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JR在来線〜その1〜

キハ38形
 1986年デビュー。八高線キハ35系の一部置き換えを目的に製造された。
 キハ35形の改造名義により7両が国鉄工場で製造され、台車や変速機などにキハ35形の発生部品を使用している車両である。また、随所にバス用部品を用いる事で製造コストを抑える努力も行なわれている。
 1996年に八高線八王子〜高麗川間が電化された際に久留里線へと活躍の場を移した。
久留里線 キハ38-1001
撮影日:2005年8月13日撮影場所:木更津駅千キサ回 送
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キハ40系
 1977年デビュー。旧国鉄が普通列車用に製造した一般型気動車のグループである。
 頑丈な構造の大型気動車で客室設備の改善や走行機器を全く新しいものにする等の事が図られているが、車重に対して極低出力で動力性能が低いという欠点を持っている。
 おおまかな形態の違いは、車端部2か所に片引き戸を設置した両運転台のキハ40形と片運転台のキハ48形、都市近郊向けに両開き戸を車体中央寄り2か所に設置した片運転台のキハ47形の3種に分類できる。しかし、各形式共に投入線区の使用に応じた使用の違いで番台区分をされている。
 国鉄分割民営化後は、各社ごとに使用線区に合わせた改造が実施されている。
烏山線 キハ40-1003
撮影日:2005年12月25日撮影場所:宝積寺駅宮ミヤ普通 烏山行き

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キハ75系
 1993年デビュー。キハ58系・キハ65系の老朽置き換え目的で製造された。
 車体は片側3扉の軽量ステンレス製で、オレンジ色の帯を巻き、連続窓を採用した。
 車内は 311系 と同じデザインで、座席は一部固定の転換クロスシート、0番台には車内電話、車椅子対応トイレを設置して、100番台と共にLED式情報案内装置を設置している。
 1998年になると、200・300番台とワンマン運転対応の400・500番台が登場した。
 0・100番台との変更点としては、貫通扉上部に前照灯が設置され、車体最大高を3.9mから3.63mに絞った。200・400番台は0番台と同様にトイレが設置されているが、400番台には車内電話が無い。また、乗降扉付近のスペースを広げたために総定員が増加した。
 正月などを除き、混雑が激しくとも終日2両で運転されている。これは、JR北海道キハ201系の様に電車と気動車が協調運転する機器を搭載していないため、関西本線を走る電車と混結が出来ないからである。
関西本線 キハ75-303
撮影日:2006年4月6日撮影場所:名古屋駅海ナコ快速みえ 鳥羽行き

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キハ100系
 1990年デビュー。旧型気動車の老朽置換目的で製造されたJR東日本の一般型気動車。
 気動車であるが電車並みのスピードが出せる車両であるため、一部路線では時間短縮が実現した。ブレーキは電気指令式を使用しているため、在来車との併結は不可能である。
 キハ100形とキハ101形、キハ110形は両運転台車、キハ111形とキハ112形は片運転台車である為、キハ111形とキハ112形は0番台を除き1組で編成され、キハ111形のみトイレ付きである。
八高線 キハ112-209水郡線 キハ110-138
(左)撮影日:2005年5月28日撮影場所:高麗川駅高タカ普通 高崎行き
(右)撮影日:2006年3月22日撮影場所:郡山駅水スイ普通 水戸行き

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103系
 1963年デビュー。101系をベースとし、1963年から21年に渡って約3500両が製造された。
 101系に対してMT比1:1での運用を前提に、定格速度を下げて加速度を向上させた経済車である。駅間の短い山手線・大阪環状線には最適な車両であるが、駅間の長い中央快速線・常磐快速線等の路線には極めて不向きであったが、量産効果と仕様統一を優先して投入され、快速電車などとしても使用された。
 71年〜73年製造の車両は客室窓のユニットサッシへの変更、制御車の前照灯が白熱灯1灯からシールドビーム2灯に変更され、73年〜84年製造の車両は冷房装置の取り付け、火災対策の強化、視認性向上のための高運転台構造への変更等の仕様変更が行なわれた。
 現在は新型車両の投入で数を減らしているため、全車引退してしまうのも遠くはないだろう。
大阪環状線 103系常磐快速線 103系
(左)撮影日:2005年9月1日撮影場所:西九条駅大モリ 28編成普通 大阪方面行き
(右)撮影日:2005年9月10日撮影場所:上野駅東マト 31編成快速 松戸行き

