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JR在来線特急

キハ85系
 1989年デビュー。キハ80系の置き換え及び高速化を目的に製造された。
 車両軽量化とメンテナンスフリーのために、軽量ステンレス製車体を採用し、ステンレスでの加工が難しい曲面を多用した先頭部は鋼製とし、腐食防止のために白色塗装が施されている。そのため、以降製造される 371系 やキハ11形以外のJR東海在来線用車両の先駆け的車両となった。
 日本製国内向け車両としては数十年ぶりに輸入ディーゼルエンジンを搭載した。カミンズ社製エンジンを1両当たり2基搭載し、自動制御化された多段式液体変速機と組み合わせる事で、電車に匹敵する性能の気動車となった。
キハ85系 ひだ11号
撮影日:2006年4月6日撮影場所:名古屋駅海ナコ キハ85-5ひだ11号 高山行き
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14系
 1971年デビュー。20系客車の陳腐化対応や省力化のために登場した寝台客車。
 寝台客車製造と同時に臨時の特急列車などに使用する座席車も登場した。電源装置は12系客車をベースとした分散方式で、北陸トンネル火災事故以降は製造が中止されたがその後、防火対策を強化して増備されている。
 寝台列車の削減などにより両数も減り、 24系客車 に改造されたものもある。
  ゆとり の様にジョイフルトレインに改造されたものも多い。
14系 寝台特急富士14系 寝台特急あかつき
(左)撮影日:2005年8月13日撮影場所:東京駅熊クマ14系 富士運行区間:東京〜大分
(右)撮影日:2005年9月1日撮影場所:大阪駅京キト14系 あかつき運行区間:京都〜長崎

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24系
 1973年デビュー。 14系 客車ベースの客車である。
 基本車体構造は14系を継承しつつ、在来型20系客車同様に独立した電源車から客車のサービス電源を賄う「集中電源方式」を採用した客車なので、外見などは14系と同じである。
 「集中電源方式」にした理由としては、14系寝台車では電源装置からの騒音・振動は避けられない事、北陸トンネル火災事故が起こった事などが挙げられる。
 初めに登場した3段寝台の通称「24形」と、2段寝台となった「25形」に大きく分けられるほか、グレードアップ化や個室改造などにより様々な車種が登場している。
24系 寝台特急北斗星24系 寝台特急エルム
(左)撮影日:2006年5月2日撮影場所:上野駅東オク カニ24-506寝台特急北斗星 札幌行き
(右)撮影日:2005年8月13日撮影場所:上野駅東オク24系 エルム運行区間:上野〜札幌

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183系・189系
 183系は1972年にデビュー。当初は房総地区急行の一部格上げ用として製造された。
 0番台は総武本線の東京駅が地下であるため前面貫通扉を備えていた。現在は8両編成の初期車ヘッドマークがLED化された。
 さらに、関西地区では 485系 の交流機器を降ろして、直流機器だけを搭載した800番台が登場した。また、耐寒耐雪構造である1000番台が製造され、これらが主な番台となっている。
 当初は房総地区の特急、中央線特急あずさ等に使用され活躍していた。しかし、中央線は E257系 の登場により撤退し、房総地区もE257系500番台の登場によりほぼ全てが置き換えられた。
 189系は1975年にデビュー。基本的外観をはじめとする構造は183系と一緒で、見分けがつかない。
 日本の鉄道の難所であった碓氷峠を越えるためのEF63形との協調運転するため製造されたが、長野新幹線開業と共に碓氷峠は廃止され、本来の機能を使うことはなくなった。
 その後、中央線特急あずさ・かいじとして転属したが、E257系に投入に伴い、183系共々引退した。
189系 あずさ号189系 ホリデー快速河口湖1号
(左)撮影日:2006年9月2日撮影場所:新宿駅千マリ C2編成あずさ95号 松本行き
(右)撮影日:2005年8月13日撮影場所:新宿駅八トタ M50編成ホリデー快速河口湖1号 河口湖行き

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185系
 1980年デビュー。投入された線区の事情によって、仕様が異なる0番台と200番台がある。
 老朽化した急行型電車置き換え用に製造されたが、急行列車だけではなく普通列車でも運用され、置き換え時に特急へ格上げするため、「特急車両は特急専用」という慣例を打ち破り、国鉄で初めて普通列車・特急列車両方で運用する事を前提に設計された。
 車体断面形状は急行型電車と同等で、幅1000㎜の片開き扉を片側2か所に設けた。窓が開閉可能という点も急行型電車同等である。性能面・内装については 117系 と同等である。
 現在は0番台・200番台共にリニューアルされ、塗装が番台で違うものとなっている。
185系 踊り子107号185系 草津3号
(左)撮影日:2005年5月28日撮影場所:品川駅東チタ A4編成踊り子107号 伊豆急下田・修善寺行き
(右)撮影日:2005年10月15日撮影場所:上野駅髙シマ S217編成草津3号 万座・鹿沢口行き

