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 雄山環状林道/ Oyamakanjyo林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
雄山環状林道  [1] [2] [3] [4] [5]
れ沢の橋が連続するダート区間はごく普通の固く締まったフラット状態な路面が続きましたが、やがて気がつくと酸化で赤茶けた溶岩質の路面に変化。落ちている小石もガスが抜けて無数の細かな穴だらけの、いわゆる軽石が目立ってきます。あからさまなガタガタ感はみられず走りやすい状況でしたが、これこそ三宅島林道野ダートらしさというものでしょう。
覚的に真っ黒だったり赤茶けていないと、ここは溶岩質ダートには見えないかもしれませんが、やはり溶岩質の路面になっています。路面の砂利として蒔かれてから長い時間が経過、色褪せて細かく砕かれてしまい、角張った形状ががすっかり無くなっているんですね。しかし、路面にしゃがみ込んでよく眺めてみると溶岩で形成されていることが分かります。
→ 路面を眺める!
た目に茶色っぽかったりもするので土質っぽくも見えてしまう溶岩由来のダート。そして本来はガタガタである溶岩質ダートでありながらも、ここではフラットないわゆる極上区間が連続します。雄山環状林道に残存するダートには基本的に荒れやガレが見られませんが、その中でも特に快適に走れる区間がここだと思います。
去の噴火で厚く堆積した溶岩層を切り通しのように掘削して林道を通した区間。右手側はコケむしたコンクリブロックの擁壁となっていましたが、左側は掘削したままの溶岩の壁が続きました。露出した壁面には、土中に埋もれた真っ黒な溶岩塊が頭を露呈させるなど、一見してただの切り通しに見えるこの場所にも「火山」を感じさせる物が見られたんだよなぁ。
んな感じで快適溶岩質ダートを進んでいくと、物凄い滝状態の枯れ沢を渡るガッチリとコンクリで固められた橋が現れます。しかし橋に欄干は取り付けられていなかったです。万一、大雨で泥流などが発したさいには、橋を乗り越えさせる「沈下橋」のような構造になっていたんですね。おそらく過去に橋が流出してしまう事態があったのでしょう。そのための処置だと思われます。ちなみにここで跨いでいる沢の名称は不明ナリ。
→ 沢(上流 / 右)を眺める!
→ 沢(下流 / 左)を眺める!
岩の流れを連想させるナメ滝の沢を越えた後もダートはしばらく続きましたが、雄山環状林道の2ヶ所目となった残存ダート区間はこの辺りで終了。そのうち前方に無粋なアスファルトの鋪装区間が見えてきます。ちぇ、残念だけど仕方ないですね。3ヶ所目の残存ダート区間があることを祈りつつ前進するしかなかったぜぇ・・・。
「神着林道分岐地点だ!」その後、ダート区間が終了して路面は舗装化しますが、やがてその先で幅広な右折分岐が出現します。その正体は雄山火口方向へと向かう神着林道ですが、現在、火山ガスの影響で雄山環状林道からさらに上のエリアは危険区域に指定されています。そのため入口はチェーンゲートで万年封鎖されており、また林道としてはまともに通行できる再開見込みが立たないためか、林道の証もすでに撤去されていた始末。三宅島の地図を眺めるにつけて以前から気になっていた林道ですが、神着林道の現状は想像していた通りでした。
→ 現在地を確認する!
→ 林道標を眺める!
→ 振り返る!
在も放出が続く火山ガスによって雄山火口へは行けないため、万年封鎖で林道の証も撤去されていた神着林道分岐を過ぎてさらに下っていきます。道すがらには鬱蒼と薮じみた森が広がりますが、眺望的なものは望めないため、また路面は舗装化されているのでこの辺りの区間は若干の単調さを覚えてしまいます。ダラダラとした坂道も長いし。
着林道分岐直後の下り坂を降りきると、沢を跨ぐ橋のたもとで左から三の宮林道が合流してきます。三の宮林道は都212号線沿いの神着地区から登坂してくる雄山環状林道への連絡林道なので、「七島展望台」や「火の山峠」へと向かう観光客のレンタカーもたまに通ります。そのためここには林道標や道標、案内板がうじゃうじゃと設置されています。
→ 現在地を確認する!
→ 林道標を眺める!
→ 道標を眺める!
→ 振り返る!
→ 三の宮林道に突入!
いて土佐林道の左折分岐です。手前の三の宮林道の途中から分岐する林道で、やはり都212号線沿いの神着地区から雄山環状林道へのアクセス連絡ルートになっています。ただし、一般観光客のレンタカー的には三の宮林道と比較して多少道が悪いので、通行するレンタカーは少ないみたい。林道標と道標、そしてジオトレッキングルート案内板も設置されていますが、それらは草ボーボーな薮に半ば埋もれた状況だったんですね。
→ 現在地を確認する!
→ 林道標を眺める!
→ 道標を眺める!
→ 土佐林道に突入!
折する土佐林道の分岐を過ぎると、ちょうどそこから林道は登り坂に転じます。ちなみに雄山環状林道で標高が最も低い場所は土佐林道分岐地点で標高はおよそ180m。対して最高所地点は七島展望台入口付近の標高460mなので、実に標高差280mを展望台入口付近から長々と緩く下ってきたことになります。というわけで以降は登り坂が続きますが、それと同時に林道からは道すがらに再び海が見えるようになってきます。
→ 景色を眺める!
山環状林道は2000(平成12)年の噴火後に復旧されたはずですが、この真新しい純白な簡易鋪装はなにかの復旧跡? その後、この区間でまたなにか災害が発生したらしく、コンクリの白さが目立ちました。というわけで登り坂は続いて現在地の標高は200mくらいです。山麓の密生した森の中から抜け出たようで、道すがらに開けた雰囲気が漂ってきます。
→ 景色を眺める!
して差しかかるのが「火の山峠」へと向かう左折分岐。雄山環状林道経由で訪れる観光客も多い眺めの素晴らしい三宅島の人気スポットですが、雄山環状林道から分岐して峠へと至る道は「林道」ではありません。残念ながら「村道」になっています。設置されている林道標には「林道 雄山環状線」とあるだけで、道標にも左折方向は火の山峠と記されているだけで林道目の記載はなかったです。そして一般観光客はこの分岐では火の山峠へと向かうべく、まず確実に左折することになっています。なぜかと言えば・・・?
→ 現在地を確認する!
→ 林道標を眺める!
→ 道標を眺める!
→ ジオトレッキングルート案内板を眺める!
→ 左折分岐を眺める!
→ 振り返る!
んと、そこには銀色に輝く一筋の鎖が! 橋が流出していた雄山環状林道の探索開始地点からここまで1ヶ所も封鎖地点はなかったのになぜここにある?! 二酸化硫黄の火山ガスによる危険区域は林道より上のエリアに設定されているはずです。となれば、張られたチェーンゲートの存在理由はおそらく橋流失による寸断箇所に関係あるのでしょう。気がつけば延々と雄山の中腹を回り込んで、分断地点の反対側へと近づいてきたようです!
→ チェーンゲートを調べる!
の先は寸断地点へと続く核心区間。しかし、ここは黙してそれ以上はなにも語らず・・・。
→ さらに雄山環状林道を進む!
→ 探索中止!
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