このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


疑ふ那潮の花も浦乃春

江ノ島の 稚児ヶ淵 に芭蕉の句碑がある。


芭蕉の句碑


疑ふ那潮の花も浦乃春

 芭蕉の句碑は、握り飯の半面を押しつぶしたような素朴な碑型の川原石で、「潮墳」の碑と称されて観光客に親しまれています。青緑の色濃い自然石を程よく活用して「疑ふな潮の花も浦の春 はせを」と彫りこまれたこの句は二見ヶ浦(三重県)での作ですが、ここの自然環境に溶けあっています。

出典は 『いつを昔』

元禄2年(1689年)、46歳の句。

寛政9年(1797年)3月、愛甲郡猿ヶ島の俳人 五柏園丈水 門建立。

  『諸国翁墳記』 に「潮 墳 相州江ノ嶌兒ヶ渕建 シ山房門中 ※「シ」は草冠に「止」」とある。

稚児ヶ淵の釣り人


嵐雪 は江ノ島の句を詠んでいる。

   江のしま

日を拝む蜑(あま)のふるへや初嵐   嵐雪

天野桃隣 『陸奥鵆』

 元文2年(1737年)6月、佐久間柳居は箱根の帰りに江ノ島で句を詠んでいる。

   江の嶋

琵琶聞かぬ日もうつむくや百合の花
   麦阿


江島神社奥津宮 へ。

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