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251系
 1990年デビュー。車内にさまざまな種類の座席を用いたJR東日本の直流特急電車である。
 臨時リゾート踊り子に使用される伊豆急行 2100系 にJR東日本が刺激されて製造したと言われるが、 185系 の内装が他の特急車両に比べ、若干見劣りする汎用車両だった事も一つの要因と考えられる。
 ドアは外開き式のプラグドアを採用し2両に1ドアの割合で通常の乗降を行なうという方式を採った。
 全車両ハイデッカーかダブルデッカーで、1・2号車にグリーン車を配し、1号車には展望車を、10号車は2階建てとして、2階部分を客席及び展望席、1階部分には「こども室」を設けた。
 2002年からリニューアル工事が実施され、9・10号車を含めた普通車の座席をリクライニング付きの回転式クロスシートに変更され、外装も登場当時のアジュールブルーとフューチュアグレーの2色から飛雲ホワイトとエメラルドグリーンの間にライトブルーの帯といった塗装に変更された。
251系 スーパービュー踊り子52号
撮影日:2005年12月17日撮影場所:熱海駅東チタ RE-4編成SV踊り子52号 池袋行き

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253系
 1991年デビュー。成田空港アクセス特急「成田エクスプレス」に使用される直流特急電車。
 登場当時は3両編成であったが、好評であったため1992年から中間車を3両増備し6両編成とした。
 先頭車は錦糸町〜品川間の東京トンネルを走行するため前面貫通構造となっており、複数の編成が連結する時は貫通幌も連結される。しかし、通常この貫通路は乗務員用で一般乗客は通行できない。
 基本的には「成田エクスプレス」専用電車だが、近年は初詣臨時特急にも使用されている。
253系 成田エクスプレス12号
撮影日:2005年5月28日撮影場所:新宿駅横クラ Ne-08編成成田エクスプレス12号 池袋行き

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255系
 1993年デビュー。 183系 の老朽取替のために製造された。愛称はBoso View Express。
 「さざなみ」・「わかしお」は都市間輸送に限らず、夏季中心とした観光輸送も高需要のため、 251系253系651系 を合わせた内容となっている。
 JR東日本特急電車初のVVVFインバータ制御で、走行システムは 209系910番台 のものを受け継いでいる。
  E257系500番台 と房総特急として活躍し、この車両は「E」の付かないJR東日本最後の列車でもある。
255系 新宿わかしお
撮影日:2005年8月13日撮影場所:新宿駅千マリ Be-02編成新宿わかしお 安房鴨川行き

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281系
 1994年デビュー。関西国際空港開港に合わせて、アクセス特急「はるか」の車両として製造された。
 制御装置は、 207系1000番台223系0番台 等と同じ東芝製VVVFインバータ制御を使用している。
 普通車の座席は 253系 とは異なり初めから回転リクライニングシートで、グリーン車は 681系 に準じた2+1列配置のリクライニングシートとなっている。大型荷物対応の荷物置場は253系同様に各車出入口付近に設置されているが、281系は外側のデッキ部にある。
 JR西日本の在来線特急列車としては唯一、日英二ヶ国語に対応した自動放送を使用している。
281系 はるか43号
撮影日:2005年9月1日撮影場所:京都駅大ヒネ A606編成はるか43号 関西空港行き

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283系
 1996年デビュー。愛称は「オーシャンアロー(Ocean Arrow)」である。
  381系 の置き換え・高速化と、観光列車としてふさわしい車両として製造され、381系に倣った振り子式車両として設計され、制御装置は 223系1000番台 をベースとしたIGBT素子のVVVFインバータを使用している。
 側面の行先・種別表示も223系同様、種別は幕式、行き先はLED式となっている。
 基本編成は6両、付属編成は3両で、基本編成の新宮方先頭車両には非貫通展望グリーン車が連結されている。
283系 オーシャンアロー8号
撮影日:2005年9月1日撮影場所:西九条駅大ヒネ A902編成オーシャンアロー8号 京都行き

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285系0番台 285系3000番台
 1998年デビュー。国鉄が製造した 583系 以来のJR東海・JR西日本共同開発の寝台電車である。
 電動車の3・5号車を除き全車2階建ての7両編成で、主に1〜2人用の個室を中心としている。
 VVVFインバータ制御を採用し、電動車に機器類を集中させている。又、予讃線狭小トンネル対策もなされている。
 0番台と3000番台の相違点は無く、所属は2つに分かれるが、全車両が出雲鉄道部出雲車両支部に配置されており、運行上の都合から車両管理はJR西日本に管理委託されている。
285系3000番台 寝台特急サンライズ瀬戸285系0番台 寝台特急サンライズ出雲
(左)撮影日:2006年3月15日撮影場所:東京駅海カキ I4編成サンライズ瀬戸 高松行き
(右)撮影日:2006年3月15日撮影場所:東京駅米イモ I2編成サンライズ出雲 出雲市行き

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371系
 1991年デビュー。JR東海標準のワイドビュー仕様となっている直流特急車両。
 小田急は御殿場線乗り入れの連絡急行「あさぎり」を新宿〜御殿場間で運行していたが、小田急の3000形SSEの老朽化に伴い、1991年のダイヤ改正時に特急に格上げし、沼津までの運転区間延長と共に、小田急とJR東海で共同運行する事となり、JR東海側で製造された車両である。
 基本仕様は小田急が新造した 20000形RSE と合わせられているが、具体的設計は両社に任された。
 車体はJR東海製造の在来線用特急車両の中で唯一、普通鋼製である。前頭部は大型曲面ガラスを使用し、スカートまで一体化した三次曲線による流線型であり、ダブルデッカー車は1階から2階までを一体に繋いだ超大型曲面ガラスを使用した構成となっている。
 制御方式は界磁添加励磁制御で最高速度は110km/h、ブレーキは回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキである。運転台のマスターコントローラーにはJR東海車初のワンハンドル式を採用した。
371系 あさぎり7号
撮影日:2005年6月18日撮影場所:新宿駅静シス X1編成あさぎり7号 沼津行き

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373系
 1995年デビュー。JR東海の在来線電車としては383系に次ぐVVVFインバータ制御車両である。
 元々、165系置き換えにより誕生したため、普通列車から特急列車まで幅広く運用可能な汎用性の高い車両である。全てが3両編成を組み、編成ごとに増結して3〜9両編成で運行する。
 身延線や飯田線などといったローカル線での運用が主体なのでグリーン車は設けられていないが、各車連結部寄りの座席はセミコンパートメント席となっている。
 運転室背面は遮光ガラスであるため、夜間でもカーテンを閉める必要がないので運転室越しに前方を展望できる。
373系 ムーンライトながら
撮影日:2005年9月1日撮影場所:名古屋駅静シス F10編成ムーンライトながら 東京行き

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381系
 1972年デビュー。国鉄製造の自然振り子式直流特急電車である。
 屋根上に直接パンタグラフを載せているため、振り子を作動させた場合には架線の張り方を変える必要があり、曲線通過速度の向上は新規に電化された区間に限られ、それ以外の区間では振り子を固定して走行する。
 急カーブの続く路線のスピードアップに貢献したが、自然振り子式特有の不自然な揺れにより酔う乗客が多く、乗り心地面で問題が残った。
 低重心構造にするためにクーラーを床下に設置した事で、屋根上が非常にすっきりしていることや、列車の前後で先頭車が異なるのも特徴である。
381系 スーパーくろしお13号
撮影日:2005年9月1日撮影場所:西九条駅大ヒネ D654編成スーパーくろしお13号 新宮行き

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383系
 1994年デビュー。自然振り子式車両である 381系 の老朽取替目的に製造された。
 381系は自然振り子式であったため、カーブに差し掛かってから車体が傾くまでに時差が発生し、同じ車両の間でも傾斜のタイミング、角度に差があるなどといった事があった。これらを改善するために制御式振り子を採用した。パンタグラフはシングルアーム式で直接車体に取り付けられているため、振り子使用可能区間は381系と同じ区間である。
 パンタグラフ折りたたみ高さは3890㎜であるため、振り子を使用しなければ身延線や予讃線の愛媛県内にも乗り入れが出来る。
 制御装置は東芝製GTO−VVVFインバータを採用、保安装置はATS−STが搭載されている。
 貫通型先頭車は貫通扉にプラグドアを採用しているが、幌の付け外しは手動で行う。
383系 しなの15号383系 しなの17号
(左)撮影日:2006年4月6日撮影場所:名古屋駅海シン A7編成しなの15号 長野行き
(右)撮影日:2006年4月6日撮影場所:名古屋駅海シン A8編成しなの17号 長野行き

