このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

御柱祭
〜7年に一度のイベント〜


諏訪大社下社秋宮一之柱の木落し(1998年4月12日撮影)

御柱祭は「みはしらさい」「おんばしらまつり」という呼び方もありますが、「おんばしら」というのが一般的。正式には「式年造営御柱大祭(しきねんぞうえいみはしらたいさい)」といいます。山から神様が降臨する為の木を切り出し、お宮の四隅に建てるという7年に一度のお祭です。申と寅の年に行われる訳ですが、某有名キャスターなどは「6年に一度」と強調しておられた為かなりの顰蹙をかっていたようです。郷に入ったら郷に従えということわざもあるのですから諏訪に来たら「7年に一度」という事でお願いしますね(笑)。
諏訪地方では諏訪大社の御柱祭が終わると一息つく暇もなく小宮も御柱祭を行います。勿論、これは祭神が建御名方命に限ったお社という訳ではなく会社のお社や路地に建てられた小さな祠まで例外ではありません。そんな訳でこの年の諏訪地方は一年中といって良い程、お祭騒ぎです。また、一部ではありますが諏訪地方の外でも御柱祭を行うお社があります。

御柱祭は元々は女人禁制でしたが、第二次世界大戦時に男手が足りなくなってからは女性も参加。現在に至っています。昔は男性も柱に乗る事はなく、このような形になったのはここ100年位のようですね。昔から「人を見たくば諏訪の御柱に行け」という言葉があるように、群集の数は計り知れません(笑)。本当にどこからこんなに湧いてくるのでしょう。県内外から様々な人が訪れます。

御柱祭の起源は詳しくは分かっていませんが、『諏訪大明神画詞』(室町時代初期に成立)によれば桓武天皇の時代の寅・申の年に造営があった事が記されています。また蝦夷平定の御礼として坂上田村麻呂が諏訪神社にお社の造営費用を信濃国一国から徴用した事が見え、これを寅の年(798年)としても実際にはもっと古くからこの神事が行われてきた事を知る事が出来ます。



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