このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり
出典は
『野ざらし紀行』
。
廿日餘の月かすかに見えて、山の根際いとくらきに、馬上に鞭をたれて、数里いまだ鶏鳴ならず。杜牧が早行の残夢、
小夜の中山
に至りて忽驚く。
馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり
『野ざらし紀行』
画 讃
巴丈亭
はつかあた
(ママ)
りの月かすかに、山の根ぎわいと闇
(くらく)
、こまの蹄もたどたどしくて、落ぬべき事あまたゝび也けるに、数里いまだ鶏明
(ママ)
ならず。杜牧が早行の残夢、小夜の中山に至りておどろく
『笈日記』
○馬にねて残夢月遠し茶の烟
是笈日記 の趣也。紀行 に出る句也。いさゝか前書違有。句、はじめは、馬上落んとして残夢残月茶の烟と云り。後、馬に寐てと初五直りて、猶後、残夢月遠しと直りたる句也。て残夢残月ハ句に拍子過たりと也。
『蕉翁句集草稿』
静岡県島田市の
金谷坂
、掛川市の
久延寺
、
涼み松
に句碑がある。
金谷坂の句碑
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