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485系
 1968年デビュー。481系・483系をベースとした三電源方式の交直流両用電車である。
 先に登場した481系は静岡以東交流区間を、483系は静岡以西の交流区間をそれぞれ走行できず、485系は両方の交流周波数に対応させた。
 当初はボンネットタイプの先頭車であったのだが、1972年製造の200番台の先頭車は前面貫通式となり、以降ボンネットタイプは廃止された。
 全ての電流方式に対応しているため、再編時の車両の転用が全国内電化路線において可能という特徴がある。更には、定期運用の少なくなった車両をジョイフルトレインに改造している。
 現在では交流機器を外して 183系700・800番台 となったり、直流機器を外して交流区間専用車として運行されたりしているものもある。
485系485系
(左)撮影日:2006年08月07日撮影場所:鬼怒川温泉駅宮ヤマ回 送
(右)撮影日:2006年07月29日撮影場所:東京駅新ニイ R-27編成回 送

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489系
 1971年デビュー。 485系 をベースに製造された交直流両用特急型電車である。
 国鉄時代に最難関であった碓氷峠を越えるため、EF63形との協調運転装置を搭載した車両で、485系と並行して製造されたため、全く同じ先頭車3タイプを持っていた。現在は先頭貫通車が全廃されている。
 現在、定期列車としては急行能登、HL鴻巣など上野発着の列車で活躍している。
489系 懐かしの特急白山489系 ホームライナー鴻巣3号
(左)撮影日:2005年10月15日撮影場所:上野駅金サワ H01編成懐かしの特急白山 横川行き
(右)撮影日:2006年5月2日撮影場所:上野駅金サワ H03編成ホームライナー鴻巣3号 鴻巣行き

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651系
 1989年デビュー。常磐線で使用されていた 485系 の置き換え目的で製造された。
 大きな特徴としてはブレーキ機構の改良である。制動距離短縮を実現した事で、在来線特急初の130km/hでの営業運転を可能とした。
 LED式ヘッドマークなど外装・内装にも工夫が凝らされ、その後次々と登場する自由なデザインの車両の先駆けとなった。また、白を基調とした外装から登場時には「タキシードボディ」という愛称が与えられた。
 交直流電車だが485系と違い、交流50Hzのみ対応で耐雪構造ではなく、常磐線専用車となった。
651系 スーパーひたち15号651系 フレッシュひたち55号
(左)撮影日:2005年10月15日撮影場所:上野駅水カツ K106編成スーパーひたち15号 原ノ町行き
(右)撮影日:2006年5月2日撮影場所:上野駅水カツ K102編成フレッシュひたち55号 土浦行き

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681系
 1992年デビュー。 485系 の老朽取替を目的に製造された。
 最高速度は160km/hで設計されており、「はくたか」が北越急行線内で最高速度160km/hでの運転を行なっている。
 0・1000番台がJR西日本所属の編成であり、「サンダーバード」と「はくたか」で使用されている。編成記号は「Thunderbird」用の編成が「T」、「WhiteWing(はくたか)」用の編成が「W」となっている。
 2000番台はJR西日本車運用の「はくたか」運行距離相殺のために製造された北越急行所属編成である。塗装は赤でJR西日本の青の車両と区別しているが、保守整備はJR西日本に委託されている。
 「はくたか」用の編成は単線トンネルを高速で通過する際に発生する「耳ツン」現象を防止するために気密性が高くなっており、「はくたか」に「サンダーバード」用車両は使用されない。
681系 サンダーバード11号
撮影日:2005年9月1日撮影場所:大阪駅金サワ T15編成サンダーバード11号 富山行き

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683系
 2001年デビュー。ベースは 681系 であり、細部に681系との変更点が見られる。
 変更点はアルミ合金製車体に変更した事、基本編成先頭車前面のライト形状の変更、付属2編成を増結できるように付属編成両側を貫通式先頭車に変更した事、基本編成非貫通式先頭車の連結器がむき出しになっている事、8000番台以外を最高速度130km/hにした事、VVVFインバータ制御は素子をGTOからIGBT方式へ変更した事などが挙げられる。
 0番台、2000番台共に 485系 の置き換えを目的に製造された。窓下部のラインが0番台は青のみで、2000番台は上が青、下がオレンジの2色になっている。編成記号は「Thunderbird」の「T」と「Shirasagi」の「S」である。T編成と681系が連結している姿も見ることができる。
 8000番台は2005年にデビューした北越急行所属の車両。「はくたか」で使用されていたJR東日本の485系3000番台を置き換えるために製造された。最高速度は683系唯一の160km/hである。
683系0番台 サンダーバード29号683系2000番台
(左)撮影日:2005年9月1日撮影場所:京都駅金サワ T23編成サンダーバード29号 富山行き
(右)撮影日:2006年4月6日撮影場所:名古屋駅金サワ S1編成回 送

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E26系
 1999年デビュー。JRグループが新造した唯一の客車である。
 東急車輛・富士重工・新潟鐵工所(現新潟トランシス)・JR東日本大宮工場がそれぞれ製造した。予備電源車以外は全て2階建てで、寝台は全て2人用A個室という豪華な車両である。
 電気指令式ブレーキを採用しており、停車時の動きが従来の客車に比べスムーズなのが特徴だが、予備電源車は国鉄時代に製造されたカニ24形の改造車であるため電気指令式ブレーキが装着されておらず、予備電源車を連結しているときは通常のCLE空気ブレーキとなる。
 1編成12両のみ尾久車両センターに在籍。2000年には鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞している。
E26系 寝台特急カシオペア
撮影日:2005年5月31日撮影場所:上野駅東オク カシオペア運行区間:上野〜札幌

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E257系
 2001年デビュー。中央本線・房総地区で使用されていた 183系・189系 の置き換え目的で製造された。
 車体は E653系 ・E751系、制御システムは E231系 が基本でTIMSを搭載している。0番台はIGBT素子VVVFインバータ制御、500番台はIPM−IGBTインバータ制御を搭載し、低騒音化が図られている。
 0番台の基本編成は9両編成で、新宿方に付属の2両編成を増結する事もある。0番台には E351系 に搭載されている振り子装置は搭載されていない。
 500番台は全車5両編成で5+5の10両編成で運行される事もある。
 共に、警笛は電笛とミュージックホーンの2種類、ヘッドライトはHIDライトを使用している。
E257系0番台 中央ライナー3号E257系500番台 さざなみ82号
(左)撮影日:2006年5月31日撮影場所:東京駅長モト M-109編成中央ライナー3号 八王子行き
(右)撮影日:2005年8月13日撮影場所:木更津駅千マリ NB-01編成さざなみ82号 東京行き

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E351系
 1993年デビュー。中央本線の 183系・189系 の老朽が進んだため代替用に製造された。
 振り子装置やVVVFインバータ制御が搭載されているため、曲線区間でスピードアップに貢献した。振り子装置は八王子〜松本間のみで使用し、その他の区間では振り子を固定して走っている。
 運転台は高運転台となっており、車体は振り子で傾斜した場合に車両限界を超えない様に、卵形に大きく絞られている。屋根上はパンタグラフと空調室外機程度しか載っていないのですっきりしている。
 基本編成は松本より8両で、新宿よりに付属4両編成が連結して最大12両編成で運行される。
E351系 スーパーあずさ11号E351系 スーパーあずさ11号
(左)撮影日:2005年12月17日撮影場所:甲府駅長モト S24編成スーパーあずさ11号 南小谷行き
(右)撮影日:2006年5月25日撮影場所:新宿駅長モト S2編成スーパーあずさ31号 松本行き

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E653系
 1997年デビュー。常磐線で使用されていた 485系 を置き換えるために製造された。
 交直流電車で交流50・60Hzに対応しているため、ほとんどの在来線電化区間を走行可能である。しかし、中央本線の狭小トンネル通過には対応していない。
 常磐線特急「フレッシュひたち」を中心に運用されているが、「フレッシュ」の名の付く臨時列車にも使われる事があり、常磐線以外の路線を走る事もある。全車普通車でグリーン車はない。
 車体配色は常磐線沿線の名所に由来していて赤は偕楽園、青は塩屋崎灯台、黄は国営ひたち海浜公園、緑は霞ヶ浦、朱は袋田の滝となっている。朱色が4両の付属編成でその他が7両の基本編成である。
E653系 フレッシュひたち45号E653系 フレッシュひたち57号
(左)撮影日:2006年5月2日撮影場所:上野駅水カツ K301編成フレッシュひたち45号 勝田行き
(右)撮影日:2006年5月2日撮影場所:上野駅水カツ K303編成フレッシュひたち57号 勝田行き

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