このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
庭掃て出はや寺に散柳
出典は『奥の細道』。
元禄2年(1689年)8月6日(陽暦9月19日)、芭蕉は加賀市大聖寺の
全昌寺
に泊まっている。翌朝、若い僧達に求められて詠んだ句。
耳聞山全昌寺
大聖持の城外、全昌寺と云寺に泊る。猶かゝの地也。曾良も前の夜此寺に泊て、
終夜
(よもすから)
秋風聞やうらの山
と残ス。一夜の隔
(へたて)
、千里におなし。我も秋風を聴て衆寮に臥。明ほのゝ空ちかう読経聞ゆるに、板鐘鳴て食堂に入。けふは越前の国へと心早卒にして、堂下に下ル。若き僧共紙硯をかゝへて、階
(きさはし)
のもとまて追来ル。折節庭中の柳散れは、
庭掃て出はや寺に散柳
とりあへぬ一句草鞋なから書捨ツ。
井筒屋本『奥の細道』は「
出るや
」とある。
加州全昌寺にて
庭掃て出るや寺にちる柳
世説曰「郭林宗毎
三
行宿
二
逆旅
一
輒躬自灑掃及
レ
明。去後人至見
レ
之曰、此必郭有道昨宿處也」これらのこゝろかよひて句意尤殊勝なり
『芭蕉句解』
茨城県茨城町の
円福寺
石川県加賀市の
全昌寺
、
尼御前SA
岐阜県大垣市の
ミニ奥の細道
愛知県一宮市の
禅林寺
に句碑がある。
円福寺の句碑
全昌寺の「者勢哉
(はせを)
塚」にも句が刻まれている。
芭蕉の句
に戻る
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください