このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
全昌禅寺
はむかし祖翁の杖とめられし | ||
古跡にして庭はいて出ばやの柳ぞ | ||
今にありときくものから、いざとて | ||
まふでけるが、こゝろなくも梢などみな | ||
打伐つて、其木とばかり淋うたてる | ||
に、葉と覚へて一筋二筋のこれる | ||
など、此道の糸筋を伝ひてと、祖翁の | ||
常語もおもひ合せて、変化のさま哀 | ||
なりけり。 | ||
蝉うたふ枝に糸なし鉈のあと | 幾暁 |
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