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107系
 1988年デビュー。165系の置き換え用に製造された105系に準じた車両である。
 普通列車に転用された急行型の165系が、新造されてから25年以上経ち、老朽化が進行していた。その上、デッキ付き片側2扉という構造のため、ラッシュ時の乗客に対応できず、3両編成が最低単位である事から日中は輸送力過剰となるなど問題が多く、両時間帯に対応できる様に製造された。
 余剰となった165系の部品を再利用し、新造コストの削減を図ると共に、車体製造技術の維持向上を目指し、自社工場での新造とされた。
 0番台は主に日光線で使用されるため、側面に緑で「N」と書かれ、ワンポイントとして前位幕板部に赤を配している。100番台は緑とピンクのラインを窓下に通したものである。
日光線 107系東北本線 107系
(左)撮影日:2005年12月25日撮影場所:宇都宮駅宮ヤマ N8編成回 送
(右)撮影日:2005年12月25日撮影場所:黒磯駅髙シマ R6編成普通 高崎行き

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113系
 1963年デビュー。主に本州の平坦で温暖な地域の路線で普通列車や快速列車に用いられている。
 1962年に先行開発された111系を元に、モーター出力を強化した車両で、車体は片側3扉、セミクロスシートで近郊型電車の基本となっている。
 JR東日本管内では、千葉駅以東の総武本線や内房線、外房線などで使用されており、東京都心部では E231系 との置き換えに伴った東海道線からの撤退と共に定期運用が無くなってしまった。また、千葉以東を走る113系においても、国府津車両センターからの車歴の若い車両に置き換えられているが、こちらも高崎車両センターの 211系 がE231系の増備に伴って転入する予定であるため、置き換えが始まる予定である。
 JR東海管内では神領車両区と静岡車両区に所属している。静岡地区では、 115系 と共に、 313系 に置き換えられる予定である。
 JR西日本管内では多数の路線に使用されており、ターミナル駅である大阪や京都にも顔を出すようである。
内房線 113系福知山線 113系
(左)撮影日:2005年8月13日撮影場所:木更津駅千マリ 240編成普通 千葉行き
(右)撮影日:2005年9月1日撮影場所:大阪駅大ミハ S-35編成回 送

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115系
 1963年デビュー。 113系 を元に開発された勾配路線用車両。
 寒冷・急勾配路線での運用を考慮し、耐寒耐雪構造、自動・半自動両用ドア、勾配抑速ブレーキを装備している。ほとんどの投入対象路線のグリーン車需要が低かったため、113系とは異なり、全て普通車のみ製造された。
 宇都宮線や高崎線からも撤退し、東京都心で115系の姿は定期運行では見られなくなった。また、JR東海の静岡地区も 313系 によって、置き換えられる予定である。JR西日本の岡山・広島地区や下関、福知山では体質改善工事が施され、まだまだ現役で活躍していけそうである。
 伊豆急行やしなの鉄道にも譲渡されて活躍しているものの、伊豆急行へ譲渡されたものは東急8000系の譲渡によって置き換えられる予定である。
中央本線 115系東海道本線 115系
(左)撮影日:2006年8月30日撮影場所:八王子駅八トタ M40編成快速むさしの号 大宮行き
(右)撮影日:2006年3月9日撮影場所:静岡駅静シス S8編成普通 御殿場行き

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117系
 1979年デビュー。京阪神地区で新快速に使用されていた153系の老朽取替のために製造された。
 片側2か所に半自動両開き扉を設置した車体に転換クロスシートを装備し、前面は流線型の非貫通構造となり、性能は 185系 と同等である。また、先頭車には併結運転のための自動解結装置がある。
 この電車が投入された背景には、戦前から続く京阪神間の並行私鉄(阪神・阪急・京阪)との激しい競争がある。
 1981年には、東海道本線名古屋地区の快速に使用されていた153系置き換え用に製造されたが、京阪神地区と違い、扉の半自動機能や自動解結装置省略、クハ117にもトイレを設置するなど若干の仕様の違いがある。こちらも、並行する名鉄との競争という事情が背景にあっての投入である。
湖西線 117系
撮影日:2005年9月1日撮影場所:京都駅大ミハ C4編成普通 近江舞子行き

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123系
 1986年デビュー。手荷物・郵便輸送用の荷物車を、ローカル電化線向けに改造した近郊型電車。
 1両単位で運転できるように車両の両端に運転台を持つが、路線によって利用者の多い時間帯には2両を連結して運行されることもある。
 改造元の車両の違いから車両毎に外観上の違いが見られ、その後の改造によってバリエーションが増えた。
 現在はJR東日本・JR東海・JR西日本が運用している。
身延線 クモハ123-5043
撮影日:2005年12月17日撮影場所:富士駅静シス W3編成普通ワンマン 西富士宮行き

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205系
 1985年デビュー。 201系 に代わる車両として設計・製造された。
 これは、201系が「省エネ電車」として開発されたものの、新造コストが非常に高かったため 103系 を後継出来なかったためである。
 軽量ステンレス製車体の採用で大幅な軽量化を実現し、全面塗装が不要なため保守作業が大きく軽減された。
 201系に採用された電機子チョッパ制御に代えて界磁添加励磁制御を採用したため、比較的簡単な機器構成で回生ブレーキを装備する事が可能になった。
武蔵野線 205系0番台相模線 205系500番台
(左)撮影日:2006年06月10日撮影場所:西浦和駅千ケヨ M62編成普通 府中本町行き
(右)撮影日:2006年08月30日撮影場所:入谷駅横コツ R8編成普通 八王子行き

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207系
 1990年デビュー。JR西日本設計のアーバンネットワーク全域で使用可能な直流通勤型列車。
 VVVFインバータ制御装置を採用し、最高速度は120㎞/h、半自動ドアや耐雪用装備もしている。
 片側4か所にドアを有した20m車体であり、行先表示機は種別・線区を表す幕と行き先を表すLEDが併用されている。しかし、 221系 とは異なり号車番号表示はない。客室同士を繋ぐ貫通扉は、換気口の都合で中央からずれた位置に設置されているため、妻面が左右非対称になっている。
 通勤用車両だが近郊用車両並のワイドボディとなっており、ラッシュ時の定員増に成功している。
 JR東日本の 207系900番台 は、この電車と全く関係ない車両である。
東海道本線 207系1000番台
撮影日:2005年9月1日撮影場所:大阪駅神ホシ S46編成普通 高槻行き

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207系900番台
 1986年デビュー。 205系 をベースとした国鉄最初で最後のVVVFインバータ制御車である。
 常磐緩行線の輸送力増強のために製造された。形態は205系に似ているものの、前面に貫通扉がある、スカートがない、モハ車の側面通風孔がない、帯が窓下のみなど細部には異なる点がある。
 装置の性能を比較するため、モハ207−901・903は東芝、モハ207−902は富士電機、モハ206−901は三菱電機、モハ206−902は日立製作所、モハ206−903は東洋電機製造といったように別々の会社のインバーター装置を積んでいる。
 この電車は試作車であり、後に高コストや空転が多い等の欠点から増備されず、1本のみ残った。
常磐緩行線 207系900番台
撮影日:2006年5月18日撮影場所:代々木上原駅東マト 71編成回 送

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211系
 1985年デビュー。 113系115系 に代わる国鉄近郊型電車のフルモデルチェンジ車である。
 軽量ステンレス製車体やボルスタレス台車、界磁添加励磁制御、電機指令式空気ブレーキなど、省エネルギーや保守費低減に配意した新機軸が各所に採用されている。
 JR東日本の東海道線では2階建てと平屋車のグリーン車1両ずつの連結だが、 E231系近郊型 の増備に伴い、2階建て2両とする計画があり、平屋のグリーン車は東北・高崎線に転用される。
東海道本線 211系5000番台
撮影日:2005年12月17日撮影場所:沼津駅静シス SS3編成普通 熱海行き

