎるので、よほどの土砂降りの最中でもなければ流水を見ることはできないかもしれません。ま、その時は土石流に巻き込まれる恐れも大ですけど・・・。よって通常はこのように何事もなく通過することができます。
、これは土場ですね。木材搬出トラックの通行でヌタヌタとなった地点には間伐材と思われる大量の木材が積み重ねられていました。深い森林の隅々にまで張り巡らされたその膨大な支線の数や、このような土場の存在からも富士山(上井出)林道の正体は生粋の林業系林道であることが分かります。
れほど頻繁に現れた支線分岐の出現はその後ぱたりと止んで、樹海のような深い森の中を徐々に標高を上げつつ突き進みます。支線密集区間では害獣駆除系ハンターの姿もちらほらと見られたのですが、ここまでやって来るともう人の気配はほとんどありません。
れでもここは林業系林道であるので所々で伐採作業の痕跡がみられます。それと同時に、路面にはキャタピラで踏み固められた跡が、すなわち路面補修の痕跡もみられました。富士山(上井出)林道はこのエリアでの重要ルートであるため、それなりの維持努力が行われているようです。
ート沿いに点在するヌタヌタな土場を通過中。関係者以外の一般人からすれば秘境林道であっても、実際にはここでは普通に人が作業しているということですね。
うひゃぁ・・・!!」そして差しかかるのが富士山(上井出)林道最大のハイライトとなるこの地点。ダイナミックに恐ろしくガレた沢渡り箇所ですが、こんな場所では橋などなんの用もなさないのでしょう。上流より押し流された大量の土砂で覆われたコンクリ道が対岸へと延びていましたよ。その規模と迫力さはそんじょそこらのガレ沢とは比較になりません! う〜ん、やっぱり富士山は凄げえなぁ!
→ガレ沢の上流を眺める!
→ガレ沢の下流を眺める!
堤状のコンクリ道を乗り越えるようにして厚く堆積した土砂を乗り越えてガレ沢を渡河中。押し流されてきた大量の土砂が堆積してちょっと危うい感じもしますが、そんな地点にもかかわらず実はここ、大型ダンプもごく希に走行しています。
士山山裾ならではのダイナミックな沢渡りを終えると、富士山(上井出)林道のダートは再び鬱蒼とした森林の中へと分け入って行きます。ちなみに、ダートの路肩部分がスパッと切り込まれたようになっているのは、林道を幅員目一杯状態で走行する大型ダンプのタイヤが刻み込んだもの。
では晴れていても、標高の高いここではガスが充満しいる場合が多いようです。ガスは急に周囲を包み込んだかと思うと、一気にかき消えたりして、かなりの速さで漂っている模様。深い森の中でガスに包まれると幻想的ではありますが、それなりの心細さも感じてしまいます。まして、未知なる林道を走行中であればなおさらのことですが、実はそんな状況が楽しかったりもします。
して再び堰堤状となった沢渡り地点です。もちろん、今はそこに流水は見られずなんら問題はないですが、急カーブしているので冬季などでは凍結状態が恐そうな地点ですね。
、これも一種の倒木ですね。二輪ならば幹を持ち上げてその下をくぐればクリアですが、ちと面倒くさい。でも富士山(上井出)林道を走行する大型ダンプ、トラックにとっては、こんな物はなんら障害とはなり得ないようです。タイヤが踏み付けた部分だけ幹の皮が剥がれていましたよ。
雨状のガスが充満した深い森の中をなおも進みます。視界はうっすら程度しかききませんが、それがまた幽玄的な雰囲気を演出。漂う濃霧が薄暗い森の奥深さを一層際立たせて、どこか恐ろしげな趣がなかなか良い感じでした。う〜ん、素晴らしい。
→森の様子を眺める!
の後、進むにつれてガスはその濃度が増してしまい、変形十字路となっていた富士山(上井出)林道の終点にたどり着いた頃には完全な濃霧状態に。ここはダートの交差する十字路ですが、林道標は手前の富士山(上井出)林道と直進側の白塚林道入口にしか存在していないため、初めてこの場所にたどり着くとかなり心細くなってしまうかもしれませんが、左右に延びているのが富士山(北山)林道で、左折方向は先述した分断されている周回ルートである西富士(栗ノ木沢支線)林道、右折して富士山(北山)林道沿いに進めば富士山スカイラインへと至ります。なお、富士山(北山)林道を右折すると、その先でいくつかの林道分岐が現れますが、それらのうち富士山(大宮)林道と六番林道については富士山スカイラインへと至ることが可能です。ただし、スカイラインへとたどり着けても、そこから退出することは無理…というか限りなく困難でしょうね。
→探索終了!
→白塚林道(直進)の様子を眺める!
→富士山(北山)林道(左・周回コース入口)の様子を眺める!
→富士山(北山)林道(右・スカイライン方向)の様子を眺める!
→白塚林道に突入!
→富士山(北山)林道に突入!
→西富士(栗ノ木沢支線)林道に突入!
→付近を調べる!
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