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215系
 1992年デビュー。 211系 の2階建てグリーン車をベースに設計されている。
 増加する東海道本線東京口の遠距離通勤者に対応し、着席サービスと併走する貨物線を活用した速達サービスを提供するための有料通勤快速「湘南ライナー」・「湘南新宿ライナー」で運用される事を目的として製造された。着席定員の増加が基本コンセプトであるため、先頭車以外がダブルデッカーとなっている。
 保安装置はATS−SN形とATS−P形、東京駅地下ホーム乗り入れのためのATCを搭載している。
ホリデー快速ビューやまなし 215系
撮影日:2005年11月12日撮影場所:新宿駅東チタ NL-3編成ホリデー快速ビューやまなし 小淵沢行き

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221系
 1989年デビュー。JR西日本として初めて設計・製造された車両である。
 東海道本線・山陽本線の 117系 や老朽化の進んだ 113系 の置き換えとして登場した。居住性と性能を武器に私鉄との競合が激しい新快速や大和路快速を中心に運用されていた。
 しかし、 223系1000番台 登場に伴う130km/h運転の開始や 223系2000番台 の登場により、2000年のダイヤ改正により新快速から完全撤退した。撤退した後は、快速電車等として幅広い地域での運用に就いている。
 最高速度は120km/hだが、湖西線で160km/hでの走行試験を行い、後に特急「サンダーバード」用に製造される 681系 へのデータを提供した。
奈良線 221系
撮影日:2005年9月1日撮影場所:京都駅大ナラ NA411編成快速 奈良行き

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223系
 1994年デビュー。主に新快速・関空快速・紀州路快速・快速マリンライナーに使用されている。
 関西国際空港開港に合わせ、アクセス列車「関空快速」用に0番台が製造された。1999年の阪和線快速列車の運転系統の変更に伴い、紀州路快速と併結運転となったため、5両+3両各9本に変更し、不足する先頭車4両を2000番台の車内設備を0番台同様に変更した2500番台として増備した。
 1000番台は阪神大震災後の東海道本・山陽本線の輸送力増強のため、当初の予定より前倒しして製造された。2000年には新快速130km/h運転に合わせ、車両を223系に統一するために2000番台が新造された。1000番台との外観上の違いは、尾灯と前照灯が一体に収まり、少し印象が変わった位で大きな差は見られない。
 2003年に快速マリンライナーの輸送改善のため、213系を置き換えるため5000番台が新造された。同時に新造された共通設計のJR四国5000系の付属編成として運用に就いている。
大阪環状線 223系0番台東海道本線 223系2000番台
(左)撮影日:2005年9月1日撮影場所:西九条駅大ヒネ E851編成関空・紀州路快速 京橋行き
(右)撮影日:2005年9月1日撮影場所:大阪駅神ホシ W17編成新快速 長浜行き

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311系
 1989年デビュー。東海道本線豊橋〜大垣間の新快速用車両として登場した。
 車体は 211系5000・6000番台 をベースとした、若干丸みのある片側3扉の軽量ステンレス製である。帯はオレンジ色で側面には白色の縁取りがある。
 座席は転換クロスシートとなっており、近郊型電車では初の無線式カード式公衆電話がある。LED式案内表示機は時計と共に車端部に設置されている。
 当初から主に新快速運用で使用されていたが、予想以上に車体の傷みが激しかったため、 313系 が登場してからは普通や快速を中心とした運用に就いている。
東海道本線 311系
撮影日:2006年3月9日撮影場所:静岡駅海カキ G10編成回 送

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313系
 1999年デビュー。 103系113系 等の老朽取替用として製造された。
 313系はJR東海管内の全電化区間で運行できるように、管内で最小車両限界である身延線の車両限界に合わせて設計された。片側3扉で制御装置は東芝製のIGBT−VVVFインバーターを積んでいる。また、運転台は383系に準じているが、貫通式であるためコンパクトにまとめられている。
 在来形式である 211系311系 、213系とも連結可能であるため、東海道本線や中央西線ではよく連結して運用されている。
身延線 313系3000番台中央西線 313系8500番台
(右)撮影日:2005年12月17日撮影場所:甲府駅静シス V7編成普通ワンマン 富士行き
(左)撮影日:2006年4月6日撮影場所:名古屋駅海シン B204編成快速セントラルライナー 中津川行き

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